2011年01月

セミナーを行う形式には、

学校の教室のように、講師に向かって、

参加者が一列に並ぶスタイルと、

講師も参加者も互い顔が見える形で

並ぶ口型のスタイルの二つがあります。

 

例えば、昨年8月のベトナム株セミナーでは

50人を超える方々が参加されましたので

このスクール形式で行ないました。

 

この形式は

多くの方に参加いただける

というのがメリットがあります。

一方、講師が参加者に向かって

一方的に話すということになりがちで

参加者が講師に向かって質問したり、

自分の意見を述べることが難しくなります。

 

一方、私のセミナーは、

参加者がそれほど多くないということもありますが、

互いに顔をつき合わせながら

自由に質問したり、意見を言い合いながら

行うのが良いと考えていますので

だいたい口型に並んでいただく形で

運営しています。

 

さて、3日後の1月29日のセミナーですが

口型の配置だと30名、

スクール形式だと36名が定員

という部屋で行います。

 

私は口型形式の

セミナーを好み、定員30名で

参加いただく方々を募集し、

30名になった時点で

「満席になりました」と

表示しました。

 

しかし、その後、親しい友人から

どうしても参加したいとのご要望があり

やむなく、スクール形式で

行うことにしました。

 

でも、私はもともと自由な雰囲気での

セミナーを好無人間ですので、

参加いただく皆様はどんどん質問したり

ご意見を述べください。

 

株の前では皆平等ですから。

 

1月29日に

東京で中国株、ベトナム株の

セミナーを開きますが、今回は

一週間前に30名の定員が
いっぱいになりました。

 

いつも一人でやっているのですが、

ベトナムでただ一つの日系証券会社、

ジャパン証券の平本社長をお迎えして、

ベトナムの最近の状況をお話いただきます。

 

ジャパン証券ではそのことを、

お客様に案内されました。

 

また私がこのところ、

邱永漢さんの「もしもしQさんQさん」

連載コラムをまとめた本の解説を
担当していますので、
邱さんの文章を愛読されている方々に

親しみを感じていただいたのかもしれません。

 

ふつう、証券会社が主催する

セミナーは無料ですが、

私のセミナーは参加費一万円を

いただきます。

 

にもかかわらず、今回のセミナーには

東は宮城、福島、群馬から

西は福岡、徳島、大阪、愛知の

各方面から参加いただき、

大変恐縮に思っています。

 

いま不動産バブル現象が話題になっている

中国の株をどうするかとか、

また中国のあとを追って経済を

発展させているベトナムにも

タッチしておこうかと思われる方が

増えているのだろうと思います。

 

そこで、今回同様、

ジャパン証券平本社長をお迎えし、

3ヵ月後の4月30日、

歴史的建築物として有名な大阪市中央公会堂で、

また翌5月1日、東京駅から5分の

TKP東京駅日本橋ビジネスセンターで

中国株とベトナム株のセミナーを開きます。

 

皆様のご参加をお待ち申し上げます。

 

11月の末にハワイに向かう飛行機のなかで

ベトナムの上場会社の業績を載せている本の

ページをくりました。

 

私のベトナム株に対する知識は

3年前に仕入れたものですが、

ベトナムは国営企業の民営化と

市場への上場に拍車をかけていて、

この3年の間に、上場した会社が

数多くあります。

 

このため、はじめてお目にかかる会社が

少なくなく、自分の頭のリフレッシュ

しなければなりません。

 

そして、会社ごとに一株あたり利益の

推移を追いましたが、ベトナムは

2008年に金融不安に見舞われていますので、

多くの会社が2008年には失速し、

2009年に勢いを回復しています。

 

でも良く見ると

会社の中には2008年も

勢いを失わずに拡大発展を続けている

会社があります。

 

よし、こういう株を買おうと決めたのですが、

株は「よし、買うぞ」と構えないと買えないものです。

12月もあれこれの仕事に追われ時間が過ぎました。

 

ようやく新年を迎え、

ジャパン証券にお願いして

「E-トレーディング・取引説明書」

をもう一度送っていただき、

目を通したうえで、買い注文を入れました。

 

こういう作業を4日続けて、

いま買うとしたら、こういう銘柄だな

という考えが自分のなかでハッキリしました。

 

その内容は1月29日の

中国株・ベトナム株のセミナーで発表します。

 

3年前ベトナムを訪れながら

ベトナムの株を一銘柄しか

買ってこなかった私も、

いまは、ベトナム株は買いを入れる

絶好のチャンスだと思います。

 

株価が高値にくらべて

十分の一くらいになっている

銘柄が少なくないからです。

 

中国株の場合は

邱永漢さんが注目している銘柄を

あれこれコラムで取上げてくれるので

邱さんに信頼を寄せる人は

その中から選ぶだけですみます。

 

しかし、ベトナム株については、

邱さんは大筋の見方を示されていますが、

個別の銘柄には一切ふれておられません。

 

ですので、ベトナム株を

買おうとする人は自分で

調べなければなりません。

 

さいわい、

最近は、ベトナムの上場会社の

企業業績を紹介する本がでていますので

それを手がかりにどの株を株を買うか

めぼしをつけることができます。

 

私は11月に

たまたまハワイを訪れました。

成田からハワイには

6時間くらいの時間がかかります。

 

この拘束された6時間を活用して

私はベトナムの上場会社の業績に

目を通しました。

 

とくに私が注目したのは

一株あたりの利益の推移です。

そこに焦点を当ててみていくと

業績のいい会社がおのずと明らかになります。

 

私が友人たちと一緒に

ベトナムの商都、ホーチミンに行き、

富士通ベトナムを訪れたのは2007年の2月で

この頃、ベトナムの上場会社の株が高騰し、

それまでベトナムに関心を寄せなかった人も

ベトナムに関心を持つようになりました。

 

私はこの年の11月にも

友人たちと一緒にホーチミンを訪れ、

スケッチ・トラベル社の支援を得て

ベトナムの証券取引所に上場している

ペトロベトナム・ドリリング(PVD:石油掘削)

タンタオ工業団地 (ITA:工業団地)、

ジェマディプト(GMD、港湾)
ビナミルク(VUM)の4社を訪問しました。

 

いずれの会社でも

活気に満ちた話を聞き、

ベトナムは伸び盛りの時期にある
との印象を受け、ベトナム株は

長い目で見ていい投資対象である

と思いました。

 

ただ、その時期はベトナム株が

急上昇を続け、ブーム化しているように

感じましたので、私は一緒に行った友人たちに

「いまは投資するのは控えた方が良い」と言いました。

 

いまから思えば、私の予感は当たっていたことになります。

ベトナムはその頃を境に景気が落ち、

2008年には、それまで押し寄せていた外貨が

引き上げ、ベトナムが金融不安に

見舞われることになりました。

 

その頃のことを、邱永漢さんは

「ベトナムにアジア金融不安のかげが」

(2008年7月2日)

と書きました。

 

それから、3年の時がたち、

リーマンショックの影響も受け

ベトナムの株価は底を這うような

状態になっていますが、いまベトナムは

この苦難をへて、成長に向けての活動を

続けている、と私は見ています。

 

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