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昨年3月以降、私と一緒にハノイ市

そしてホーチミン市を訪れた人は

全体として50名くらいになります。

 

ただ、ハノイ市を訪れた人のなかで

ホーチミン市も訪れた方がおられますので、

個人単位で見ると35名程度でしょうか。

いずれにしてもこういう方々と一緒に

行動している間に、私はかつて

エベレット・M・ロジャースさんが

明らかにした「商品普及の原則」を思い出しました。

 

エベレット・M・ロジャースさんは

いまから、50年ほど前の1962年に

スタンフォード大学の教授として、

著書“Diffusion of Innovations”

(邦題『イノベーション普及学』)で、

消費者の商品購入に対する態度を明らかにしました。

新しい商品が売り出されたとき、

消費者がその商品に購入に関して

どういう態度をとるか観察し

新しい商品に対する購入の早い順から、

次の5つに分けました。

1.「イノベーター」=挑戦者、革新者(2.5%)

 

2.「アーリー・アダプター」(「オピニオンリーダー」)

=「初期採用者」(13.5%)

 

3.「アーリー・マジョリティ」=初期多数採用者(34%)

 

4.「レイト・マジョリティ」=後期多数採用者(34%)

 

5.「ラガード」=伝統主義者(または採用遅滞者)(16%)

 

この分類に基づき、ロジャースさんは

興味深い消費者の行動を分析するのですが、

私は一緒にベトナムに行った友人たちをみて

この人たちは

「1.イノベーター=挑戦者、革新者(2.5%)」と

「2. アーリー・アダプター(オピニオンリーダー)」

(=初期採用者(13.5%))を合わせた16%の中に

入る人たちだと思ったのです。

 

あなたは一般に流行に対して
「アーリー・アダプター」ですか。
あるいは「レイト・マジョリティ」ですか。

 

昨年3月、20名強の方々と

ベトナムの首都、ハノイ市を訪れた時点では、

これほど、頻繁にベトナムを訪ねるように

なるとは思いませんでした。

 

それが北の中心地ハノイ市を訪れたら

次は南の中心地、ホーチミン市

(私たちの世代では「サイゴン」と

言ったほうがピッタリ来ますが)に

行きたいとおっしゃる方が大勢出ました。

 

また初めてホーチミン市を訪れた方は

次は政治の中心地で、日本の大手の企業が

進出しているハノイを訪れたいとおっしゃる方が

出てきて、私たち夫婦はまるで

ベトナムツアーの添乗員のような形で

成田とベトナムの間を往復するようになりました。

 

どうしてこうなったかと言うと

成長期にあるベトナムには

あちこちに活気が溢れ

私たちはそれにふれることで

元気になるということかと思います。

 

よく知られているように

ハノイでもホーチミンでも

オートバイの洪水です。

初めて訪れた人はその流れに

圧倒されてしまいます。

 

いずれ道路網が整備され、

また地下鉄網が敷かれるようになれば

こうした景観も変わってくるのでしょうが、

今はオートバイの洪水はベトナムのシンボルです。

 

また、私のセミナーでは、4社か5社

ベトナムの証券市場に上場している会社を訪れ

広報担当の方や、経営トップの方々から

会社の越し方、現状、そして向かっている方向を聞き、

またこちらが知りたいことを質問して回答を引き出します。

 

こういう作業を繰り返す中で

私たちは上昇期にあるベトナムの人たちの

向上心、向学心、努力、そして情熱にふれ

心の中がポカポカしてきます。

 

またいまベトナム経済の一線にある人たちが

30歳代で、起業して大成功した経営者も

50歳代ですから、この国は若いと言うほかありません。

また今ベトナム内部ではインフレが進行していますが

私たちから見ると、物価はきわめて低いレベルにあり、

おかげで5,000円も出せば、アメリカの大統領や

国務長官も訪ねるレストランで

最高級のベトナム料理とお酒を味わうことができます。

 

