2010年08月

理財の二大柱は株と不動産です。

私は不動産への投資は36歳からはじめ

株は43歳のときに初めて経験しました。


以来、両方とも続けていますので、
不動産投資歴は31年になり、

株の投資歴は24年を数えます。

 

そんなにもなるかと

時のたつ速さに驚きますが、

私が常々感じていることは、

不動産への投資は株にくらべると

はるかに簡単、反対に株は

不動産よりはるかに難しいということです。

 

このような感想を邱永漢さんも

あるところで書いておられましたので、

私だけの印象ではないことを知りました。

 

不動産はロケーションが一番で

便利のいい場所にある不動産を

手に入れたら、投資はすべて完了したも

同然で、あとは単純な管理の繰り返しです。

それに比べたら、銘柄選びは
投資活動の一部に過ぎず、

邱さんがよくおっしゃるように

銘柄選びに使うエネルギーが
株式投資全体に使うエネルギーの10%で
忍耐とか我慢に使うエネルギーが

90%にも及びます。

 

つまり株は買っただけでは勝負がつかず

そのあとの努力がより重要です。

ということは、株でよい成績を挙げようとしたら

そのアフタケアに知恵と時間を注ぐ必要があります。

 

これを言い換えれば

株には失敗して損をする機会が

たくさんあるということです。

いまは無一文の状態だけど、

ガンバッて億万長者になりたいと
願っている人は多いと思います。

 

そう願っている人たちに向けて
邱永漢さんが最近書いた
お金持ちシリーズ」の連作が次の6冊です。

 

1巻『お金持ちになれる人』(2005年。ちくま新書)
2巻『損をして覚える株式投資』(2005年。PHP新書)

3巻『起業の着眼点』(2006年。PHP新書)
4巻『東京が駄目なら上海があるさ』(2007年。PHPビジネス新書)
5巻『非居住者のすすめ』(2008年。中公新書ラクレ)

第6巻『相続対策できましたか』(2009年。中公新書ラクレ

 

この連作のなかで、誰もがタッチでき

万人向けの理財法であると前に書いた

株式投資に関する著作のタイトルが

『損をして覚える株式投資』
となっているのには

深い含蓄があります。

 

株を買ったことのある人なら

すぐにも思い当たるところがあると思いますが、

株をはじめてすぐに儲けたという

人はほとんどいないと思います。

 

仮にビギナーズ・ラックの幸運に

恵まれても、次には失敗の憂き目に

会うケースが多いのでhないでしょうか。

 

そして、全体としては株で儲けている

人よりも損をしている人が多いようですね。

その割合を邱さんはあるところで、
得をする人が2

損をする人が8

と書いています。

 

そういう意味で、

株は入ることはやさしいですが、

簡単には儲けられない理財法だ
といって良いと思います。

「株は経済が伸び盛りのところでやるのが一番いい」

と考えています。

このことを痛感したのは、
前にも書いたことですが

平成5年、邱永漢さんの投資旅行に参加し、

大連の機械製作工場を訪れ、

邱さんから、「工場長から聞いた話だけど、

この工場には5年分の受注があるそうです」
と聞いたことです。

 

あわせて、邱さんから

「経済が成長期にあるときは

こういうことが間々あり、昭和35,6年ごろ

群馬県高崎市小島鐵工所(プレス加工機械メーカー)

を訪れたとき、10年分の受注があると言われました」

という説明を受けました。

 

昭和356年ごろ、邱さんが

この小島鐵工所のような成長会社を訪れ、

それらの会社の株を買い、

元手200万円で始めた株の運用資産が

1年間で25倍に増え、その資金で

渋谷駅の近くにビルを建てた話は本にも

書かれています。

 

この体験で私は

「経済が伸び盛りの時には

成長会社は数年に及ぶ受注を持っている。

株をやるなら、こういう成長会社の株を買うことだ」

ということを学びました。

 

