カテゴリ: 400回〜

ベトナムの経済とか、株式投資の環境について
最近、調べたことを書いてきましたが、
ベトナムに行く楽しみは証券口座を設けて
ベトナムの会社の株を買えるように
することにとどまるものではありません。

ホーチミン市の景観やサイゴン川など
見たことのない風景に接するのも楽しみですし、
「ベトナム料理」を本場で味わうのも楽しみです。

世界中の街を歩き回り、各地でおいしい料理を
味わってこられている邱永漢さんが
昭和59年に日本経済新聞社から発刊された作品に
『食指が動く』という作品があります。

この本のなかで邱さんは「混血の味ベトナム料理」と
「香港に多い越南菜館」という2つのエッセイを
掲載されています。

「混血の味ベトナム料理」とはどういう意味でしょうか。
「ベトナムの料理は中華料理、わけても
広東料理の影響を最も強く受けている。
河粉(ホーファン)と広東人が呼ぶ米の粉でつくった
ヒモカワ状の食べ物は、ベトナム料理で、
麺やうどんの役割を果たしているし、
パリの中華料理はほとんどが
サイゴンからフランスに渡ったベトナム籍の
広東人によって経営されている。

そういう広東料理の影響圏内に、
フランス料理がフランス人の支配者たちによって
持ち込まれてきたのだから、ベトナム料理が
中華とフランスの二大料理のちゃんぽんになるのは当然であろう」

ベトナムが中国の広東省の南方に位置し、
またかつてフランスの殖民地であったことを
頭に入れると邱さんの文章が頭に入ってきますが
「ベトナム料理は中華とフランスの二大料理のちゃんぽん」
と言われるとこちらの好奇心が駆り立てられます。

ベトナムでは証券取引所に上場されている株を買うほか
別の形で株を買う方法が2つあります。

1つはOTC株と言われている未公開の株を買う方法です。
“OTC”とは”Over The Counter”の意味で
「店頭市場」と訳されています。
ただ、この取引は「売りたい人」と「買いたい人」が
サイトで相手を募り、メールや電話で連絡しあい、
実際にどこかであって交渉し、売買を成立させるものです。

株を買った人は株を売った人にお金を払い、
株主手帳をもらい、その後、一緒に
その会社を訪問して株主名簿を書き換えてもらいます。

このような形の投資はベトナムで生活し、
その習慣にも慣れて、友人も多少はいるといった
環境のもとで体験できるものですから、
ふだんベトナムと離れたところに住み、
ベトナムに友人もいなければ、
ベトナム語も話せないといった普通の日本人には
タッチすることが難しいと思います。

もう1つは国営企業が資金調達のため
証券取引所に上場するとか、既に上場している株の
追加募集するときに参加する方法です。

国営企業が株式会社化し、その株を証券市場で
売買できるようにするのが新規公開で
IPOと言われているものです。
IPO とはInitial(初期の)Public (公開の)Offering(売り物)
の略語で新規公開、つまり上場のことです。

また既に上場している会社が新たに株を発行したり
既に発行されている株を投資家に取得させて、
広く資金を募集する場合に行われるのが
POと言われているものです。
POとはPublic (公開の)Offering(売り物)の略語で
「公募・売出」と言われているものです。

このようなIPO(新規公開)やPO(公募・売出)に
参加して、株を買う方法もあるということです。
ただこちらも、日本人が手を出そうと思えば
かなり高くアンテナを張っておく必要があり、
まずは難しいと言うべきではないでしょうか。

ですから上場株以外に株を買う方法もあるけれども
普通の日本人にとってはベトナム株も、中国株と同じように
証券取引所に上場されている株を売買することが
中心になるのではないでしょうか。

前回、ベトナムの証券会社の口座の開き方について
述べましたが、現地の証券会社で口座を開けば
外国人でも自由に株を買うことができます。

さて、株の売り買いといえば、
以前は電話か店頭で売り買いしていましたが
最近はインターネットでの売買が普及しで
中国株の場合も、ネットで売買している
人が多いと思います。

ですから、ベトナム株も売り買いといえば
パソコンのキーを叩きながら
売買する姿を思い浮かべる人が多いと思いますが
ベトナムではインターネットでの株の売買は
まだ普及していないようです。

ベトナムには証券会社17社ありますが、
インターネットで売買できる会社は2社だけで
日本語での対応が可能な会社として前回紹介した
ベトナム投資発展銀行証券(BSC証券)と
サイゴン証券(SSI証券)では
インターネットの売買が導入されていません。

それではどうやって売買するのかと思って
「教えて、ベト株」というサイトをクリックすると
「証券会社の窓口で注文書に記入する方法、
ファックス、電子メール、オンライン取引
(一部の証券会社のみ)が可能です。
電話による注文は、外国人投資家の場合には
『面識のある、信用できるお客さんのみ』
という扱いをしている証券会社もあります。

