カテゴリ: 2000回~

現在、ベトナム株はホーチミン市場もハノイ市場も
株価は低位横這い傾向を続けています。

そんななか、目につくのはビンコム(VIC)株は
周りの様子に関係なく、株価を上げています。

ビンコム(VIC)株がベトナムの証券市場で
格別の評価を得ていることがわかります。

そんわけを示すヒントが
ビンコム(VIC)社から提供された
収益性と財務状況を示す数字で説明されています。

まず収益性(%)です。

 

2009年

2010年

粗利益率((%)

72.8

76.1

営業利益率(%)

66.6

69.1

税引き前利益率(%)

70.1

81.2

 

純利益率(%)

55.8

62.8

 

純利益率(当期純利益 ÷ 売上高 × 100)が50%を超えているのが
高収益性を示しています。

次に財務比率

負債/ 資本(%)

254.6

120.2

カレントレシオ(倍)

5.74

2.54

 

カレントレシオとは
流動比率=流動資産÷流動負債で、
流動資産で流動負債を全て返済するには1いじょうでないといけません。


ただし流動資産の中には、
すぐに現金にできないものも含まれていますので、
この比率は1.5ならまずまずで
2を超えれば安全と言われています。

この点から

ビンコム(VIC)社の財務状況は
健全と言っていいと解釈ました。

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ハノイ視察の報告を含め、福岡、大阪、名古屋、東京の各地で
中国株・ベトナム株セミナーを開催します(ジャパン証券平本裕志社長にもお話いただきます)。

4月29日 13時~16時    福岡市(アクロス福岡)

4月30日 13時~16時    大阪市(大阪市中央公会堂)

5月1日   13時~16時    東京都(TKP東京駅日本橋ビジネスセンター)

5月3日 13時~16時30分 名古屋市(中京大学市民文化会館)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
邱永漢著『遠いと思うなアジアの時代』が発売されたことをお知らせします。
上記のセミナーに参加いただく方々にはこの本を贈呈させていただきます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

また8月13日~17日、ベトナム・ホーチミン投資視察セミナー

 を ベトナムの上場会社4社の訪問と郊外視察)をジャパン証券の支援をいただき開催します。
参加ご希望の方々は5月31日までにお申し込みいただいますようお願い申し上げます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ビンコム(VIC)社で、
同社がハノイ(ベトナムの首都)と
ホーチミン(ベトナムの商都)で進めているプロジェクトが
紹介され、それぞれがハノイとホーチミンの
どういう位置にあるかが表示されていました。

ハノイでのプロジェクトとして
・ ビンコム・シティ・タワーズ(商業・ビジネス用の複合ビル/開発済)

・ ビンコム・パーク・プレース(商業・ビジネス用の複合ビル/開発済)

・ ロイヤルシティ(グエン・トライ通り/開発中)

・ ビンコム・ビレッジ(開発中)
・ エコシティハノイ(ミンカイ通り/開発中)

・ ロンビエン(開発中)

・ ビエトロニクスハノイ(開発中)

があり、すべて市内10キロメートル以内にあり、
6キロメートル以内に集中しているとのこと。

 

またホーチミンでのプロジェクトとして

・ ビンコム・センターホーチミン(1区/商業・ビジネス用の複合ビル/開発済)

・ ビンコム・フィナンシャル・タワー
(金融中心地であるグエン・コン・ツー通り/商業・ビジネス用の複合ビル/開発済)

・ エデンA (1区/開発中)

・        グリーンシティ(新空港予定地/開発中)

があり、これらもグリーンシティを除き
市内10キロメートル以内にあるとのことでした。


東京で言えば、丸の内、日本橋界隈
大阪で言えば御堂筋界隈といった
最もいい場所の不動産に資本を
重点投下しているとの印象を受けました。

私はビンコム(VIC)社が拠点を置くハノイ市では

郊外の西側で副都心開発が進行中であることを

聞きかじっていたので、

「ビンコム(VIC)社はハノイ郊外の西側地域で
不動産開発の仕事をしないのですか」
と聞きました。

 

この質問に対し、同社の投資に責任を負う

トゥイ・ヘーガン(Thuy Hagen)女史は

「当社はハノイ郊外の西側では仕事はしません。
この地域での開発に従事している不動産会社は
当社が進めているような中心部での仕事の機会に

恵まれなかった会社なんです」とキッパリ答えられました。


ビンコム(VIC)社が投資の重点をハノイ大都市の
中心部に絞っていることを伝える回答でした。

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ハノイ視察の報告を含め、福岡、大阪、名古屋、東京の各地で
中国株・ベトナム株セミナーを開催します(ジャパン証券平本裕志社長にもお話いただきます)。

