邱永漢さんが株を始めたころ、
桑田雄三さんという人が編集した
『店頭株五ヶ年投資の実例』という小冊子を
証券会社の店頭で渡され、その内容に
大きな衝撃を受けたという話は
半自伝『私の金儲け自伝』にも書かれています。
桑田さんの小冊子を読んだことが
自分の半自伝にまでが書かれているということは
桑田さんが書かれた冊子が、邱さんの
株式投資に対する考え方を変えただけでなく、、
その人生をも変えることになったことを
意味しているように思います。
そこで、昨年末、私はこの桑田さんが
どういう人であるのかに関心を持ち、調べました。
その結果、桑田さんが下記のような本を
お書きになり、それらが現存していることを知りました。
(1)『我国取引所の理論と実際』(有斐閣)昭和15年(2円64銭)
(2)『日本証券取引所の理論と実際』 (輝文堂書房) 昭和19年
(3)『東京証券業協会10年史』(東京証券業協会) 昭和26年
(4)『株式投資の実際』(布井書房) 昭和27年12月(280円)
(5)『証券投資の新知識』 (経済春秋社) 昭和33年5月(320円)
(6)『成長増資株の選び方』 (東洋経済新報社)昭和34年8月(280円)
(7)『証券と貯蓄』(経済春秋社) 昭和36年11月(320円)
(8)『証券市場論』(ケイザイ春秋社)昭和49年4月
私はこれらの著作のうち、友人の協力を得て
上記のうち、(1)(4)(5)(6)(7)(8)
の各著作に目を通しました。
そして桑田雄三さんがたどれらた
人生履歴を追うことができました。