カテゴリ: 950回〜

2年ぶりに私を訪ねてくださった青年は、
いま、ベトナムに行って、何かの仕事につけないか
と考えていると言います。

そこで、青年にベトナムで活躍している日本人のことが
インターネットで紹介されているので、
(1)その人たちがいまベトナムでどういう活動をされているか、
(2)また、どういうことがキッカケでベトナムに行ったのかを
調べてみてはどうかと言いました。

それから1ヶ月ほどして青年とまた会い、
私から話を切り出しました。

戸田:「インターネットで調べて見ましたか」

青年:「ハイ、調べました。調べた結果、
ベトナムで活躍されている方の多くは、
ベトナムに行く前に、日本で“技”を磨いておられ
ベトナムに行ってから、その技を発揮されているように感じました。

そうした人たちと比べたら、自分には
“得意技”と言えるものがないことを痛感しました。

技を磨くには日本が一番だと思います。
ですから、今の自分には“これが自分の得意技だ”
といえる磨くことに専念する必要があると感じています。」

戸田:「それは大事なことに気づかれましたね。
邱永漢先生も日本人が外国で活躍するには
“手に職”を持っていることが大事だとおっしゃっていますね。
ボクも中国に渡った青年たちを多く見ていますが、
自分の“得意技”を持っている人は
比較的、スムーズに仕事についている」

こうして青年と私は、ふたたび進路選択の
出発点に戻りましたが、私の頭にかつて
南極越冬隊長を勤められた西堀栄三郎さんが
物事を決める際に採っておられた方法が
浮かんできました。

2年前に、一旦は“整体師”になることを決めながら、
未知の分野に踏み出す不安から、断念した青年が、
今年になって、久しぶりに私にメールを送り、
「自分の王国づくり」セミナーに参加して、
再度。自分の進路を考えたいと伝えてきました。

青年は東京で仕事をしています。
早速、会って話をしました。
再会を喜ぶ一方で、私は青年に質問しました。

戸田:「どうして、“整体師”の道に、
踏み出さなかったのですか。」

青年:「やっていけるか、どうかの自信を
持てなかったのです」

戸田:「前に、職場の先輩が、
『キミが進もうとしている道には不安がある』
と指摘されたと聞きましたが、その先輩は
その後、いい方向に進んでおらますか。」

青年:「いいえ。よい方向には向かっておられません」

戸田:「どうしてまた私を訪ねようという気になったのですか」

青年:「行動しないまま、じっとしていても
何も良いことが無いことを痛感しました。
それに、自分の周辺にいる人たちと話をしても
全く参考にならないことがよくよくわかりましたので」

戸田:「いまはどういうことをやってみたいと考えていますか」

青年「前からアジアで仕事をすることを夢見ていました。
邱先生はベトナムがこれから発展するとおっしゃっています。
ボクもベトナムで仕事ができないかと考えています」

戸田:「ベトナムには昨年、2回訪問し、
現地で活躍されている日本人と知り合いになりました。
ベトナムでは実に多くの方々が活躍されています。
さしあたり、現地で活躍されている日本人のことを
調べてください。そしてどういう経過をたどって、
ベトナムに行くことになったかも調べてください。
インターネットで検索したらわかります。」

青年「わかりました。この機会に新しいパソコンを
買って調べてみます」

こうして、青年の2回目の進路探しが始まりました。

2年前、私もかかわって
ご自身の将来方向を考えた青年は
“整体師になろう“と考えました。
しかし、青年はすぐに動き出そうとはしませんでした。

どうしてかなと思って、
青年を呼んで、心境を聞いたところ、
青年は年上の同僚から、
「君がやろうとしている
整体の仕事は保険がきかない
種類の仕事だよ。
保険が利かないと、
治療を受けようとする人が
集まらないのじゃない。
それで果たしてやっていける?」
と言われたそうです。

どんな決断にもリスクが潜んでいます。
自分はいいからやってみようと思っても
回りの人は、その決断に不安を感じ
「やめたほうが良いのではないか」
と言ってきたたりします。

本当は、そこからリスクをなくすには
どうしたら良いのかと、考えを深めていく必要が
あるのですが、青年には、同僚からの指摘が
グサッときたようで、決断がにぶりました。

自分の道は自分で決めるものです。
人から言われて、気持ちが引いてしますような
“決断”であるなら、それは“決断”ではありません。
単なる“思いつき”です。

自分の道は自分で決めるものです。
青年がその道に踏み込むには不安だ、
と感じている以上、とやかく言うことは
ないと考えました。
以来、青年との交流が途絶えました。

2年ぶりに私を訪ね、
「自分の王国づくりセミナー」に
参加した青年に私がはじめて接触したのは、
株式投資の原則の勉強を通してのことです。

私は、株の投資で成功を納めるには、
株の原則への理解を深めることが必要と
考えていまして、そのため、4年ほど前に
メール形式で資料を送り自己学習いただく
ようにし、青年はこの勉強会に参加されたのです。

私は通信スタイルの株の勉強に続いて
投資用のマンションを見て歩く勉強会も
開き、青年はこれにも参加されました。

この時を機に、私は青年とじかに
話し合い、その後、メールの交換を
数多く、重ねるようになりましたが、
青年が、いま従事している仕事をやめ、
自分の力でやっていける仕事を
求めていることを知りました。

株への投資や不動産への投資は大事です。
ですが、お金を稼ぎ出す仕事の獲得が
最優先課題で、そのための自分自身への投資
つまり自分の能力を高める勉強が一番大事です。

私と青年は2日間かけて、将来を託す仕事として
どんな仕事が良いか検討し、“整体師”の仕事が
どうだろうかという考えにたどり着きました。

これからは“対個人サービス”の仕事が
盛んになると私は考えていて、
人の健康の保持、増進にに寄与する
“整体”へのニーズは高まっていくと考えています。

また青年によれば、昔、私が住んでいる
神奈川県藤沢市の鵠沼海岸にでかけて
サーフィンをよく楽しだそうです。
また“呼吸法”に関心があるといいます。

そうした青年の特性にも考えれば
“整体師”の仕事が、マッチしているのでは
ないかという結論に達しました。

“整体師”になるには
どうしたコースを通っていったら良いのか
のアウトラインも明らかにして、あとは
青年に任せました。2年ほど前のことです。

私は1月から、メール形式で応答する
「自分の王国づくり」セミナーを開いています。

多くの人が心の底で願っているもの一つが
“自分の王国”ではないかと思ってのことです。

また“自分の王国”というものを
持ってはいるけれど、この"王国"をもっと
強靭なものしたいと願っておられる
経営者もおられるのではないかと思いました。

さて、この“城”の建設や
リニューアルには時間がかかります。
そこで、セミナーの期間も
6ヶ月として参加者を募集しました。

その結果、前にも書きましたが、
実にさまざまの方々に参加いただき、
私はこの方々との応答に渾身の力を
注いでいます。

すでに三分の二の時間が過ぎました。
この間、私はおりおり感じたことや
参加者からの質問への回答を
メール形式で送り、これまで
資料を送った回数は20回以上にわたっています。

また資料を送るだけでなく、
お会いできる環境にある方々とは
極力お会いするようにしています。

そうした交流を通して、
いくつか楽しいことも起こってきました。

一つは2年ぶりに私を訪ねて、
このセミナーに参加した一人の青年が、
やっぱり自分の進むべき道はこれだと再認識し、
明日に向かって踏み出すことを決意しました。

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