ベトナムは一度行ったら

また行きたくなるというわけは

この辺にあるのではと思っています。

 

今年も残り少なくなってきましたが、

私にとってはベトナムに明け、

ベトナムに暮れた年でした。

 

一昨年の秋だったと思いますが、

株のセミナーに参加してくれたある青年から、

「戸田さん、ベトナムに連れていてください。

戸田さんと一緒にベトナムに行きたいんですよ。」

とおだてられました。

 

青年はベトナムの今後の発展に期待を寄せ

ベトナムで上場されている会社に関心を持ち、

実際にそれらの会社を訪れたいとのことでした。

 

その声に押され、ベトナムの首都、ハノイ市で

証券売買の仲介事業を展開している

ハノイジャパン証券さんのご協力をいただき、

ハノイセミナーを企画しましたら

20名を超える方々に集まっていただき

3月、ハノイ市を訪れました。

 

ハノイ市では、ジャパン証券の皆様が

親身のお世話をしてくださり、

活気あふれるベトナムの上場会社訪問と

ベトナム料理の美味に
参加された方々はいたくご満悦でした。

 

ごく自然に、

「ハノイの次はホーチミン(旧サイゴン)に

行きたいですね」との声が湧き起こり、

その結果、8月のお盆と10月末の2回にわけ、

ホーチミンを訪れることになりました。

 

その都度、ハノイ市からジャパン証券の

スタッフの方々がホーチミン市に駆けつけてくださり

ホーチミン市でも上場会社訪問と
ベトナム料理を楽しんでいただきました。

 

この一連のホーチミン・セミナーには

3月にハノイを訪れた方々が多かったのですが、

初めてベトナムを訪れられた方もおられ、

その方々から、

「この次はハノイに行きたいです」

とのご希望をいただきました。

 

その結果、来年2月25日~29日の間、

ハノイ・セミナーを企画しましたところ、

8名の方々からご参加のご意向をいただき、

これからその内容を詰めていくところです。

 

活気あふれるベトナムの新風に

当たろうと考えられる方は

どうぞ、このセミナーをご活用ください。

 

今年3月、HPG(ホアファット鉄鋼グループ)を

訪れたとき、社長さんが

「いろいろな事業を行う過程で

ベトナムでは鉄が必要とされていることを強く感じ、

鉄鋼生産に力を注ぐことにしました」

と話してくれました。

 

ベトナムでいよいよ鉄の時代が来ている

ことを感じたものですが、このほど

新日鉄グループがベトナム現地のの鉄鋼メーカーと

合弁で鋼板製造会社をつくることが発表しました。

 

私などが高度成長の象徴として

イメージするものは鉄とセメントです。

日本のセメント・メーカーの動きは

どうなんだと思って調べたら、

昨年4月、太 平 洋 セ メ ン ト と

三 菱 マ テ リ ア ル が

ベトナム・ギソンセメント社 の

第 二 生 産 ラインを竣 工 したことを

確かめました。

このときのニュース・リリースを紹介します。

 

「太 平 洋 セ メン ト株 式 会 社 と

三 菱 マテ リアル株 式 会 社 が共 同 出 資 し、

ベトナムセメント公 社 との合 弁会社である

ギソンセメント社 は、2007 年 4 月より

タインホア省の工 場 にて

第 二 生 産 ラインの建 設 工 事 を進 めてまいりましたが、

本 年(2010年)4月23 日 に現 地 において

竣 工式 を執 り行 いましたのでお知 らせします。 

 

ギソンセメント社 はベトナムの経 済 発 展 に伴 う

セメント需 要 の増 大 に応 えるために、

2005 年 5 月に第 二 生 産 ラインの増 設 を決 定 、

2007 年 4 月に工事を開始しました。その後、

3 年間の工 事 期 間 を経て、

第 二 生 産 ラインが完 成 したことから

竣 工 式 を執 り行 う運 びとなったものです。 

 