言葉の壁もさることながら、
問題が発生したら結局は
『言った、言わない』の世界になるからです。
電子メールの場合、まず注文メール
(電子メール契約)を送信して注文を執行してもらい、
後日この電子メール契約をプリントアウトして
証券会社に郵送します(郵送する理由は、
証券会社の社内経理の証憑書類として保管されるから)」
と書かれています。

実際にベトナム株の売買をしている人たちに
ここに書かれている説明を引用しながら、
質問すると、ここに書かれているのと
ほぼ同じ答えが返ってきました。

「ところ変えれば品変わる」
という諺がありますが、
ベトナムの株を扱う場合には
当地での常識があることを
心得ておく必要があるようです。

前回、ベトナムで証券会社の口座を開くに際しては
口座を開いてからの取引条件が会社によって違うので
そのことをよく確認してから、どこの業者に斡旋を
依頼するかを決める必要があると言いました。
どのように違うのでしょうか。

日本語での対応ができる証券会社として
ベトナム投資発展銀行証券(BSC証券)と
サイゴン証券(SSI証券)があります。
BSC証券は国営証券で
サイゴン証券は民間証券です。

証券会社は仲介手数料が
主たる収入源になっていますので
どちらも売買にあたって手数料をとりますが
サイゴン証券の場合はb売買手数料の他に
口座の維持料をとります。

外資系の銀行で個人の預け入れ高が低い場合、
口座維持料をとるところがあることは知っていますが、
証券会社が口座の維持料を取るという話は
これまで聞いたことがなく、このことを
しつこく確認しましたが間違いないようです。

株の場合は株価が上がることもありますが、
それに負けないくらい、下がることあります。
株が下がったときは気が滅入ってしまうのに
その上、維持料までとられては
泣き面に蜂のような気持ちになるのではないか
と思うのですが、いかがでしょう。

そういう料金を徴収するサイゴン証券で
口座を開いた人はどういう感想をお持ちなのか
インターネットで感想などを拝見すると、
強い不満を感じておられるようで、
ひょっとして開設される前に
そのことをご存知ないままに
開設されたのはないかと
勝手に想像しています。

ベトナムで証券会社の口座開設の
斡旋をしているある会社の説明によれば、
開設は次のよう手続きで行われるようです。

・証券会社窓口で証券口座を開設
・日本国総領事館にて署名認証依頼
・銀行にて、証券取引決済口座の口座開設
・日本国総領事館にて署名認証済書類受け取り
・外務局にて、領事認証依頼
・外務局にて、領事認証済書類の受け取り
・証券会社窓口へ、認証済書類の提出
・証券会社にて口座開設手続き
・証券取引コードの発送

ベトナムで証券会社の口座を開こうと思えば
これだけの作業が必要なので、専門の業者さんに
お願いするほかないように思うのですが、
お世話をしてくれる業者さんのよって
案内される証券会社が決まっているようです。

ですから斡旋してくれる業者さんにお願いする前に
案内される証券会社の開設後の取引条件を良く調べ、
そのあとで案内してくれる業者さんをゆっくり
選べばいいのではないかと考えています。

日本人が中国株を買うのは簡単です。
日本の証券会社が売買を仲介しているからです。
店頭で売買することも可能なら、
インターネットでの売買も可能です。

ところがいまのところ、日本の証券会社で
ベトナム株の売買を扱うことろはありません。
ですから、ベトナムの会社の株を買おうと思えば
ベトナムの証券会社の口座を作らなければなりません。

ベトナムには証券会社が17社ありますが、
そのうちのどこかの証券会社の口座を
つくらなければならないのです。

ベトナムの証券会社の口座をつくるには
どうすればいいのでしょうか。
方法は二つです。

1つは自分でベトナムに出かけて、
口座を設けることです。
例えば私は来年の2月に
ベトナムに出かけますが
そのとき口座を開設しよう思っています。
短い時間で口座が開設できるとのことです。

もう1つは、日本に居ながらにして
口座を開設することです。
日本に居ながらにして口座が開設できるなら
便利ですね。

そういう方法があると知ったとき
私は一瞬、ベトナムには行くけど
一足先に日本で口座をつくろかと思いました。
ただ、口座開設の斡旋をしている会社の
説明を読むと、5万円以上ものお金がかかるようで、
そんなことなら、ベトナムに行ったとき
つくることにしようとすぐに考えを変えました。

さて、ベトナムに行ってであれ、
日本に居ながらであれ、口座を開設する時は
専門の斡旋業者にお願いすることになりますが、
斡旋業者が連れていってくれる証券会社は
どこなのかをよく確認しておく必要があります。

というのは斡旋業者が案内する証券会社は
業者によって異なっているようですが、
証券会社によって、開設したあとの
取引条件がかなり違うのです。

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