同じ仕事を繰り返していたら
誰だってマンネリ気分になるんだ
と知ると一面ではホッとします。
自分がダメだからマンネリ気分に
おちいっているわけでないことを知るからです。
しかし、マンネリ状態が
溌剌とした生活を送りたいと願っている人にとって、
困った状態であることには変わりがありません。
そうならないためには
「外から脳に新しい刺激を与えることが必要」
と脳科学者の池谷裕二さんはおっしゃいますが、
さいわいにして、私たちの前には、
マンネリに堕さず、つねに新鮮な気分を
味うことを目指して行動しておられる
よいお手本がいます。
邱永漢さんです。
邱さんの本をお読みの方なら
お気づきかと思いますが、
邱さんは“マンネリ”を避けるため
新しいことに挑戦して生きておられます。
もし『私は77歳で死にたい』
という邱さんの本をお持ちの方は
この本を手にとり
「植物化しつつある自分を根っこから引き抜く」
という小見出しの文章をお読みください。
また『鮮度のある人生―年齢を重ねても
飽きず挫けず』という同じく邱さんの本を
お持ちの方は
第3章の「さらばマンネリと、
第4章「鮮度のある生き方」
の文章をお読みください。
生き生きとした人生を送るために
邱さんが自分自身と戦いながら
生きておられることがよくわかります。
邱さんはほどの大きなジャンプは難しいとしても
私たちも自分なりに小さなジャンプを繰り返すこと
できると思います。
そんことで気分をリフレッシュし、
”やる気”の増進に心がけたいものです。