カテゴリ: 200回〜

自分の人生を託す仕事は自分で決めるというのは
自分の人生を充実させるための大原則です。

でも自分たちは未熟者なのだから
人生の先輩たちは、こうしたら良いと、
言ってくれても良さそうに思うのだがと
言う人がいるかもしれません。

たしかに人生経験の浅い人にとって
導びきの役割を果たしてくれる人は必要です。
邱永漢さんも、自分を引き立ててくれるような人、
中国ではそういう人のことを「貴人」というとのことですが、
そういう人を探すといいとおっしゃいます。

しかし、具体的に自分の進路を
どう選ぶかは、自分で決めなければならない
とおっしゃっいます。
例えば『死ぬまで現役』という本には
「定年のない人生は自分で選ぶ」とあり、
『私は77歳で死にたい』では
「最後の人生設計は自分で決める」とあります。

なぜ、自分で決めなければならないのでしょうか。
少し考えればすぐわかることですが、
人の思考や行動を決めるのはその人で、
他人に代役はつとまりません。

また自分のことは自分で決めるようにすると
言い逃れをする余地がなくなり、
うまく行かなかった時に、自分のどこがいけなかったのか
反省し、そのことが次に良い結果を
もたらすということも考えられます。

自己防衛本能のなせる技かもしれませんが、
人はうまくいかなかたら、その原因が自分に
あってもそれを認めず、人のせいにしがちです。
でも、それでは一向に上達しません。

おや、この話、どこかで聞いた
と思われる方がいらっしゃるかもしれません。
そうです。あなたがお読みになったかもしれない
邱さんの『株の原則』に
「株式投資では、他人に責任を転嫁できない立場に
自分を置くことが必要」と書かれています。

もしお手元に『株の原則』がありましたら、
ページをくり、その箇所をお読みください。
人生成功の原則も株で勝者になる原則も
同じなのだということに気づかれると思います。

自分の人生をどう生きたいかを
明らかにすることは大変重要なことです。

そのため、人は参考になりそうな本を読んだり、
人の話しを聞いたり、関心を持つことについて
自分の目で確かめたり、実際に体験してみたりします。

そうしたことを通して、考えが深まり
自分はこういう人生を送りたい、
あるいは自分はこうありたいという
イメージがわいてきたらしめたものです。

これからどういうことを目標にして
生きていくかとか、どういう仕事に
従事していくかがが見えてくるからです。

さて、自分の考えが具体的になり
これから新しい行動に出ようとなったら、
その前に日ごろお世話になっている人に
自分の考えを説明し、了解を得ることが
必要になってきます。

そこで自分の胸のうちを
明らかにすることになりますが
「そうか。わかった。頑張れ」
「これからも応援するぞ」
と言われたら嬉しくなって
“やる気”も高まるでしょう。

でも実際は、激励されるより
「そんな道に進んで大丈夫なのか」
「早計ではないか」
「思慮が浅いのではないか」
と言われたりすることが多いのではないでしょうか。

そうした指摘が、自分が十分考えていないところを
つく場合は、意表をつかれ、ぎくりとして
前に進むのは止めようかなと考えたりします。

こういう時、大切なのは、
自分の人生を決めるのは自分だという
ことを自覚することです。

周りの人の意見の意見が
どれほど素晴らしいものであっても
それは参考意見に過ぎません。

その人がどんなに立派な人であっても、
自分に代わって自分の人生の生きてくれる
わけではないのです。

このまま前に進めばどうなっていくのだろうか、
一方、踏みとどまったらどういうことになるのだろうか、
あるいはまた、第3の道はあるのだろうか、
精一杯想像力を働かせて、
自分で答えを出すほかありません。

いま、私は友人たちの人生相談に
積極的に乗っていますが、
そうしたことを通して感じることの1つは
自分の思いを遂げるためには、
いくつかの関門をくぐりぬけなければならない
ということです。

自分の人生をなんとかよりよいものにしたいと
思っている人の多くは現状に対して
心に満たないものを感じ、なんとか
変えたいとおもっています。

その意識ははっきりしていますが、
どのように変えたいのかが、
はっきりわからないとおっしゃる
人が多いように見受けます。

今の現状を変えていくためには
こういう人生を送りたい、あるいは
こういう人になりたいという
イメージが必要です。

そういう理想像のようなものがあって
初めてそれに到達するための
行動をはじめることができると思います。

その理想の姿を造る出すことが
簡単ではないのです。
どうしたらいいのでしょうか。

ヒントの1つは自分の心に問いかけることだと
思います。”内なる声”に耳を傾けることです。
静かに自分の心に耳を傾けると
自分はこういうことにがしたいのだという
本音が聞こえてくる可能性があります。

