2007年08月

9月に入って暑さもかなりやわらいできましたが
21日に上海を入り、翌日の22日の朝から
上海からバスに乗って昆山、蘇州、無錫の
新興工業地域を訪れます。

そして翌日の23日には外灘(わいたん)から
出ている遊覧船に乗り、海から
上海郊外の最新鋭工場を見ることします。

私がこうしたこと考えるようになったきっかけは
今年5月、香港らシンセンを経て東莞に訪れ、
台湾の人たちが中国工業化の推進役として
工業活動を活発に展開している状況にふれたことです。

東莞に入ると、雑然とした雰囲気の中に
新興地域に特有の熱気が感じられ、
ウキウキするような気持ちになりましたので、
同じように台湾の人たちが大挙して押し寄せ、
活発な工業活動が展開していると聞く
昆山や蘇州を訪れたいと考えました。

また蘇州の近くには無錫という街があり
よくその名前を聞くようになりましたが、
ここにはシンガポールの人たちが
巨大な工業団地をつくっていると
聞いていますので,この無錫にも
足を伸ばすことにしました。

これら上海の西側に広がる
新興工業地帯をバスで見て回るのに
12時間くらいかかるのではないかと考えていますが、
日系企業も大勢進出しているようで親しみを感じます。

バスの車窓から見て回るだけですが、
見聞を広げる旅になるのではないかと
期待しています。

また、私達は中国株への投資を通じて
上海振華港口機械とか嘉新セメントとか
いった会社の名前を知るようになっていますが、
昨年のこと、ある方から、上海の外灘からでている
3時間コースの遊覧船に乗れば
これらの工場を海から眺めることができると
教えていただきました。
そこで教えていただいた通りのこと
やってみることにしました。

全体として上海を中心に広がる
”上海経済圏”にタッチする旅行です。
ご興味をお持ちの方はどうぞご参加下さい。

アメリカのサブプライムローンの
焦げ付き問題に端を発して
アメリカの株を中心に
世界の株が値を下げ、
中国株も影響を受けています。

こうした事態に直面して
自分が持っており株は売った方が
被害が少なくなるのではないか
と考える向きが少なくないようです。

人は株価が下がると、
どこまでも下げていくような
気持ちになりますので、
人間の自然な心情だと思います。

でも今回の問題はアメリカで起こった問題です。
経済の連鎖から、アメリカで起こった
問題の影響を中国株も受けますが、
中国は成長を続ける社会で、
アメリカでの問題の影響を呑み込む
力を持っていると私は考えます。

従って、ここは株の原則どおり、
株が値を下げた時は株のチャンスで
株を買いたいと思っていた人にとっては
株を買いチャンスととらえて
いいのではないかと考えます。

また株を持っていて、
別の銘柄の株を買いたい
と思っていた人にとっては
銘柄を入れ替えるチャンスでしょう。

私は好機到来ととらえて
中国の成長銘柄を買い続けて
いくことにしています。

この一年ばかりの間、
邱永漢さんが成長株銘柄として
取り上げておられる10ほどの銘柄の株は
どの株も買うに値すると考えています。
会社の成長とともに株が増えていく
といった楽しみを提供してくれと思います。

それらの銘柄のうち、どれを選ぶかは
人それぞれの好みによると思います。
私には私なりの好みがありますので
先日、銘源医療、山東墨龍石油機械 、
大賀伝媒の3銘柄を買いました。

銘源医療は売上高利益率が
27%と抜群に高いことが目をひきました。
この銘柄以外の成長株銘柄の売上高利益率は
3%から21%に亘っていますが
銘源医療はこれらに比しても
高い数字になっていますから、
これほどに業績のいい会社は
将来どうなっていくかを見たい
という気持ちからこの銘柄を選びました。

山東墨龍石油機械は
掘削機の素材としてのシームレスパイプを
自社で造っていることと
に注目しての購入です。
私は10数年前、製鐵会社に勤め、
シームレス・パイプの製造には
高度な技術が必要とされることを
聞きかじっていますので、そういう技術を
この会社が持っている点に力強さを感じました。