4月29日 13時~16時    福岡市(アクロス福岡)

4月30日 13時~16時    大阪市(大阪市中央公会堂)

5月1日   13時~16時    東京都(TKP東京駅日本橋ビジネスセンター)

5月3日 13時~16時30分 名古屋市(中京大学市民文化会館)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
邱永漢著『遠いと思うなアジアの時代』が発売されたことをお知らせします。
上記のセミナーに参加いただく方々にはこの本を贈呈させていただきます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

また8月13日~17日、ベトナム・ホーチミン投資視察セミナー

 を ベトナムの上場会社4社の訪問と郊外視察)をジャパン証券の支援をいただき開催します。
参加ご希望の方々は5月31日までにお申し込みいただいますようお願い申し上げます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ビンコム(VIC)社で私たちを迎えてくださったのは

最高経営責任者(,CFA)で

副議長・最高投資責任者(Vice Chairwoman-CIO)

のトゥイ・ヘーガン(Thuy Hagen)女史です。

 

こちらでも配っていただいた説明資料は

日本語に翻訳されていました。
ジャパン証券さんが私たちのために
事前にビンコム(VIC)の英文資料を翻訳して
くださったのです。

そのため、私たちはくつろいだ気分で
説明を受けることができましたが、
トゥイ・ヘーガン(Thuy Hagen)さんは
「英語で説明させていただきます」とおっしゃり、
ジャパン証券の竹内アナリストが通訳してくれました。

このトゥイ・ヘーガンさんが説明くださった資料によると
ビンコム(VIC)社は事業の特性を三つに要約しています。

(1)TOP END(最高級)市場に特化し、最近は
UPPER MIDDLE(上中級)市場にも拡大中であること。

(2)ベトナムの主要大都市(ハノイ、ハイフォン、ホーチミン)中心部で
不動産開発(不動産賃貸、不動産販売)を進めていること。

(3)不動産の用途を商業用、オフィス用、ホテルなどに分散していること。

そして、ビンコム(VIC)社が躍進している背景として
一つにベトナムの高成長経済を挙げています。
具体的には
・アジアで最も高成長国の一つであること、

・WTO(国際貿易機構)に加入し、海外からの直接投資資金が入っていたこと。

・政府が市場経済を導入し、産業近代化を推進していること。

二つはベトナムの人口動態。
具体的には
・都市化が進み、消費者の嗜好が洗練されつたること。

・若い世代の可処分所得が高まっていること。

・MIDDLE CLASS(中間層)が出現しつつあること。

 

こうしたことを背景に
・都心の大型多目的ビルに焦点を当てていること。

・賃貸収入と住居用不動産場売却収入で安定収入を確保していること。
・地理的にも、また商品カテゴリーも分散させていること。

で、ビンコム(VIC)はよい業績を挙げることができていると述べていました。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ハノイ視察の報告を含め、福岡、大阪、名古屋、東京の各地で
中国株・ベトナム株セミナーを開催します(ジャパン証券平本裕志社長にもお話いただきます)。

4月29日 13時~16時    福岡市(アクロス福岡)

4月30日 13時~16時    大阪市(大阪市中央公会堂)

5月1日   13時~16時    東京都(TKP東京駅日本橋ビジネスセンター)

5月3日 13時~16時30分 名古屋市(中京大学市民文化会館)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
邱永漢著『遠いと思うなアジアの時代』が発売されたことをお知らせします。
上記のセミナーに参加いただく方々にはこの本を贈呈させていただきます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

また8月13日~17日、ベトナム・ホーチミン投資視察セミナー

 を ベトナムの上場会社4社の訪問と郊外視察)をジャパン証券の支援をいただき開催します。
参加ご希望の方々は5月31日までにお申し込みいただいますようお願い申し上げます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

