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10月8日(土)と10月23日(日)に
投資向き不動産の視察セミナーを行います。
不動産を視察するといえば
不動産会社によるマンション説明会を
想像される方が多いかもしれません。
しかし、今回おこなう不動産視察は
20数年前、一人のサラリーマンが
老後に備えるために投資してきた
三つのマンションをご覧いただくものです。

JR渋谷駅から10分ほどのマンションに
集まっていただいて、視察セミナーを始めます。
このマンションは昭和48年に建築され、
それから6年たった昭和54年に購入し
30年近く持ち続けています。
いま修理工事でお化粧直し中ですが、
マンションの中に入って
投資体験についてお話します。

続いて渋谷駅から山の手線に乗って
東京駅に向かい、東京駅から歩いて
10分ほどのところにあるマンション
をご覧いただきます。
最初にマンションを買ってから、
7年たった昭和60年に手に入れたものです。

そのあと、東京駅から横浜の関内駅に向かい、
駅から1分ほどのマンションにご案内します。
昭和61年、のちにバブルと言われる現象が
東京で始まり、そのため探索の対象を
横浜に移し、探し出したものです。

これらのマンションをご覧いただく理由は
バブルが崩壊し、不動産環境が極端に
悪化したときも、テナントを呼び込んでくれ
おかげで持ち続けることができているからです。

その大きな要因は便利のいい場所に
立地していることだと考えています。
実際にご覧いただけば
このことが一目でおわかりになり、
これからの投資行動に
役立てていただけると思います。

あちこち歩いて、ご案内しますので
ご興味を覚えられる方々は、
運動靴をはいてお集まりください。

日本の経済が成長する間、
不動産投資を支えてきたのはインフレです。
このインフレがデフレに変わり、
投資対象としての不動産は
すっかり人気が薄れてしまい
財産づくりの対象は株、
なかでも成長著しい中国の会社の株に
関心が向けられるようになりました。

そして不動産投資に関心を持つ人は
成長著しいアジアで投資したら
日本の高度成長期に体験したことが
味わえると言われ、私なども、
香港で一坪ショップを買ったり、
中国でつくられた外人居住者向けの
マンションの一室を手に入れました。

ただ中国で不動産に投資するには、
管理の面で問題が多いことも事実で
私なども中国で不動産を買うという友人には
管理体制の面を入念にチェックしてくださいよと
何度も何度も念を押さざるを得ません。

ところで日本の現状に目を向けると
バブルの崩壊で不動産の価格が
ビックリするくらい値が下がり、
都心部の便利のいい所に立地する
マンションなどの中には、投資対象として
考慮するに値するものがでてきています。

そうした変化を感じ取ってのことでしょうか、
若い人たちの中には、日本の不動産投資に
関心を寄せている人が少なくありません。
であれば、これまでの投資を通し
「投資する人は守る必要がある」と
思うことを伝えれば喜ばれると思います。

それには、自分自身が実際に投資してきた
マンションを見ていただき、その上で
投資原則をお話するのが効果的だ思います。
そう考えて実施するのが
10月8日(土)と10月23日(日)の
投資向き不動産の視察セミナーです。

私などが不動産投資に
関心を持ったときは
インフレ基調の時代でした。
インフレの時は、
不動産の値段が上がる一方
借りたお金の値打ちが下がります。

ですから、お金を借りて、
不動産を手に入れることが奨励され、
私などもその考え方に従って
不動産投資を始めました。

でも、経済の流れが急激に変わりました。
上がるばかりと思っていた不動産が下落し、
本業や不動産からの収入が減って、
借金の返済ができなくなる人が続出し、
不動産を手放さざるを得なくなりました

新聞や雑誌はそうしたことを
大きく取り上げてきましたが、
むろん、インフレの時期不動産を手に入れ、
デフレ時代になってからも、
持ち続けている人は大勢います。

このように私たちのまわりで
冷たい風が吹いても、不動産を
持ち続けるられるようにするためには
どんなことに注意したらいいでしょうか。

まずは、不景気になっても
いつでも不動産を借りてくれる
テナントが現れそうな不動産を
手に入れることす。そのため
便利のいい場所に立地する不動産を
選ぶことが望まれます。

また不動産はどんな時代も
私たちの目からみたら高く、
自己資金だけでは不足し、
借金で補うことになりましょうが
借金のレベルを極力抑え、
たとえば月々の返済は、
不動産からの収入でまかなえるようにする
といった慎重さが求められます。

さらにロケーションのいい不動産を
手に入れたとしても、テナントが
すぐには現れないこともありますから、
そういう場合も、あわてないですむよう
例えば半年くらいは持ちこたえられるように
しておくことも必要でしょう。

不動産は時の通り、一旦手に入れたら、
簡単には動かせない財産ですから、
これ以上の慎重さはないくらいの慎重さで
対処してちょうどいいのではないでしょうか。

不動産を選ぶとき
人は何とかそれを手に入れたい
という気持ちでいっぱいで、
その不動産を手放すときがありうる
といったことは念頭にありません。

でも、人を取り巻く環境は
つねに変わっていきます。
状況次第では、気に入って
手に入れた不動産も
手放さなければならなくなる
場合がありえます。

大事なことは、そういうとき
売りに出した不動産に
すぐ買い手がついてくれることです。
ですから、私たちは不動産を手に入れるとき、
手に入れるのに、多少、難しさがあっても、
売りに出したとき、買いたいという人達が
ワッと集まるような不動産に
目をつけることが重要です。

反対に、手に入れるのは
わりに容易だけど、売りに出したとき、
はたして買いに来る人がいるだろうか
心配になるような不動産は
避けたほうがいいように思います。

前回、不動産選びは一目惚れがいい
と書きましたが、一目見て
気に入るような不動産は、
他の人から見ても魅力がありますから
こういう不動産は売りに出したときも
買い手が集まりやすいようです。

マンションを探しに
渋谷の街にでたとき、
妻が道から周囲を見回し、
遠方に見えるマンションを指し
『あのマンションが良い』と言いました

そのマンションまで足を運び
マンションの名前を確認し、
近くの不動産屋さんに入りました。

見てきたばかりのマンションの名前を伝え、
「あのマンションに空室がありますか」
と聞きました。
担当の人が台帳のような大きなファイルを
持ってきて繰り
「空室がいくつかありますよ」
とのことでした。

ローンが組めることを確かめてもらい、
了解が得られたことがわかった時点で
一番小さな一室を買うことにしました。

それから4半世紀の時がたちました。
私も“出世”して、マンションの管理組合の
理事長になり、マンションの事情に
通じるようになったのですが、
そのマンションは、フランスのある有名な
建築家に学んだ人たちが
設計したのだそうです。

そのため、建築上、
かなりの工夫が凝らされていて
毎年4月になると、建築科の学生さんが
大勢見学に来るのだそうで、
そんなところが、かつて、
妻の目をひきつけたのだと思います。

それにしても妻のマンション選びは
電光石火の早業でしたが
のちに邱さんがお書かきになった
『不動産が一番』という本のページをくると
「土地を買うなら一目惚れに限る」
という章がありました。
「なるほど、本当にそうだなあ」
と思ったことでした。

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