2015年04月

『成功は1日で捨て去れ」でユニクロの柳井社長は
ユニクロを含む、ファースト・リテイリング(FR)グループの
企業理念:FAST RETAILING WAY (FRグループ企業理念)を
作成したことを説明しました。

それは次のような内容のものでです。
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ステートメント ─ Statement
 ・服を変え、常識を変え、世界を変えていく。

ファーストリテイリンググループのミッション ─ Mission

  • ファーストリテイリンググループは─
  •  本当に良い服、今までにない新しい価値を持つ服を創造し、
    世界中のあらゆる人々に、良い服を着る喜び、幸せ、満足を提供します
  •  独自の企業活動を通じて人々の暮らしの充実に貢献し、
    社会との調和ある発展を目指します


    (注)「ミッション(Mission)」は、ファーストリテイリングの
    グループ使命を表し、ファーストリテイリンググループが
    何のためにこの世に存在し、企業活動を通じて
    世の中に何をもたらそうとするのかを示す理念です

           私たちの価値観 ─ Value
      •  お客様の立場に立脚
      •  革新と挑戦
      •  個の尊重、会社と個人の成長
      •  正しさへのこだわり

        「私たちの価値観(Value)」は、
        ミッション達成のためのあらゆる活動において
        意思決定の基準となる、基本的価値観を示す理念です。



      私の行動規範 ─ Principle
      •  お客様のために、あらゆる活動を行います
      •  卓越性を追求し、最高水準を目指します
      •  多様性を活かし、チームワークによって高い成果を上げます
      •  何事もスピーディに実行します
      •  現場・現物・現実に基づき、リアルなビジネス活動を行います
      •  高い倫理観を持った地球市民として行動します

      「私の行動規範(Principle)」は、
      ファーストリテイリンググループに所属する全ての人が、
      日常活動において特に心がけるべき行動のあり方を示す理念です。

 『一勝九敗』刊行後、6年経って、
ユニクロの柳井社長は『成功は一日で捨て去れ』を著しました。

この時も、邱先生は「「成功は一日で捨て去れ」を先ず手にとって」
とこの本を一読することを勧めました。

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つい最近、ユニクロの会長兼社長の柳井正さんが新潮社から
成功は一日で捨て去れという本を出版されました。
私のところへもご本人から著書を送っていただきましたので、
早速、拝読させていただきました。

内容はユニクロの社長に任命していたスタッフが退職して
会長だった柳井さんが
社長に復帰兼任するようになってからの奮闘記ですが、
タイトルを見てもわかるように、
安定志向を目標とするどころか、
いつも危機感を持って経営しなければ、
会社はすぐにも潰れるものだという
創業者の精神で貫いた信念の書です。
タイトルを見ただけで、ご本人の信念がわかってしまうので、
あとはもう読まなくても間に合ってしまう面もありますが、
どんなに順調な展開をしていても、
次から次へと頭をぶっつけるのが企業ですから、
その度に柳井さんがトラブルにどう対処して来たかが
包みかくさずに書き込んであるので、
次の時代を生きる野心家たちにとってはとても役に立つ本です。
と同時にこんなにもエネルギーを消耗するのなら
何も日本一の大富豪になることはないなあと
多くの人をあきらめさせるのにも役立つ本です。

柳井さんが世界一を目指した
日用衣料品からファッションに及ぶ業界は
自動車や情報産業と違って昔からどこの国にもある業種ですから、
それだけに世界一を目指し、
それを実現することは並みの神経では望めないことです。
しかし、常識を打ち破って
よじのぼって行くプロセスを見ていると、
それぞれの段階で人には見えなかった
スキマがあることがわかります。
そのスキマを見つけることのできる人だけが
成功者に名をつらねることができるのです。

グローバル化はもちろん、これで終わるわけではありません。
スキマを発見できるチャンスはもっとふえる方向です。
そうしたことに興味のある人は
先ずこの本を手にとって読んで下さい。」(出典:もしQ)

