2013年08月

ベトナム運輸に出資した両備グループ、小嶋会長に

慶応義塾がインタビューした記事の引用です。

——義塾には中等部からの入学でしたね。

 

(小嶋)

小学校時代は読書少年で、ある本で、

福澤先生のこんなエピソードを読みました。

屈強な武士と道をすれ違いざまに互いの刀の鞘(さや)がふれあい、

「これは斬り合いになったらたまらんぞ」と走って逃げると、

向こうも必死で逃げていたというものです。

その合理精神とユーモアあふれる人柄にひかれて、

先生を敬愛するようになったのが義塾中等部入学のきっかけです。

当時はまだ官立上位の意識が強く、

父は私学への進学に難色を示しました。

それならばと、麻布の自宅から私一人で自転車に乗り、

願書を提出しに行ったことを覚えています。

 

中等部でも、濫読と言っていいほど本を読みました。

その中で「経世済民」という言葉に出会ったのが

ひとつの転機となりました。

民の苦しみを救うのが経済であると知り、

実業の世界を志すようになったのです。

実業家であった祖父と父の姿を見て育ったことも

影響していたのでしょう。

そんなわけで、中等部2年の時には

経済学部へ進むものと決めていました。

義塾の経済学部は実学重視の「理財科」が前身で、

その精神にもとても魅力を感じていました。

 

——慶應義塾高等学校(塾高)を経て経済学部に進学、

航空部でグライダーに乗っていたそうですね。

 

(小嶋)

大学のときにしかできない部活をやろうと、

射撃、パラシュート、グライダーの中から

グライダーを選び、航空部に入部しました

練習では先輩に同乗して飛ぶのですが、

急旋回や急降下などの手荒い洗礼に、

30名ほどいた新入部員は私を含めて5名ほどになっていました。

練習は厳しかったですが滑空は実に爽快だし、

なぜか期末試験の時期になると始まる

合宿所生活もとにかく楽しかったです。

しかし、万が一の事故を心配した母から

「頼むからよしてくれ」と泣かれ、退部することになりました。

退部を見計らったように、塾高時代の友人から

「外国事情研究会」というサークルにスカウトされました。

そこでは塾生を対象に海外旅行を企画していて、

私も何かアイデアを出すように求められました。

知恵を絞って「40日間世界一周の旅」を計画したところ、

これが大いに当たりました。・・・続きは次回

8月12日、ホーチミン市のベトナム運輸を訪問したのは

岡山の物流会社両備グループ(会長・小島光信氏)が同社に出資

したことがきっかけでした。

この小嶋会長、和歌山電鉄の再生に着手した

経営者としても話題になっているようで、

慶応義塾が2012年にインタビューしています。

面白いので引用させていただきます。

 

——三毛猫の「たま」がかわいい駅長さんを務めていることで、

全国的に知られる和歌山電鐵貴志川(きしがわ)線。

実は廃線寸前の赤字ローカル線でした。

それを見事に生き返らせたのが、

岡山県を中心に事業を展開する

両備ホールディングス会長の小嶋光信さんです。

「地方公共交通の再生請負人」との異名を持つ小嶋さんですが、

なぜ岡山の会社が和歌山のローカル線再生に着手したのですか。

 

(小嶋)

その前に、両備グループについてお話ししましょう。

1910年に設立された岡山の西大寺鐵道から発展し、

現在はバス、タクシー、トラック、フェリー、

路面電車などの交通運輸・観光関連事業、

スーパーや不動産などの生活関連事業、

そして情報関連事業をコアに、およそ50社を展開しています。

両備ホールディングスはその中核をなす企業です。

岡山という地方都市で交通事業に深く携わっているため、

高齢化社会が進行する中、

住民の足が奪われる地方の公共交通の衰退に、

私は大きな危機感を抱いています。

ですから、和歌山の貴志川線の問題も他人事ではありませんでした。

 

当社の場合も、

十数年前に公共交通部門の事業分析をしたところ、

10年持たないかもしれないという結果が出るほど、

事態は深刻でした。

しかし、長く地域に愛されてきた公共交通を

衰退させてなるものかと、維持発展を決意し、

バスと路面電車の利便性アップと効率化を図りました。

路面電車に高齢者が乗降しやすい

超低床式LRV(ライトレールビークル)

「MOMO(モモ)」を新たに導入するなど、

魅力づくりにも積極的に取り組み、

着実に成果を上げています。

・・・次回に続きます。

サイゴン運輸(TMS)では社長(50歳)が

じきじき応対してくれました。

 

私たちが、日本の両備グループが

出資したことを知り、訪問したことを

伝えると、社長はうなずき、

私たちからの質問に丁寧に応えて下さいました。

 

私の印象に残ったのは次の諸点です。

 

(1)1983年に会社設立

   199年に株式会社化

   2000年に上場。

 