また 、第 二 生 産 ライン建 設 に併 せて開 始 した、

中 部 ・南 部 地 区 向 けセメントタンカー建 造 、

中 部 地区  カ イ ン ホ ア 省  ニ ン ホ ア 県

( ニ ャ チ ャ ン 市 近 郊 ) で の

セ メ ン ト タ ー ミ ナ ル 新 設 に つ き ま し て も

稼 働 に 向け て 準 備 を 進 め て い ま す 。

 

今 後 も 、 セ メ ン ト 工 場 が 少 な く 、

 セ メ ン ト 不 足 が 見 込 ま れ る ホーチ ミン市 を

中 心 とする南 部 マーケッ トでの更 なる拡 販 を進 めると共 に 、

中 部 セ メン トター ミナル完 成 後 には 、

ニャチャン市  を中  心  とした中 部 マーケットにおいても

精 力 的 に販 売 を行 い、同 国 のセメントマーケットに

おけるプレゼンスを高めていきます。

第  二  生 産 ラインの竣 工 により 、

ギソンセ メン ト社 は同 国 における

最 大 級 のセ メン ト製 造 工 場 とな ります。」

 

さすがにセメント・メーカーのベトナム進出は早いですね。

こうして見てくると、日本の製造業界の大多数の分野で

ベトナムでの生産の布陣が敷かれたと感じるのですが

いかがでしょうか。

 

私の見るところ、日本のメーカーのうち、

ほとんどすべてと言って良いくらいに各業界の

会社がベトナムに出ていて、

そうしていなにのは鉄鋼会社と化学会社くらいだと

思い、前にそう書いたことがあります。

ですが、前に紹介したとおり、

新日鉄がベトナム現地の鉄鋼会社とジョイントして、

鋼板工場を建てることが決まりました。

では日本の化学メーカーはどうなんだと思い、

調べたら、昨年10月、住友化学が

「ベトナムにおける農薬の直販開始について」

というニュースをリリースしていることがわかりました。

以下にその内容を以下に紹介します。

「住友化学は、

ベトナムにおける農薬事業の一層の拡大を目指すべく、

住友化学シンガポールの子会社である、

住友化学ベトナム社を通じ、

11月1日から当社農薬の

現地特約店への直接販売を開始いたします。

 

直販体制の確立により、

住友化学製品のブランドイメージを統一し、

ベトナムにおける当社農薬の一層の拡販を図ってまいります。

近年、ベトナムでは

目覚しい経済成長とともに農業の近代化が進み、

農薬市場も拡大しています。

その中でも同国は、タイに次ぐ米輸出国であることから、

とりわけ水稲用農薬の需要増加が見込まれています。

当社は水稲分野を含めて多数の製品を取り揃え、

農薬の拡販に努めてまいりましたが、

ベトナムにおいては製品毎に起用している

商社や農薬販売会社が異なり、

市場への当社製品のブランドイメージ浸透の

妨げとなっていました。

こうした状況に対応するため、

これまで農薬の登録・保有のための現地拠点として

機能してきた住友化学ベトナム社に、

農薬を直接販売する組織を設置することといたしました。

このたびの体制強化により、

水稲分野でのトータルソリューションの提供を

可能とする製品ラインアップを生かした

効率的な開発・販売と、

きめ細かな技術サービスの提供を目指していきます。

 

なお、先に当社が資本参加した
ニューファーム社の製品も、

住友化学ベトナム社を通じて販売し、

幅広いニーズに対応する考えです。

住友化学は、

今回のベトナムにおける販売体制の強化などにより、

アジア地域での拡販を図るとともに、

グローバル化を積極的に推進し、

農薬事業の強化・拡大を目指してまいります.。」

 

以上です。日本の化学メーカーも生き残りをかけ、

ベトナムに焦点を合わせて戦力を投入している様子が

よくわかります。

 

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