2009年07月

数年前、私は友人たちと
ベトナムのホーチミン市に行き
「ベトナム投資開発銀行証券(BSC証券)」で
ベトナム株を売買するための証券口座を開設しました。

この「ベトナム投資開発銀行証券(BSC証券)」は
ベトナムにおける4大国営商業銀行の
一つである「ベトナム投資開発銀行(BIDV)」の
100%子会社です。

そのため(BSC証券)で
証券口座を開設した時、同時に、
「BIDV銀行」に、銀行口座が開設されました。

「BSC証券」を通して
ベトナム株を購入するためには
あらかじめ、「BIDV」銀行に
お金を預けておかなくてはならない
という仕組みになっているわけです。

そのため、後日、
「BIDV」銀行にお金を振り込み、
そのお金で、ベトナム株を
売買するようになりました。

株を買い続ければ、
当然、銀行の現金預金が減り、
いまの自分の現金預金がどうなっているかを
確かめる必要がおこりますが、
これまでは
「BSC証券日本語取次ぎサービス」に
問い合わせ、そこから返事してもらうか、
あるいは「BIDV」銀行に直接メールで
問い合わせ応えてもらう(これも有料!!)
かどちらかという状態が続きました。

私は中国株は「HSBC・香港」を通して
買っていますが、こちらは一つの口座で
お金の預け入れと株の売買を
インターネットで実行できます。

これと比べると、ベトナムは
とても不便ですが、最近知ったことですが、
BIDV銀行で、インターネットバンキングが
採用されたとのことで、さっそく
インターネットバンキングを開設しました。

ベトナムも少しずつ、
投資環境が改善されていっているようです。

前回、私の友人がHSBC経由である銘柄の中国株で
有償増資を受けたと言う話を紹介しました。
その時点では、具体的な銘柄を正確に
聞きとっていなかったため、友人に
参考までにどういう銘柄の株だったのか
メールで質問をしました。

早速、友人から返事をいただきました。
友人の了解をいただいて、その要点を
紹介させていただきます。

(1) 購入銘柄は国美電器(00493/HK)

友人によれば、
「日本のヤマダ電機のような家電量販店であり、
日本人にも人気のある株。
会長の不祥事で昨年の11月から売買が停止されており、
アメリカのべインキャピタルという
投資ファンドの出資を受けて6月23日から
売買が再開され。7月3日までに株式を購入すれば
有償増資の権利が付与されるということだった」
のだそうです。

(2)有償増資の内容は100株に対し0.672HKD

「条件は100株保有に対して0.672HKDで
18株購入する権利が付与されるというもの。
友人は「HSBC銀行の口座で1株1.90HKDで
1万株購入し0.672HKDで1800株購入する権利を
得た」のだそうです。

(2) HSBCにファックスで申し込み

「自宅に7月17日頃にHSBCから案内の手紙が到着。
増資に参加する場合は7月23日までに連絡が
欲しいとのことでしたので、用紙に口座番号と
署名をしてFAX送信。

速達郵便で用紙を郵送することも考えましたが
900円かかるようで、節約のためにFAXで
済ませた。無事に届いているかどうか不安だったが、
購入代金の引き落とし日である24日の翌日の25日
に残高を確認したら、無事に引き落としが
完了していたのでFAXが無事に届いていたということになる。
さすが香港は金融立国であり、1枚の顧客のFAXでも
見落とすこと無く受領されている事に感心致しました。
株券の交付日は31日です。
来週から新株を売買出来ることでしょう。」

以上が私の友人がHSBC口座で「国美電器」株の
有償増資を受けた体験の詳報です。

去る去る7月16日、中国国家統計局は
2009年第2・四半期の国内総生産(GDP)が
前年同期に比べ7.9%伸びとなったことを
発表しました。

第1・四半期が6.1%で、
これを上回ったわけで、
中国政府の積極的な財政支出と
金融面の刺激がよい結果をもたらしている
と私は感じました。

こうした経済発展を反映してのことでしょう、
上場会社の中で有償増資に踏み切る会社が
増えているようで、先日、親しくしている
若い友人から、ある株をHSBCを通して
買ったところ有償増資の恩恵を受けたと聞きました。

