2007年12月

今年も今日が最後の日となりました。
今年は友人の皆さんと一緒にしばしば
ベトナムや中国に出向きました。

始めてホーチミンを訪れたのが2月でした。
オートバイが川のようにように流れる
光景に接し、圧倒されそうになりしましたが、
当地に進出している日系企業の工場を訪ね、
ベトナムの人たちがよく働く人たちであることを
確かめることができました。

5月には香港と広東省の
シンセン、東莞を訪れました。
東莞を訪れたのは始めてでしたが、
台湾人が大勢活動し、ここも
活気に満ちた地域であること知りました。

中国の中には、東莞と同じように
台湾人が進出している地域があります。
上海の郊外の昆山(コンシャン)です。
そこで9月には上海から昆山、そして蘇州を訪れ
大規模な工業地域が広がっていることを知りました。

続いて、11月再びホーチミンを訪れ、
証券取引所に上場している会社を4社ほど
訪問することができました。

おかげで数々の“初体験”を重ねることができました。
またこうした旅と併行して、
中国株とベトナム株を中心とする財産づくりや
自分の人生の将来方向の開拓をテーマとする
勉強会活動を数多く開催させていただきました。

更に海外を含む方々から、
多彩なジャンルに亘る”知恵の宝庫”
邱永漢著作をご購入いただきましたし、
友人達と連載するこのコラムを
多くの方々にお楽しみいただきました。

この間、多くの方々にお世話になりました。
おかげで、楽しい毎日を続けることができました。
この場を借りて深く御礼申し上げます。

皆様が良いお年をお迎えになられることを
心からお祈り申し上げます。

このところ、毎日のようにベトナムのことを
書き続けてきました。
どうして、ベトナムのことを書くかといいますと
ベトナムには富を生み出す源泉である人的資源が
溢れているからです。

産業の大半が農業で占められている段階では、
年々生産される富は低いレベルに据え置かれ
この優れた人的資源の働きも限られてしまいます。

しかし、工業化に着手し、内外から原料を仕入れ
これをもとに人々が求める製品をつくりだすと
優れた働き手は、いよいよその威力を発揮し、
付加価値の高い製品、つまり富の生産が
飛躍的に向上し、その地域の経済は活況を呈し、
人々の暮しのレベルが向上します。

そして、上場されている会社の株は値を上げ、
また増資を繰り返しますので
外国人もそれを手に入れることで、
自分の財産を増やすことができます。

私達はこうした関心で
これまで中国に関心を寄せ
中国の会社の株を手に入れてきました。
そして、中国株を持つことで、
自分の財産を増やした人は少なくありません。

それと同じことがベトナムとの接触で
期待できます。中国とベトナムにおける
経済発展に相乗りできるというチャンスを
得られる時期に私達は生きていると
言えるといえると思います。

ベトナムの会社について書かれた資料を
読むと、ほとんどの会社で本業にあわせて、
不動産も開発していることが併記されています。

実際、私達が訪れた会社のうち、
ジェマディプト社(GMD)では
ホーチミン・レタントン通りの建て
22階の商業ビルをつくり、
またホーチミン市レロイ通りで
35階の複合ビルの建設を計画しているとのことでした。

またビナミルク社も不動産開発の
プロジェクトを持っているとのことでした。

これらの会社の場合、
本社社屋の建設を意味しているものもありますが、
日本のメーカーの場合、
工場の建設にはお金をかけても
本社社屋は借り物ですませてきました。

そうした目で見ると、
ベトナムの会社は猫もしゃくも本業とあわせて
不動産開発のプロジェクトを持っていることを
アッピールしているように見えます。

このことに私はかねがね奇異な感じを持ち、、
私は前日、お話を伺った江田要さんに
この点を質問しました。
江田さんによれば、
「不動産開発に取り組んでいることが
1つの流行(ファッション)のようになっている」
とのことで少しばかり理解ができたような
気持ちになりました。

ジェマディプト社(GMD)を訪れああと、
私達は韓国系のデパートで時間調整したのち
ビナミルク社(ⅤNM)を訪れました。

ビナミルクは、ベトナムを訪問したら
どこかで食べることになる乳製品メーカーです。
またベトナムの株に興味を持ち出した人は
必ず知ることになる会社です。
ベトナム証券市場最大のシェアを
誇っている会社だからです。

この会社でも財務担当の女性マネージャーが
対応してくださり、大きなスクリーンに英語の
説明文を表示しながら説明してくださいました。

この会社の商品別の売上げ構成は、
コンデンスミルク  40.5%
フレッシュミルク、ヨーグルト飲料  24.8%
粉ミルク 19.8%
ヨーグルト  11.1%
各種飲料(豆乳、フルーツジュース、ボトルドウォーター)  2.7%
その他 1.1% です。

こういう会社が一国を代表する会社だということに
興味を持ち、世界のライバル会社はどこですか
と質問しましたら、明治乳業とか、ネッスルだとのことでした。

この会社の本社は今はホーチミン市内にありますが、
いずれ、私達が前日訪れたサイゴンサウスに移るとのことでした。

また近く、シンガポール取引所(SGX)上場を
計画しているとのことで、実現すれば、
ベトナム企業として初のSGX上場となります。

この会社には説明を求める人たちが多いようで、
私達が、訪問する前に時間調整を強いられたのも
そのせいですし、私達も単独でなく、
日本の証券会社とスイスのファンド会社のグループ
と一緒に説明を受けたのです。

タンタオ工業団地を訪問した後、
私達は再びホーチミン市内に戻り、
昼食をとったあと、港湾・海運関連の
ジェマディプト社(GMD)を訪問しました。

この会社はサイゴン港が見下ろせる
オーシャンターミナルビルの中にあり、
経営企画担当の部長さん手馴れた調子で
詳しく説明してくださいました。

部長さんの説明によれば
この会社の業務の1つの柱は
サイゴン川最大規模の港湾である
フォックロン(PhuocLong)ICD港湾における
コンテナデポ(コンテナ配送拠点)業務。

もう1つの柱は海運事業で、ホーチミンとカンボジア、
カントー、ハイフォン間の定期コンテナ輸送。

ホーチミン近郊には工業団地が多く、
輸出入の増加とともに成長を続け、
これらの事業は順調に伸びているとのこと。

そして、ベトナム全土の港湾で仕事を
する体制を整えていて、いま港湾設備の増強のため
① カイメップ・チーバイ港プロジェクト
(ホーチミン近郊において国際港を建設計画)
②ユンクオット港プロジェクト
(中部クアンガイ省の工業団地拡充に対応した計画)
に取り組んでいるとのこと。

また不動産関連のプロジェクトとして
③ホーチミン・レタントン通りの建て商業ビル(22階)計画
④ホーチミン市レロイ通りの複合ビル(35階)計画
があり、③の商業ビルが完成したら、本社をこのビルに
移すとのこと。

明るい話ばかりで、この会社の場合
今は外人保有率が限度一杯の49%になっていて、
私達外国人は買えませんが、こうした規制が
一日も早く緩和されることを願いました。

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