邱永漢さんが通った南門小学校の
校歌を紹介しましたので、ついでに
同じく邱さんが通った台北高等学校第一校歌を
紹介しましょう。
私なども旧制高校の歌としては、わずかに、
第一高等学校の寮歌「嗚呼(ああ)玉杯に花うけて」とか
第三高等学校の「紅燃ゆる丘の花」とかを
知るのみですが、今回台湾を訪れたことで
台北高等学校の校歌を知ることになりました。
1
獅子頭山に 雲みだれ
七星が嶺(ね)に霧まよふ
朝な夕なに 天(あめ)かける
理想(おもい)を胸に 秘めつつも
駒の足掻(あがき)のたゆみなく
業(わざ)にいそしむ学びの舎(や)
2
限りも知らに 奥ふかき
文の林に 分け入りて
花摘む袂(たもと)薫ずれば
若き学徒の 誇らひに
碧空(へきぞら)遠く嘯きて
わがベガサスに 鞭あてむ
3
練武の場(にわ)に 下り立ちて
たぎる熱汗 しぼるとき
鉄の腕(かいな)に 骨なりて
男の子のこころ 昂(おこ)るなり
つるぎ収めて かえるとき
北斗の星の かげ清し
4
ああ純真の 意気を負ふ
青春の日は くれやすく
一たび去って かへらぬを
など君起ちて 舞はざるや
いざ手をとりて 歌はなむ
生の歓喜を 高らかに
以上です。