『一勝九敗』で、ユニクロ・柳井社長は
経営家に向けに「経営者十戒」を著しています。


1、経営者は、何が何でも結果を出せ。
2、経営者は、明確な方針を示し、首尾一貫せよ。
3、経営者は、高い理想を持ち、現実を直視せよ。
4、経営者は、常識にとらわれず、柔軟に対処せよ。
5、経営者は、だれよりも熱心に自分の仕事をせよ。

6、経営者は、鬼にも仏にもなり、部下を徹底的に鍛え勇気づけよ。
7、経営者は、ハエタタキにならず、本質的な問題解決をせよ。
8、経営者は、リスクを読みきり、果敢に挑戦せよ。
9、経営者は、ビジョンを示し、将来をつかみとれ。
10、経営者は、素直な気持ちで、即実行せよ。

『一勝九敗』で、ユニクロ・柳井社長は
起業家に向けに「起業家十戒」を著しています。


1、ハードワーク。一日24時間仕事に集中する。
2、唯一絶対の評価者は、市場と顧客である。
3、長期ビジョン、計画、夢、理想を失わない。
4、現実を知る。そのうえで理想と目標を失わない。
5、自分の未来は、自分で切り開く。他人ではなく、
  自分で自分の運命をコントロールする。

6、時代や社会の変化に積極的に対応する。
7、日常業務を最重視する。
8、自分の商売に、誰よりも高い目標と基準を持つ。
9、社員とのパートナーシップとチームワークの精神を持つ。
10、つぶれない会社にする。
  一勝九敗でよいが、再起不能の失敗はしない。
  キャッシュが尽きればすべて終わり。




柳井社長は『一勝九敗』で「」経営理念を作った
3つの
理由が述べられている。理念も大事ですが、
どういうわけでこれを作成したかの理由、あるいは目的も
大事なので、以下に引用させていただきます。

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「どこの会社でも同じだが、勤める個人個人は全部違う人間である。
会社の
規模が大きくなって人数が増えてくると、
違った考え方の人が違ったやり方
で仕事をやり始める。
そうすると個々の仕事はよいかもしれないが、
全体
的にまとめるとバラバラで効率が悪い部分が出てくる。
それをできるだけ
少なくしたい、というのが第一の理由。

とくに当社には中途採用の人が多く、
それぞれ前の会社や今までの文化
を引きずっていることが多い。
それが新しい発想を生むこともあるが、マイ
ナス点も見逃せない。
我々はこういう方針で経営をやります、
という大前提
を理解してもらわないと、
一緒に仕事することはできないのだ。

 2番目の理由は、会社としての考え方をはっきりさせるということ。
会社に
は自発的に就職して自発的に退職するのが原則で、
誰かに強制されるも
のではない。
だがら人が会社を選ぶのと同時に、
会社も人を選ぶ必要がある。
そのた
めにはまず、会社も個人も
「自分はこういう考え方だ」と明確に示す必要
がある。
いかに能力の高い人でも、根本的に考え方の違った人が
入社す
ると、その人にとっても不幸だし会社にとっても不幸である。
会社を経営
するうえで一番重要なのは
「どういう会社にしたいのが」と、
「どういう人
たちと一緒に仕事をしたいのが」
を明確に示すことだと思う。

会社というのは、人にとっての家庭と同じように
日常生活の一部なので、
いつの間にか
「会社に勤める」のが当たり前になり、
会社がそこにある
ことを前提に
「惰性で」仕事をするようになる。
自分は何のために会社で
仕事をしているのか
という原点を忘れてしまう。
そうならないためにも明
確な理念が必要なのだ。
これが3つめの理由である。」

 

 

 

 

 

表面上は同じ言葉を話していても、根本的な価値観が違うとどうしても

ズレが起こる。同じ目的に向がって進む以上、仕事に対する価値観は

統一したい。

 

 

 

 

 

この原型を作ったのは、父親の会社に入って全部任されるようになって

しばらくした、30歳頃のことだ。年商数億円で利益はなんとかプラス、

つぶれることはないと思うものの、明日はどうなるか分からない。その

日を生きるのに必死で、いろいろな本を読んだり、他の会社の話を聞

いたりして「いい会社とは、どんな会社か」「いい会社にするためには

何が必要か」ということを真剣に考え、ひとつずつ書き出していった。

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