カテゴリ: 1400回〜

同じ仕事を繰り返していたら
誰だってマンネリ気分になるんだ
と知ると一面ではホッとします。

自分がダメだからマンネリ気分に
おちいっているわけでないことを知るからです。

しかし、マンネリ状態が
溌剌とした生活を送りたいと願っている人にとって、
困った状態であることには変わりがありません。

そうならないためには
「外から脳に新しい刺激を与えることが必要」
と脳科学者の池谷裕二さんはおっしゃいますが、
さいわいにして、私たちの前には、
マンネリに堕さず、つねに新鮮な気分を
味うことを目指して行動しておられる
よいお手本がいます。

邱永漢さんです。
邱さんの本をお読みの方なら
お気づきかと思いますが、
邱さんは“マンネリ”を避けるため
新しいことに挑戦して生きておられます。

もし『私は77歳で死にたい』
という邱さんの本をお持ちの方は
この本を手にとり
「植物化しつつある自分を根っこから引き抜く」
という小見出しの文章をお読みください。

また『鮮度のある人生―年齢を重ねても
飽きず挫けず』という同じく邱さんの本を
お持ちの方は
第3章の「さらばマンネリと、
第4章「鮮度のある生き方」
の文章をお読みください。

生き生きとした人生を送るために
邱さんが自分自身と戦いながら
生きておられることがよくわかります。

邱さんはほどの大きなジャンプは難しいとしても
私たちも自分なりに小さなジャンプを繰り返すこと
できると思います。
そんことで気分をリフレッシュし、
”やる気”の増進に心がけたいものです。

“やる気”は生きていくうえで
欠かせないものですが、時として
この大切なものが出てこないことがあります。
昨日は“やる気”がなかったけど、
今日は“意欲満々”ということもありますが、
一日どころか、一ヶ月、あるいは半年、一年、
さらにはここ数年ずっと、長きにわたって
“やる気”が持てないというということもあります。

私自身、そういう状態を
経験しましたのでそうだと断言できるのですが、
そういう状態におちいると、
そこから抜け出す道が見つからず
どうしていいか本当に困ります。

私にとても苦しい体験でしたので
これに対処する道がないかの
勉強を続けてきたのですが、
その結果、“やる気”の問題は
どうしようもないものではなく、
自分で克服できるものである
ということに気づくようになりました。

脳科学者の池谷裕二さんが
外から別の刺激を与えてやることで
やる気を引き出すことができると
おっしゃっていますが、この指摘は
私の気づきと合致します。

ということで、来る9月1日から
12月末にかけて、“やる気”をめぐる問題に
対処するためのセミナーをひらきます。

自分の“やる気”を引き出す技をみにつけたい、
あるいは部下の“やる気”を引き出す技を
知りたいと思われる方はどうぞこのセミナーに
ご参加ください。

私にとって30歳半ばから
40歳頃にかけ、“やる気”が起こらなかった
というのは、とても大きな問題でした。

この経験から、自分において
“やる気”がなくなったのはなぜか、
職場を変えることで、その回復を図ろうとしたが、
果たしてそれで良かったのか、
そもそも一般に“やる気”を高めるための
工夫ということがあるのか、
仮にあるとすればどういうことなのか
そうしたことが私の関心の一つになりました。

そんな私に、“やる気”のことについて
考えをさらに深める必要があることを
感じさせる場面が起こりました。

10年も前のことですが、
私が50歳の頃から始めた“問題解決”研修に
埼玉県で自動車のある部品の金型を
作っている会社の社長さんが出席されました。

その社長さんは、親しくしくしている講師の
高校時代の友人で、その関係から
参加して管沙汰のですが、
とても活力に満ちた人で、
頭を痛めている問題などない
全くないという印象を与える人でした。

研修が終わり、その社長と一緒に
最寄の駅に向かったのですが、
社長がふと、私にもらしました。

「戸田さん、いま自分は
若い社員のやる気を高めるには
どうしたらいいか、ということで
頭を痛めています。

自分は経営者ですから
自分の気持ちはなんとかコントロールできます。
しかし、社員の気持ちの中までは踏み込めません。

どうしたら、彼らのやる気を高めることができるか
わからないで困っているんです。」

この一言で、元気の良い社長さんが
社員のモチベーションの高め方に
悩んでおられることを知り、以来
”やる気はどういう場合に起こるのか”、
"仕事への意欲はどういう場合に減退するのか”
“また仕事への意欲を高めるにはどんな対策があるのか”
など広く”やる気”について研究する必要を
より強く感じるようになりました。

毎日、取り組む仕事が
すっかり“マンネリ化”し、
“やる気”をすっかりなくしている
という人がかなり多いのではないか
と私は想像しています。

どうしてそう思うかというと
自分が、そのことで悩んだことがあるからです。

自分が30代後半から
40代はじめにかけてのことでしたが、
仕事に対する興味が一向にわかず、
どうしていいか、困りました。

この時期、私は将来の経済面の不安を
解消するため、家を建てるための土地を買ったり
そのあと、ワンルームマンションを買ったりと
新しいことをいくつか経験していました。

これはこれで、楽しい経験でしたが、
このことで私の心がすっかり晴れていたか
というと、決してそうではありません。

毎日の仕事に面白みを感じることが
できない、という悩みは日々深まるばかりで
それは、別の方面での経験で
まぎらわせるといったものでないことを
強く感じました。

考え悩んだ末、私は
自分の将来に役立つ能力を
積極的に高めたいという気持ちから
周囲に働きかけて、自分の職場を
変えてもらいました。

いま思えば、これは”社内転職”です。
勤めている会社は変えないけれども
、実質的に仕事の内容をすっかり変える、
転職のような効果をもつものだったと
感じています。

そこ結果、私は一歩前に踏み出すことが
できよかったと思っていますが、
それまで重苦しくのしかかていた気分の
重さを忘れることはありません。

これが私が“やる気”の問題に取り組む
原点です。

人間が毎日生きていくうえで
必要なものはたくさんありますが、
これさえあれば百人力と言えるのが
“やる気”ではないかと思います。

自分のささやかな人生を
少しばかりふりかえってみても、
幸せな時期というのは
例外なく“やる気”に満ちています。

一つ、この目標を達成しよう
といった気持ちで明日のテーマに
取り組んでいるときは
心は充実感に満ちています。

難しい課題に追われて
頭を痛めているときも、
頭はどうしたら克服できるかに集中し、
心も意外に満たされた状態にあります。

反対に、どうしようもなく
重たい気分になっているときは
“やる気”が起こらないときです。

“やる気”が起こらないと、
毎日がうっとうしい気分で、
面白くないといったらありません。

こういうことを何度か経験し、
できることなら毎日
“やる気”に満ちた生活を
送る方法りたいと考え
そのための方法がないかを
自分のテーマの一つにしてきました。

そう考えたのが50歳頃のことで、
それから意識して
“やる気”とか“モチベーション”と
いったことをテーマにした本を
よく手にし、読んできました。

でも、ほとんどの場合、
本に書かれていることの多くが
自分の心に響かず、参考にならない
と打ち捨ててきました。

ということでで、私の“やる気”の研究は
遅々として進みませんでしたが、
最近のこと「これは参考になる」と思う本に
出会うことができるようになり、
私も”やる気”を創り出すことに
いくぶん確信を持つことができるようになりました。

ということで、9月1日から12月31日まで、
「“やる気”を呼び起こすセルフ・モチベーション力強化法」
と題したセミナーを開くことにしました。

教材費を含め、参加費は3万円です。
興味をお持ちの方はご連絡ください。

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