2008年05月

中松義郎さんはご自身の発明活動を象徴する
記念的 出来事として、2005年に
ハーバード大学のノーベル賞受賞者たちが
決めるIGノーベル賞を受賞をしたことを
紹介されました。

私はIGノーベル賞の存在も知らなかったし、
中松さんがそれを受賞されたことも知らなかったので
家に帰ってから調べました。

確かに2005年のIGノーベル賞受賞リストとして、
農業史賞 、物理学賞、医学賞、文学賞、平和賞 、
経済学賞 、化学賞 、生物学賞 の各賞受賞者たちと並び、
栄養学賞 受賞者として中松義郎(ドクター中松)の名前が
記されています。

受賞の理由は「34年間、自分の食事を撮影し、
食べた物が脳の働きや体調に与える影響を
過去にまで遡って分析し続けていること」
とのこと。

さて、中松さんは自分の発明活動は
5歳に始まったと言い、壇上のスクリーンに、
飛行機の模型を持った少年の写真が
写し出されました。

どうして、5歳の子供に発明が出来るのか、
それは、子供の頭は3歳のころから
活発になるもので、その頃から、母親が
物理、化学、英語、数学を教えられたからと
中松さんはおっしゃいました。

そのおかげで、「オート・パイロット」(自動重心安定装置)
を発明し、今,私たちが利用しているすべての飛行機に
採用されているものだとの説明がありました。

東大5月祭で、中松義郎さんは
壇上のスクリーンに活字や写真や動画を投影し
それらにコメントを加える形で講演されました。

最初に中松さんはご自身の発明件数にふれ、
スクリーン画面には発明件数は3,353件と
表示されていましたが、講演の時点では、
4件増えて3,357件となっていること、
そしてエジソンの1,093件を超えていると
説明されました。

続いて2005年度のイグノーベル賞
(The IG Nobel Prize)を受賞したことを
紹介されました。

中松氏によれば、ノーベル賞には
3種類あるとのこと。
一つはダイナマイトの発明者である
アルフレッド・ノーベルの遺言に従って
1901年に始まったノーベル賞。

二つはスウェーデンの銀行グループが
ノーベルを偲んで設立された経済学賞と
ノルウェーの国会が選考する平和賞。

三つはノーベル賞受賞者が選考委員となって選ぶ
イグノーベル賞(The IG Nobel Prize)で
中松さんはこの賞 を受賞されたとのこと。

この時の授賞式は 米国ハーバード大学の
大きな講堂で行われ、その時の様子が
動画で紹介されました。

この式での受賞した人たちの
スピーチは短かければ短いほど良いとのことで
この精神を尊んだ中松さんの短いスーピーチ
の様子も紹介されました。

東大5月祭の見学に集まった私と友人たちは
赤門前の蕎麦屋さんで蕎麦を食べあと、
ドクター・中松こと、中松義郎さんの
講演会場に向かいました。

どうして中松さんの講演に向かったかというと
氏の講演の演題が、「企画力・発想力のヒント」
となっていたからです。
ふだん「企画力を高めたい」、
「いろいろな発想ができるようにしたい」と
考えている身にとって魅力的なタイトルです。

また、中松さんは参議院選とか都知事選に
立候補しては、いつも落選されていて、
にもかかわらず、いつも選挙に出る中松さん
という人がどういう方なのか知りたいという
野次馬精神も働いてのことです。

さて、中松さんの講演に先立ち、
学生さんが立ち、この講演は
「出版・甲子園」という商業出版の企画に
取り組んでいる学生グループが起案し、
実行するものだとの説明がありました。

さて、教室の後方から学生さんに先導され、
背筋をすっと伸ばした中松さんが登場。
壇上に儲けられたスクリーンに
次のような英語が表示されました。

Imagination MasterClass
The Philosophy of Creativity and Inventivenesses
For Super Imagination

「Imagination 」は「想像」、「MasterClass」は「上級コース」、
Philosophyは「哲学 」でCreativity は「創造」、
Inventivenessesは「創作」という意味です。
そして「Super Imagination」は「最高の想像」。

この英語の意味するところは
「想像につての上級コース。
発明に必要な創造力・創作力の哲学」
といったところでしょうか。

中松氏は
「今日は創造学の一部を説明します。
上級者向けのコースです。」
と話して、講演を始められました。

東大五月祭は5月の24日、25日の
両日にわたって開催されました。

私たちはそのうち25日に見学しました。
友人たちこの学園祭を楽しむため、
私は前もってホーム・ページに目を通していました。

私の目をひいたのはノーベル賞受賞者の
江崎玲於奈さんのお話が予定されていることです。
たぶん、友人たちも江崎さんの講演に
興味を持つだろうと思っていたのですが、
現地で確認すると、江崎さんの本郷でのお話は
24日限りで、25日は駒場キャンパスで
行われているとのこと。

アッと思いましたが、後の祭りです。
ほかに友人たちが興味を示す企画として、
当日、ドクター・中松こと、中松義郎さんの
講演が予定されています。
そこで、この講演を聞くことにし、
講演までの時間、東大本郷キャンパスを一通り
ご案内することにしました。

まずは安田講堂です。
安田講堂は私などが学んだ時、
中に入ったのは入学式と卒業式の2回だけです。
この日は学生の合唱が行われていて、
皆さんを案内することができました。

つづいて、三四郎池の傍に立つ、
山上会館にご案内しました。
この場所は、邱永漢さんが、昭和17年10月、
東大経済学部に入学した直後、恩師となる
北山富久二郎先生の南洋華僑に関する講演を
聴講された場所です。
その時のお話を皆さんにご紹介しました。

その後、建物として一見の価値のある
東大病院の概観を見、医学部生の展示も見て
赤門にご案内。ここで記念写真を撮り、
赤門前の蕎麦屋さんで昼食をいただきました。

一昨日の5月25日、私は友人たちと一緒に
東大5月祭(ごがつさい)を見学しました。

東大には法学部、経済学部、文学部、教育学部、
農学部、工学部、理学部、医学部、薬学部、
教養学部などたくさんの学部があり、
学生は1年生と2年生のときは
全員教養学部の学生として目黒区にある
駒場のキャンパスで学びます。

3年生になる時に学生は各学部に分かれ、
教養学部の学生を除き、ほぼ全員、
文京区の本郷で学びます。
五月祭というお祭りは、毎年五月末、
この本郷のキャンパスで開催される
東京大学全学の学園祭です。

私もかつては本郷のキャンパスで学びましたが、
学生の頃は五月祭には全くタッチしませんでした。
しかし、前にも書きましたように、
邱永漢さんと親しくされていた
高島陽(のぼる)さん(故人)が、
毎年この5月祭を訪ねておられたことを知り、
心を入れ替え、友人たちにも呼びかけ、
見学することにしました。

私の呼びかけに応じてお集まりになられたのは
約10名で、集合場所は東大正門前です。
東大本郷といえば私などの頭では、
地下鉄丸の内線の“本郷三丁目駅”が浮かび、
最初はここに集まることを考えました。

しかし、本郷キャッパスの最寄り駅としては
都営地下鉄大江戸線の“本郷三丁目駅”ができ、
また地下鉄南北線の“東大前駅”も出来ています。

時代は変わっているのです。
このことにハタと気づき集合場所を
安田講堂に続く東大正門前にしました。

前回の“東京散歩”の時にも
ご一緒いただいた大阪から参加者2名を含め、
約10人の人たちにお集まりいただきました。

この日、小雨で足元がわるかったのですが、
見学された友人たちは見学後、いずれも
“面白かった”との感想を寄せてくださいました。

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