台北からに成田に飛び、自宅に戻って
今度の旅はことのほか楽しかったなあと
思い返すうちに思い出したことがあります。
成田から台北に向かう飛行機の中で
「これから台北の国立台湾師範学校で
中国語を勉強します」という26歳の青年と
隣になりました。
実家が埼玉県で、胡蝶蘭を栽培していて、
毎年、東京ドームで開催される世界蘭大会に
出展していて、「よろしかったら
ご招待させていただきます」とのことでした。
それに、この青年が中国語を学ぶという
国立台湾師範学校は邱永漢さんがかつて学んだ
旧制台北高等学校の校舎を引き継ぐ学校で
私たちはそのあと、その学校を訪れました。
そこで、普段は旅行で出会った人たちに
文章を送ることなどしたことはありませんが
今回は、青年からいただいた名刺に
書かれていたアドレスにメールを入れました。
青年から、返事があり、取引先の会社の
寮の一室を借り、そこから学校に行くとのことでした。
また青年の実家が栽培し、販売している
胡蝶蘭についてのホーム・ページを拝見しました。
私の家では、時々お祝いに胡蝶蘭を送ったりしますが、
妻に言わせると、青年の実家の胡蝶蘭は品質もよく、
値段も他より安いとのことです。
そして妻は私に提案しました。
「邱永漢先生へのお礼として、
この青年の実家の胡蝶蘭をお送りしたら
いかがでしょうか」と。
それは良いと私は賛成しました。
今回、台湾への旅を楽しく、そして
豊かなものとしてくださたのは、
邱さんです。
早速、胡蝶蘭を申し込み、
邱永漢事務所にお送りしました、
事務所からお礼の葉書をいただきました。
このことを青年にこ伝えると、青年は
邱さんにお送りしたのと同じ胡蝶蘭を
我が家に送ってくださいました。
胡蝶蘭のいのちは長いですね。
8月18日に贈っていただいた胡蝶蘭は
本日10月1日の今日も花をひらかせています。