また自分もこんな人になりたいなあ
と思うような人が周りにいなか
周囲をキョロキョロ見回すことも
ヒントになると思います。

いまは、すぐにはそういう人が
見当たらなくとも、そういう人が
いなかと思い続けておくと
そういう人についての情報が
飛び込んでくることがあります。

自分のなかに問題意識が生まれると、
それに答えてくれる情報が
飛び込んでくることはしばしば
体験することです。

そういう意味から、
自分の理想の姿を求めて行く上で
参考になるお手本になる人を探したいと
思えば、そういう人を探し出す旅を
始めるのが良いと思います。

先日、50歳代半ばの人で、これから従事する
仕事を探している人と話し合うことがありましたが、
その人から「戸田さんは、今を楽しんでおられるようで、
いいなあと感じます」と言われました。

自分で言うのもおかしいですが、私自身、
これまで送ってきた人生の中で、いまが一番
楽しく毎日を送っているように感じています。
私のそうした気持ちが相手の人に伝わった
のかもしれません。

どうして、楽しい気持ちで毎日を
送ることが出来ているのかと言えば、
自分で自分の性にあった仕事を選び、
その仕事を続けてきた結果、
紆余曲折はありましたが、
思っていたことが少しずつ
やれるようになってきたからです。

自分で自分の性にあった仕事を選んだというのは
言い換えれば、自分の“内なる声”に耳を傾け、
その声に忠実に生きてきたということです、

自分の“内なる声”に耳を傾けたということは
自分が生きてきた社会の中で常識になっている
ことには従わなかったということです。
私が生きてきた社会の中では、
後半の人生も組織の意図に従って生きるのが
いいのだということが常識になっていました。

でも、組織が提供するコースは
たかだか定年の60歳に少しばかりの年数を
加えた程度のことで、60歳のあと20年も30年も
生きることがふつうになっている時代には
マッチしないと思っていました。

そう思って行動してから
10数年の年月が経ち、
思っていた通りだと感じています。

そうした体験から、
自分なりに満足できる人生を送りたいと思えば、
まずは自分でどういう人生を送りたいかを
じっくり考えることだと思います。
そして考えたことを実行に移すことです。

昨日、友人たちに集まっていただき
税金の勉強会を開きました。
邱永漢さんが税金の仕組みを
研究されるなかで見出された
節税の知恵や工夫を勉強しませんか
という呼びかけに応じていただいたものです。

いま、あらためて昭和58年に発行された
『事業家 資産家のための節税の実際(最新版)』
という本を開き、目次をみると
「家族会社をつくろう」とか
「収入の多国籍は新しいテーマ」
といった提言が目をひきます。

「家族会社をつくろう」というのは、
財産を個人名義にしておくと
個人が亡くなった場合、相続する人に
かなりの相続税がかかってくるおそれが
ありますが、会社が財産を持つ形にしておくと、
税務上、有利なことが多いので、
家族会社をつくりましょうというものです。

また、「収入の多国籍化を図ろう」というのは
海外投資を行う場合、個人で投資すると、
海外からの収入も日本で課税されるので、
海外投資は、法人組織をつくって
個人との関係を断ち切るようにしておくのが
得策だというものです。

私自身はこうした著作から刺激を受け
「家族会社」をつくり、家族会社が不動産を
保有し、管理運営することを試みました。
そしてその後、海外投資を試みるようになりましたが
投資は法人組織で行う形をとっています。

ささやかな規模での行動に過ぎませんが、
この本に書かれている“節税の知恵”を
実践させていただいていることに気づきます。

昨日の勉強会には、私などよりもずっと前から
またより大きな規模で、海外投資に取り組んでこられた
友人に参加いただき、スリリングな体験を語っていただきました。

おかげで若い世代の参加者は先人の体験してきた道に
耳を傾け、節税への道の一端に触れることになりました。

こうした趣旨の勉強会を4月22日にも開きます。
節税の知恵に関心をお持ちで勉強したいと思われる形は
どうぞご参加ください。

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