この友人は、数年前、私と一緒に
香港上海銀行の香港本部に行き
銀行口座を設け、投資のためのお金も
預けました。
最近のこと、その時,預けたお金で
ある銘柄の中国株を買ったところ、、
その株が有償増資をするとの連絡を
受けたのだそうです。

そこで友人は、増資を受けるための
所定の様式の紙に、必要事項を記入し、
FAXで送信したところ、期待通り
増資を受けることができたとのことでした。

「FAXで送っただけですが、
HSBCの人たちはちゃんと
見てくれているんですね」
と青年は感心し、上機嫌でした。

日本の証券会社で中国株を買った場合は
有償増資の恩恵を受けることができないと
聞いていますので、いちど、香港の銀行や
所見会社経由で株を買い、有償増資などの
メリットを享受したら、もう日本の証券会社で
株を買うということにはならないだろうと思いました。

HSBC香港経由で株を売買するとなると
英語か中国語を少しかじておくことが必要で
株を売買する必要に迫られて、
英語や中国語を勉強するようになれば、
一挙両得ですね。

昭和47年に出版された
邱永漢さんの『世の中どう変わる』
というの本の中に、
「少数意見こそ株式投資のコツ」
という株式評論の文章があります。

昭和47年というと、日本の円が
固定相場制から変動相場制に移った頃です。
この文章は、このような時期に
自分が立てた見通しがどうであったかを
振りかえるものですが、この文章の中で
邱さんは次のように述べています。

「株式投資は民主主義ではダメで、
少数意見でなければ金が儲からない。
まだ誰もが気がつかないときに株を買う。
みんながやっと気がついて、
それがずうっと普及していって、
なるほどそうだとみんなが賛成したら
『それではお譲りしましょう。
 これから先はあなたにおまかせいたしましょう』
というのが株式投資である。

しかし、人と反対のことをやるには、
かなりの勇気と先見の明がいる。
自分にそれがなくても世間には先見の明もあり、
この人のいうことならばと
指標になるという人が何人かいる。
そういう人を指標にしてやれば、
株式投資で成功できる可能性がある。

それならば、人がその通りにするかというと、
まず十中八九までやらないだろう。
“金儲けの神様”などといわれて、
私の信者は多いけれども、
私の言ったとおり実行する人は、
残念ながら、リョウリョウたるものである。」
(『世の中どう変わる』
 「少数意見こそ株式投資のコツ」昭和47年)

この文章は、株がうまく行かないので
株で勝ちをおさめるにはどうしたらいいか
という思いから、邱さんの株について書かれた
文章を集中的に勉強したとき読んだ文章です。

37年も前に書かれた文章ですが、友人の最近の行動が
私をしてこの文章を思い出させてくれました。

前回、この世界的不況の中で
ある銘柄の中国株を買い続け、
最近のこと、運用資産を4倍に増やした
友人の話を紹介し、
「株というゲームで勝利するのは少数派」
というタイトルにしました。

そう書いたあと、
ずいぶん前に出た邱永漢さんの本に
このような趣旨のタイトルの文章が
あったことを思い出しました。

そういう文章があったと思うと、
その文章が掲載されていた本を
見つけ出さないと気がすみません。

邱さんが株のことを取上げた文章を
載せる本は80冊くらいあります。
私はもちろん、それらを読んでいるわけですが、
その中から、いま気にかかっている
文章が載っている本を
探し出すのは簡単ではありません。

あの本だったかな、この本かなと
本棚に並ぶ邱さんの本のページを
くりました。がなかなか出会えません。

でも、あきらめずに本の探し続け、
ようやく見つけました。
『世の中どう変わる』という本です。

この本は昭和47年に出版されていて
今から37年も前に書かれています。
その中に、
「少数意見こそ株式投資のコツ」
という小見出しがあります。

これが私が捜し求めていた文章です。
そのエッセンは次回紹介します。

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