さらに、中国の広告会社が
これから躍進するだろうという期待から
大賀伝媒を選びました。
北京や上海を訪れると、
派手な広告が目に付きます。

中国経済の発展と共に、
広告事業が伸びていくのは
電通や博報堂が伸びてきた
歩みからも想像されえうことです。
こうしたした判断から大賀伝媒を選びました。

“これが成長株だ”と邱永漢さんが
この一年ばかりの間に
とりあげておられる会社は、
少し調べたら
それぞれに魅力があることに気づきますが、

株を買うのにはお金が必要です。

どこかに株を買うお金がないかなあ
と思い続けていると、自分が香港の銀行で
設けた口座にお金を預けたままにしている
ことに気づきました。

この銀行に預けているお金を使えば、
邱さんがとりあげておられる
中国株を買うことができます。
このことに気づきましたので、
すぐに実行することにしました。


ただ、この香港の銀行の口座を呼び出すには
多少のためらいがあります。

以前、自分の口座をパソコンの画面に
呼び出そうとしたときに

記入する名前とか、パスワードを間違え
その操作を3回続けたために、
呼び出しが不可能になり、香港の銀行当局に
インターネットバンキング口座の再発行を
願い出たことがあるからです。

そこである日の朝、
同じような間違いをしないよう

少しばかり気をつけて、
名前とパスワードを記入しましたら、
パソコン画面に自分の口座が出てきました。

ここからは”投資”(Investment)の欄を
呼び出して買い注文を出すことです。

香港の銀行の口座は英語で表示されていますが、
当然のことながら、株を買う要領は
日本の証券会社のインターネット口座で
株の注文を出す要領と同じです。

買いたい銘柄のコード、買いたい株価、
買いたい数量を記入し、“実行”の
キーを押すことで、注文の作業は終了です。

そして、その日の夜に、口座を呼び出したら
注文が成立したことを伝えるメッセージが
入っていました。

「ところでどの株を買ったのか」ですか。
邱さんが成長株としてあげておられる株は
どれもいいと思っていますが、
私が先日買ったのは銘源医療、
山東墨龍 、大賀伝媒の3銘柄です。

中国株をはじめて10年近い年月になります。
この間、私も少しばかり儲けさせていただきましたが、
私の場合、株で儲けはお金は、
株の購入にまわすのではなく、
日本や中国で不動産を買うときに
借り入れたローンの返済に回してきました。

おかげで、借り入れたお金の大半は
あらかたケリがつきいてきましたが
これまで邱永漢さんがコラムで紹介された
成長株は人には推奨してきましたが、
自分自身は買えないままに時間が過ぎてきました。

しかし、邱さんがこのころ、
取り上げてこられている
環境や医薬や広告や石油の掘削などの
いろいろな分野の銘柄は調べれば調べるほど、
伸び行く中国社会で、これから求められる
必要に応じる商品やサービスを提供している
会社ばかりです。

この2,3年の業績をみても、
このことが裏付けられていて、
これからの業績の拡大が期待されます。

そうしたことを感じれば感じるほど
自分もタッチしなければ中国社会における
潮流に乗れないと感じられるようになってきました。

問題は株を買うお金がどこかにないかなあと
探し回ることになります。
そう思っていましたら、自分が香港の銀行に
お金を預けたままにしていることに気づきました。

キッカケはこの”戸田ゼミ通信”で、
連載を続けてくださっている“つばめ”さんが、
試行錯誤を繰り返しながら、
香港の銀行に口座を設けられたことや
つくられた口座をつかって
中国株をお買いになった体験を
読ませていただいたことです。

“つばめ”さんの体験記に触発されて
自分が、香港の銀行にお金を
預けたままにしていることに
ハッと気づいたのです。

香港の銀行に預けていたお金は
自分の念頭から去り、忘却のかなたに
行っていたくらいですから、
わずかなものですが、中国株は
わずかなお金でも買えるという利点があります。

私は早速、キーを叩いて
香港の銀行のホームページを呼び出し、
自分の口座にロッグ・インし
この口座で中国株(H株)が買えることを
確かめました。

これで遅ればせながら、
邱さんが乗っておられる船に
相乗りさせていただく道が見えてきました。

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