ホアファット鉄鋼G(HPG)のあと、訪れたのが、
ベトナム 大手不動産デベロッパー、ビンコム(VIC)です。

この会社は2002年に設立され、2007年9月に
ホーチミン証券取引所に上場しています。

2007年というと私が友人たちと2回亘って
ホーチミンを訪れ、会社訪問をした都市ですが、
その時点はこの会社のことは知りませんでした。

ですが、いまのベトナムでビンコム(VIC)は
ハノイに本拠をおく大手の不動産会社として
よく名前が知られた会社です。

2004年にハノイの中心部に
「ビンコムシティータワーズ」(商業オフィスビル)
2009年に同じくハノイに
「ビンコムパークブレース(商業住宅用ビル)」
また2010年4月末に
ホーチミン市の中心部に
「ビンコムセンター(商業・住宅・オフィス)など
Aクラスのビルを立てています。

そして私たちの目を惹くのは
この会社の売上高の対前年度比が
2009年9月で725.5%
2010年9月で96.2%
税引き前利益の対前年度比が
2009年9月で782.7%
2010年9月で127.1.%
と驚異的な数字を挙げていることです。

またそれにとどまらず
現在開発中の物件をたくさん持ち、
ジャパン証券では、ビンコム(VIC)のことを
高級(ハイ・エンド)不動産開発会社という意味で
日本でいえば「三井不動産」のような会社と呼んでいます。

この会社のオフィスはハノイの中心部に建てられた
「ビンコムシティータワーズ」(商業オフィスビル)の中にありました。

あとで知ったことですが、ビンコム(VIC)社のH.P.は
http://www.vincom.com.vn/です。
同社のイメージの一端にふれることができると思います。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ハノイ視察の報告を含め、福岡、大阪、名古屋、東京の各地で
中国株・ベトナム株セミナーを開催します(ジャパン証券平本裕志社長にもお話いただきます)。

4月29日 13時~16時    福岡市(アクロス福岡)

4月30日 13時~16時    大阪市(大阪市中央公会堂)

5月1日   13時~16時    東京都(TKP東京駅日本橋ビジネスセンター)

5月3日 13時~16時30分 名古屋市(中京大学市民文化会館)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
邱永漢著『遠いと思うなアジアの時代』が発売されたことをお知らせします。
上記のセミナーに参加いただく方々にはこの本を贈呈させていただきます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

また8月13日~17日、ベトナム・ホーチミン投資視察セミナー

 を ベトナムの上場会社4社の訪問と郊外視察)をジャパン証券の支援をいただき開催します。
参加ご希望の方々は5月31日までにお申し込みいただいますようお願い申し上げます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

ホアファット鉄鋼グループ(HPG)の
事業は実に多様です。

鉄鋼製造(Steel Manufacuturing),

建設機械設備製造(Civil engineering equipment)

家具製造(Furniture prduct),

原料用コークス製造(Coking coalmanufauturig)
鉱山経営(Mining),セメント製造(Cement)

不動産開発(Real estate)など

これらの事業を13の子会社と
4つの合弁会社で経営しています。


こうしたことを最初
活字で知った時点では、
手当たり次第に何にも手を出す会社ではないか
という印象を持っていました。

しかし、6人のメンバーで事業をはじめ、
やっている間に鉄の需要が強いことに気づき、
膨大なお金がかかるが、鉄鋼製造の事業に
力を注ぐようになったとか、
いま6人のメンバーの持ち株は一切売却せず、
設備資金を借り入れるための担保として
使うことで申し合わせているとかの話を聞き、
一見バラバラに見える事業も
それぞれ、必要性があって、いま見るような
広がりを見せるようになったのではないかと

感じました。

そしてこの会社はベトナムが繁栄するために
必要な付加価値生産の一翼を担う有力な企業だとの
印象を深め、私はドゥオング社長に聞きました。

「いまベトナムの証券市場に出ている会社のなかで、
御社のように、工業化による付加価値性生産に寄与し、

次のベトナムをリードすると期待できる会社はありませんか?」

この質問に対しドゥオング社長は笑いながら
「そういうことをお話できる立場にはありませんが、
ベトナムの証券市場に上場している会社の3分の1は
製造会社です」と答えました。

そして、私は次のように話をして締めくくりました。

「私は極めて小額ですが、ベトナムの工業化の

一翼を担っていると思われる会社の株を買い、
御社の株も持っています。
いまの時期、それらの会社から
配当や増資の連絡を頂いているところですが、
御社からの連絡が一番早かったことを報告し、
この機会にお礼申し上げます。」

 

この言葉にドゥオング社長は破顔一笑、
同席していたIR担当の女性社員と
笑いを共有されました。

 

↑このページのトップヘ