(2)当初は国営企業であったが、

現在政府の出資は8.33%だけ。

 

(3)サイゴン運輸としても

今後組むべきパートナー企業を探し

日本の会社のほか、タイの会社も

選択肢の一つに挙げていたが、

日本の両備グループのシステムが

優れていると判断してパートナーに選んだ

 

(4)サイゴン運輸の顧客には日系企業が多い。

古川電工。富士通。三洋電気。サントリー。

また渋沢倉庫。上組などと提携している。

 

(5)(運んでいる製品の主力は何かととの

質問に対し)工業製品。

 

(6)ハイテクパーク(サムソンやインテルが工場生産)

内で生産活動を行ている外資系企業の製品の運送を

受注すべき、近年、用地を確保した。

 

(7)サイゴン運輸の夢は日通のような会社にすること。

 

最後に、社長のキャリアを聞きましたが、

ベトナムの大学を卒業した後、

ロシアとドイツの大学で学び

シンガポールで仕事をしたあと、

1990年にサイゴン運輸(TMC)に入社したとのこと。

 

私達の質問にシャープに応えてくれ、

とても有意義でした。

8月12日に訪問した

サイゴン運輸(TCM社)が

日通ベトナムに50%、出資していると知って、

興味を持ちました。

 

というのは、以前、

ベトナムの物流会社の幹部から

ベトナムに進出している日系企業が

ベトナム現地で生産する製品の輸送は

日系の物流会社に発注され、

ベトナムの物流会社が受注することは

が難しいと聞いていたからです。

 

帰国してからのことですが、

日通が発行してきた日通ベトナムについての

ニュース・リリースから

同社の活動履歴を以下にまとめました。

 

(1)ベトナム日通は2000年7月に設立。

航空・海運フォワーディングや海外引越を中心に事業展開。

 

(2)2006年7月、

ホーチミンに600m2の保税倉庫を設け、稼働。

ホーチミン郊外のサイゴン橋から約15分ほどに位置し

市外のため交通規制を受けずに、

近隣の工業団地に配送できる環境にある。、

 

日系輸出加工型企業の部材を保税にて

保管する需要が高まっており、

併せて、システムによる在庫管理や静電防止、

定温保管なども可能な為、その他のニーズにも対応可。

 

(3)また2006年、市内およびノイバイ空港からも

約30kmと物流に適したバクニン省クエボー工業団地内に

3,500m2の倉庫を開設し、7月より稼働。

 

(4)さらに、2009年、日系物流企業名義での

CFSライセンスを取得(ベトナムでは初)し、

12月からハノイ市クアンミン工業団地にて、

CFS機能を持った新たな自社拠点

「ベトナム日通ハノイ支店クアンミン倉庫」を開設。

 

(5)ベトナム北部には、

ハノイ近郊の工業団地を中心に

現在約370社の日系企業が進出(2009年時点)し、

その多くは輸出加工型の企業で、

完成品や生産部品はハイフォン港から

欧米、アジア各地へと輸出されている。

 

従来、海上輸出貨物を取り扱うCFS倉庫は

港湾地区に集中していた為、

輸出者はハノイ近郊からハイフォン港まで

貨物を自身で手配して輸送しなければならなかった。

 

クアンミン倉庫のCFSライセンス取得により、

それまでハイフォン港で行っていたCFS倉庫業務を

ハノイ市内の当社倉庫で行えるので、

顧客企業にとっての利便性・安全性が高まる。

8月12日、ビングループの

ビンコムセンターを見学したあと

私たちはサイゴン運輸(TMS)を訪問しました。

 

この会社はベトナムに関心を持つ人にとっても

有名な会社ではありません。

そんな会社を訪れたのは、

日本の岡山を拠点に運輸事業を幅広く展開している

両備グループがこの会社の発展性に目をつけ

24.9%の資本を出資したからです。

 

このことを、今回ベトナム視察に

参加してくれた友人が私に伝え、

訪問を希望し、私も賛同したからです。

 

さて、サイゴン運輸(TMS)ついては

両備グループがニュースリリースで

次のように紹介しています。

 

「ホーチミン市に

内陸コンテナデポ(ICD)を保有し、

ここを中心に国際貨物のフォワーディング、

通関業務、陸運事業を手掛け、

大規模物流センターも持つ総合物流業者です。

ハノイ、ハイフォン・ダナンという

物流の要衝にも展開し、

幅広い業務範囲と高い物流技術を有しています。

また業績も二桁の成長を続ける優良企業です。」

 

また同社を訪れる前に

ジャパン証券のTUANさんが用意してくれた

資料によると、

「日通ベトナムに50%出資している運輸会社」

との会社とのこと。

 

これを知って、

両備グループが出資した一因が

わかったような気がしました。

 

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