この頃から、中国株を買う人が

少しずつ増えてきましたが、
成長会社の株を手に入れつことで

株数が増え、また株価も上がる効果で

株の運用資産を何倍にも増やす人が

現われました。

 

そして、中国のあとを追って

成長続けるのはベトナムだと教えられ

3年前、2回にわたってベトナムを訪れましたが、

ある会社で、受注の規模がどのくらいかを

聞くと「5年の受注を抱えている」とのことでした。

 

このことで、私はベトナムの経済も成長過程に

入っていることを知りました。

その時、一緒にベトナムに行き、以降

ベトナム株を買うようになった友人に近況を聞くと

共通して「増資が続いている」と伝えられました。

 

前回、「いまは株を買う人にとっては千載一遇のチャンス」と書き

今回「株は経済が伸び盛りのところでやるのが一番いい」

と書いていますが、こうした体験を背景にしてのことです。

先日、ジャパン証券の後援を得て

ベトナム株セミナーを開いた際、

私は冒頭のスピーチで
「ベトナム株は前途洋々」
と題して30分ほどベトナム株に

期待が持てると話しました。

 

その際、私の頭にあったのは

平成6年に邱永漢さんの

「前途洋々の中国株をすすめます」

という趣旨の談話です。

 

最近、何かで読みましたが、
邱さんは初期の頃(ちなみに
上海証券取引所が最設立されたのが平成2年)、
中国の会社の実力に高い信頼をおけず、
従って中国の会社の株に高い期待を

持つことができなかったとのことです。

 

ですが、平成5年の暮れから、

邱さんは周囲の人に中国株を勧めるようになり、

以来、邱さんのアドバイスを受け入れた

人たちの間で、中国株投資で運用資産を
増やす人が現われました。

 

ことに、平成17年ごろから

邱さんが成長株への投資を勧めるようになり、
このアドバイスを受け入れることで
この、4,5年の間で運用資産を
増やす人たちも現われました。

 

中国の発展はこれからさらに続き、
今後、新しい成長会社が、誕生するでしょうから、
中国株投資にはこれからも多くの
チャンスが期待できます。

 

また、中国のあとを追うようにして

ベトナムが経済を発展させていくでしょうから、、
ベトナム株にも多くの期待をかけることができます。

 

そういう意味でいま、株に興じる人は

経済を発展させる中国の会社と
ベトナムの会社の双方にタッチできるので

千載一遇のチャンスに恵まれているといって良いと思います。

 誰もが年をとった後の生活に不安を感じています。

その不安を解消する一番の方法は
「年をとっても仕事を続けること」だと書きました。

自分にもそう言い聞かせているので

私は67歳で、とっくの昔に

会社勤めをやめましたが、
いま一番のエネルギーを注いでいるのは
自分にできる仕事の持続と開拓です。

ただし、「年をとっても仕事を続けること」

という認識が生まれ、行動に移したのは

40歳頃になってからのことで、
将来のことを考える意識が芽生えた
30
代半ばのころは、老後に備えて
財産を増やしたいという意識が強く働きました。

 

時代環境もありましたので、

私の場合は、関心を持ち、そして実行したのは

定期収入が入ってくる不動産を手に入れることでした。

 

いまから振り返っても
これは良策で、いまも不動産投資に関心を持つ
後輩の人たちにはそのノウハウを伝えています。

ただ、不動産を手に入れるには

かなりのお金を借りだすことが必要です。
経済がデフレ基調になり、

周囲の環境が不安定になっていますので、
多額のお金を借ることにリスクを感じます。

また、お金を借りたいと思っても

借ることができないという人も少なくありません。

ですので、定期収入が入る不動産を
手に入れるのは、ローンが可能な人に限られ

万人向きではありません。

 

そういう意味で、手持ちのお金を増やしたい

と思う人がああまねく実行できるのは株式投資です。

 

少ない元手ではじめられ、うまくいけば

株でひと財産つくることも不可能ではありません。

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