2015年08月

一昨日、久しぶりに、都心の投資向け不動産に
関心を持つ友人を案内して、青山、原宿、渋谷の
マンションを見て歩きました。

最初に、見たのは、青山のベル・コモンズ近くの
マンションで、ここを訪れる前、
新国立競技場の工事現場を見ました。

いま、この施設の建設をめぐって、
連日、デザイン、予算、工期などを
めぐって、連日報道されていますが、
工事現場は静かの次の工事を静かに
待ち構えている風でした。

そして、この施設にかかる費用の
大きさが、話題になっていますが、
東京の不動産に関係している人たちにとっては
これは大きな贈り物になると感じました。

この施設の建設で、東京の話題性や魅力が
高まること、必定と思ったのです。

 

 

 邱先生がご自身の不動産投資について
振り返られ文章の続きです。

「事業をやっている人は別として、
ごく一般の人の財産調べをしたら、
一番大きな部分を占めているのは不動産ではないでしょうか。
無一文に近い状態で社会に出た人でも、少々貯蓄ができると、
先ずマイホームづくりからスタートします。
住居は値段の高い物ですから、
いきなり全額払い込んで手に入れるのは先ず無理ですから、
長期月賦で手に入れるか、
親戚中、借り歩いてやっと手に入れるのが普通です。

思わぬお金が手に入って大家をつとめるようになった人でも、
不動産は何はおいても一番大切な財産です。
とり分け高度成長期は毎年のように
不動産の値上がりが続きましたので、
不動産を手に入れることは人生の中の一大事でした。

私自身も少し身入りがあるようになると、
先ず自分の住むマンションや住宅を買うことからはじめましたが、
たまたま株と縁があって株で思わぬ利益にあずかった時も、
株をやる資金は残して、まとまったお金で自分の家をつくったり、
家賃収入のあるビルを建てたりしました。
不動産が値上がりして処分すると、
大へんな所得が発生して課税されますので
収入のある不動産は売却することをやめて、
気がついて見たら、ちょっとした大家さんになっていました。

ですから、「株の神様」として売り出したのに、
高度成長のさなかで「不動産が一番」という
これもベスト・セラーズになった本も書きました。
それから間もなくバブルがはじけ、不動産は大暴落をして
「どっちなんだ」と嫌味を言われもしましたが、
それから幾山河こえて、
1つずつ時代遅れになった事業を整理して行くと、
何と最後に残ったのは不動産と株で、
株は昨今のように弱気が続くと、
逃げ出す人も少くありませんが、
その点、不動産は収入もあるし、
と言って売るにも売れませんから最後まで手元に残っています。
ですから幾山河越えて見ると、
本当に『不動産は一番』なのかも知れませんね。」
(出典:もしもしQさんQさんデス。
 第4220回 今になって見るとやっぱり「不動産は一番」)

私などが定期収入向きの不動産を
買ったりしたのは、邱先生に勧められてのことですが、
先生がお亡くなりになる前の年、
ご自身の不動産投資について次のように
振り返られています。

「戦後の日本で無一文から高度成長がはじまると、
働く人の所得が年々ふえて、
そのお金がマイホームづくりに向かったので、
猛烈な土地の値上がりがはじまりました。
私が香港から郵便小包で物を送ってお金儲けをしていた頃、
新宿の歌舞伎町の土地はまだ1坪が1000円でしたが、
それがバブルのはじける寸前は1億円にもなったのですから、
土地の値上がりが如何にすさまじかったか、
おわかりいただけると思います。

しかし、日本がドルを稼ぎすぎてバブルがはじけると、
坪1億円まで暴騰した土地が
10分の1まで買い叩かれたのですから、
土地で稼いだ人より破産した人の方が
ずっと私たちの記憶に残っています。
その後は産業界が元に戻るのに16年もかかりましたから、
不動産で大儲けした人より
不動産でひどい目にあった人の方が目につきます。

さて、そうなると、
不動産は本当に財産としてあてになる存在なのか、
その上、相続税の対象としてガッチリ捕捉されるので、
はたして新しい投資対象として有望なのかと
首をかしげる人も少くはありません。
ましてや昨今のように国が財政困難におちいって
増税の対象になることは先ず間違いないとなると、
自分の住む家は仕方ないとしても、
投資対象としての不動産の魅力は
かなり後退したと見て先ず間違いないでしょう。

にも拘らず、次々と仕事を変え、
気がついて見たら、かつて有望な新規事業として手がけた
10指にあまる事業はすべて整理してしまい、
辛じて何とか手元に不動産だけが残った老後の自分を見ると、
さて不動産をどう考えたらいいのでしょうか。

一頃、不動産が足手まといになって
「不動産とはそれをもったら
自分が身動きできなくなる財産のことだよ」
と冗談を言ったことがありますが、
年をとって身体さえ自由に動けなくなると、
不動産は「不動尊」のお使いのように見えてくるのです。
そうは言っても仕事をやっている時は忘れているくらいでないと、
不動産は手元に残っていてはくれませんが。
(出典:もしQ 第4219回
不動産はふだん忘れるくらいでないと)

私が初めて買った投資向きのマンションは
昭和48年(1973年)に建てられ、
それから8年後に購入しました。
当時、私は36歳でした。

その次に買ったマンションは
昭和54年(1979年)に建てられたもので、
それから7年後に購入しました。
私は43歳になっていました。

この二つのマンションは東北震災の時も
さしたる影響を受けませんでしたが、
平成27年(2015年)の今日、
前者のマンションは建設後43年を数え、
後者のマンションは建設後36年を数えています。

そして、いまこのマンションは
給水管の大規模修理工事に着手
していることろです。

これだけの年数が経つと、
給水配管もともに老朽化していて、
パイプの取り替えが不可欠であったと
思っているところです。

ですが、今回の工事で、
古いパイプが全面的に更新され、
マンションは若返り、
現在72
歳の私よりはるかに長生きするであろう
ことが予想されます。

マンションの寿命は人間の命よりも長いと
感じているところです。



株の話が続いていますが、
昨年、山陽地区から
大阪での
アジア株セミナーに参加してくださった方から、
以前行われていた都心部における不動産見て歩きセミナーは
どうなっているのかとの問い合わせを受けました。

一日中、渋谷、原宿、青山と
人の集まる東京のなかでも
一番m多くの人が集まるところを歩き、
投資向きのマンションを見て歩くのは
とても楽しいことです。

8月の盆休みの頃は、不動産屋さんも
休みを取るところが多いとのことで、
盆を過ぎた時期に、上京いただくことになりました。

台風が過ぎ去り、
秋風のような涼しい風がふく季節になりましたので、
楽しい散歩になるのではと、楽しみです。

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