私たちがホテルに戻ると、
ホテルのガラスには板が打ちつけられ
ドアーの足元には土嚢(どのう)のようなものが
積まれていました。
洪水などの時、堤防などに積まれる袋のことです。
とっさに、台風が押し寄せつつあるのだ
ということにきづました。
実際、入り口の前には臨時の掲示板が
立てられ、台風の直近の情報が伝えたえています。
台湾であちこちの見学は終わりましたが、
飛行機がストップすると予定が狂い困ります。
台風の動向が気になります。
そこで、部屋に入るとテレビをつけて、
台風の近況を伝える報道を見ました。
日本でも台風がくる時は
テレビの各局が詳しく直近の情報を伝えますが、
台湾の各局は日本のテレビ局以上に
熱心に情報を伝えているように感じました。
在来線の電車ストップ。
私たちが台南から乗ってきた新幹線もストップ。
翌日は学校がお休み。会社もお休み。
そんな情報が伝えられます
そのような報道を見ていて、
私は台湾が日本以上に台風に襲われることの多い、
台風銀座であることに気づきました。
邱永漢さんの『香港発 娘への手紙』に
「航海の神様、媽祖は女性です」と題した章があり、
台風のため、台湾海峡を無事公開することが
難事であったことが書かれていたことを思い出しました。
結果的には、一晩寝ると、風は穏やかになっていて、
私も友人も、予定通り飛行機に乗ることができました。
次に台湾に来るときは、台風情報によく注意することが
必要だなと感じたことでした。