2012年09月

ベトナムの上場会社のことに関心をもてば、

必ずその名前を知ることになる会社の

一つがFPT情報通信株式会社です。

 

時代の潮流に乗って急成長を続け、

また日本を代表するIT関連企業とも

取引を持っていて、私たちに

親しみと安心感を与えます。

 

そこで、私は昨年3月、

この会社の訪問をジャパン証券にお願いし、

会社を訪れる前からこの会社の株を手に入れました。

 

しかし、3月は株主総会の準備のため、

対応できないと訪問を断られました。

 

再度挑戦と、今年2月、昨年より

一か月程度早い時期に訪れることにして

ジャパン証券に交渉いただきました。

 

しかし、その時も訪問を断られ、

私は「株主総会の準備のため」というのは

口実で、私達のような小口投資家の訪問は

受け入れないのではないかと悔しがりました。

 

しかし、ジャパン証券から激励を受け

今年の8月、3回目の挑戦をしたのですが、

今回、ようやく訪問することができました。

 

今回、訪問し、説明を受けるに先立ち、

3度目の挑戦でようやく訪問できたことを

伝えました。

 

すると2月、3月は株主総会の準備で忙しく

それ以外の時期であれば、

喜んで対応させていただくとのことで、

この会社の事情が呑み込むことができました。

ホアファット鉄鋼グループ(HPG)

での訪問を終え、以前と比べると

すっかり広くなった同グループの

一階の受付玄関で、お礼を言い、

バスに乗り込みました。

 

今回の訪問で私が確認したことは

当グループの主力会社が作っている

鉄鋼製品は鉄筋バーと小径鋼管だと

いうことです。

 

これらの製品は鉄鋼製品としては

かつて、日本を代表する鉄鋼会社に

勤めた人間の目からしたら、

グレードの高いものではありません。

 

数ある鉄鋼製品のなかでは

付加価値の低い種類ものだと思います。

しかし、いまベトナムで

最も必要とされているのは

こういう製品なのだろうと思いました。

 

実際、バスの窓から外に目をやると、

周囲に立ている建物は

近いうちに解体、建て直しを

待ているような建物が目につきます。

 

いまのベトナムでは

HPGグループが提供している

鉄筋や小径鋼管が求められるのではと

私は感じました。

 

ベトナム経済が求める基礎的な鉄鋼製品を

提供するHPGグループの動きを

これからも見続けたいと思ったことでした。

ホアファット鉄鋼グループ(HPG)で

お聞きしたことで、私の頭にあることは

これまで書きましたが、軍隊銀行同様、

当グループでも分厚い年報をいただきました。

 

この本の冒頭に2011年を回顧し、

2012年に向けての会長さんのメッセージが

書かれていますのでその要点を書いておきましょう。

 

1992年に呱々の声を挙げていますので

今年2012年は20周年を迎えます。

ホアファット鉄鋼グループ(HPG)は

1992年に呱々の声を挙げていますので

今年2012年は20周年を迎えます。

 

そうした目出度い年に当たるのですが、

昨2011年はこの20年の間で最も厳しい年でした。

 

マクロ経済が不安定で、インフレが昂進し、

ベトナムドンの価値が下落する一方、

金価格が高騰し、証券市場が下落しました。

そんな厳しい環境のなか、5つの鉄鋼会社が倒産し

多くの会社は生産を中止しましたが、

ホアファット鉄鋼グループ(HPG)の鉄鋼事業は

所期の目標を達成し、グループ収入の79%、

グループ収益の75%を挙げました。

 

また今年2012年は経済評論家によれば

経済はさらに悪化すると予測されています。

工業生産の低成長と投資の停滞、

上半期の需要不足、購買力の不足、

銀行システムの流動性低下などの心配要因があります。

 

しかし、当グループは20周年という

記念すべき年を挑戦のととらえ、

鉄鋼生産、家具、不動産などの中核事業の質を高め、

ベトナムにおける最も大きく優れた企業になることを

目指したい。

ホアファット鉄鋼グループ(HPG)が

ベトナム鉄鋼業界でどういう位置にあるかにつき、

同グループは生産高、収益額の面で

2011年国内シェア13.3%で2番目

との説明がありました。

 

国内シェア1位の会社は

ポミナ鉄鋼製造グループ

(POMINA STEEL CORP:POM)

という会社で、南ベトナムで

建築用鋼材(construction steel)と鋼ビレット(steel billet)など

鉄鋼および鉄鋼製品を生産し、2011年国内シェア15.6%です。

 

この点につき、ホアファット鉄鋼グループ(HPG)から

次のような説明がありました。

 

(1)POMは原料の鉄屑を100%輸入する電炉会社であるが

HPGは約半分の原料を国内で調達している。

 

(2)このため。HPGは原料の国際価格変動に

POMほど影響されない企業体質となっている。

 

(3)HPGの鉄鋼製造技術・コスト体質は

中国の鉄鋼企業とほぼ同等レベルにある。

中国の鉄材は関税5%と低いが、

重量が重いために物流コストが高くなり、

ベトナムは中国の鉄材は輸入していない。

 

(4)ベトナムはいま、たいへん不景気だが、

鉄ビレットは不足しているので、

HPG製造の鉄ビレットは作れば作るだけ売れる。

 

(5)コークスを韓国や日本に輸出している。

 

前回、説明したように

ホアファット鉄鋼グループ(HPG)は

12の子会社を擁していますが、

当グループは子会社の業績のうち

次の5つのことを誇りにしています。

 

(1)Hoa phat Steel One member Co.Ltd

(ホアファットスチールメンバー会社;鉄筋バーを生産)

建設用鋼材の生産においてがベトナムで2番目の成績を挙げていること。

 

(2)ベトナムで最初に鉄鋼一貫生産体制

(鉱石を溶かして半製品である、ビレットを生産し、

最終製品である建設用鋼材を生産する体制)を確立したこと。

 

(3)Hoa Phat Steel Pipe Co., Ltd

(ホア•ファット鋼管:小径鋼管を生産)が

ベトナムで最大の生産高をあげていこと。

 

(4)Hoa Phat Equipment & Accessories Co., Ltd

(ホア•ファット建設設備製作会社)が

建設用機械、鉱業機械の生産高において

ベトナムで最高の生産・販売額を挙げていること。

 

(5)Hoa Phat Furniture JSC(ホア•ファット家具JSC)

ベトナムで最高家具生産・販売額を挙げていること。

 

また2010年のグループ全体の成績として

(1)民間企業の中の企業規模としてトップ7位、

会社全体として500位の位置にあったこと

 

(2)納税額においてトップ1000の企業に入ったこと

も誇りにしています。

 

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