2007年02月

ホーチミン市の隣にある
ドンナイ省のアマタ(AMATA)工業団地を
外から見学し、団地内のVIP用のレストランで
食事をしたあと、ドンナイ省工業団地管理公社(DIZA)
というところを訪問しました。

ここは旅行代理店の人が選んでくださったところで
名前からしても、硬い組織だとは想像しましたが
どういう機能を発揮しているとこらなのか
わからないままの訪問でした。

3階建ての近代的なオフィスに入り、
ベトナム人のガイドさんが
私に耳打ちしてくださったのは、
これからお会いする人たちは、
ベトナム語か英語しか通じなですよ
とことでした。
言外に日本語では通じませんと
教えてくださったわけです。

広い会議室で3人のベトナム人の男性が
私達を歓迎してくださいました。
一瞬、あらたまった雰囲気になり、
とっさに私の口から英語を飛び出しました。

私は心を込めて挨拶をしたつもりだったのですが、
全く通じません。
私の前に座られた年長の方が困惑気味の
様子です。
とっさにベトナム人のガイドさんが、
「私が通訳しましょう」と言ってくださり、
私は日本語で挨拶し、ガイドさんが
通訳してくださって、互いの心が通うようになりました。

私の前に座られた最も年長のベトナム人の方が
事前に用意されたペーパーに目を落としながら
ドンナイ省の工業団地のことを
丁寧に説明してくださいました。

こうした会話を通じて、
私は応対してくださった方々は、
工業団地を統括、管理する
立場の人であることを理解しました。

後で調べたことですが、
いただいた名刺に刷り込まれたDIZA という言葉は
Dong Nai Industrial Zones Authorityの意味です。
この組織は、例えばがこれから南部ベトナムで
投資することを決めた企業が、
土地の賃貸とか、工場の建設とか
また水、電力などユーティリティの確保など
についての手続きをしてくれる組織なのです。

私達はここに来る前、
アマタ工業団地で各国の企業が
工場を建設し、操業していることを見ていましたので、
当地に進出している日本の企業についての
評価などを伺いました。

即座に、日本の企業の活動は
素晴らしいとの返事が返ってきました。
日本の企業はベトナムの法令を
キチンと守ってくれるとのことで
日本人の法に従順という遵法精神が
好評につながっていると受け止めました。

私たちは時間の関係で、アマタ工業団地を
管理している当局の方からの説明を受けることは
できませんでしたが、団地の中をバスで
グルッと見て回りました。

このアマタ工業団地というところは
伊藤忠商事のタイ関連企業アマタ・コーポレーションと
ベトナム政府系企業との合弁により、ホーチミン市北部の
ドンナイ省ビエンホア市近郊に開発された工業団地です。

この工業団地でいただいた案内パンフレットを見ると
この工業団地は総開発面積は700 ha (212 万坪)。
ベトナム南部を結ぶ国道 1 号線に隣接し、
ホーチミン市内から 40∼60 分と記されています。

そして、ホーチミン市まで30km
ビエンフォア中心地まで5km
タンソニャット空港まで35km
サイゴン港まで32km
と交通の便利な好立地にあります。

また労働コストとして
ワーカー:法定大低賃金US$50/月
事務スタッフ:US$100-200/月
と説明されています。

1ドル120円として
ワーカー:法定大低賃金6,000円/月
事務スタッフ:US12,000-24,000円/月

こうした利点もあってでしょう、広大な団地の中には
花王(シャンプー、生理用品)、ワコール(女性用下着)
YKK(ファスナー)、福山合成(プラスチック部品)
など私達に馴染みのある日系企業が数多く進出しています。
ちなみに、この工業団地に入居している企業は
全体で92社。その内訳は
日系 39 社、台湾 16 社、タイ 4 社、
米 10社、韓国 7社、ベトナム 2 社、独 1 社、
タイ‐独−ベトナム 1社、シンガポール‐独 1 社、
カナダ 1 社、英 1 社、オランダ 1 社、
スイス 1 社、香港 1 社、オーストリア 1 社、
シンガポール 3社、フィリピン 1 社、
サウジアラビア 1社、インド1社です。

資本は最適地を求めて
世界を動くということなのでしょう。
各国の企業がベトナムの地に
集結して生産に励んでいる風景を見、
いまアジアの地で起こっている経済現象に
接することができ、勉強になりました。

去る2月12日朝、ホーチミン市の
タン・トゥアン輸出加工区にある田中酒造を
見学したあと、私達はドンナイ省というところに向かいました。

ドンナイ省はホーチミン市から東に約30Kmに位置し
ホーチミンから約一時間半くらいのところにあります。

どうして、ドンナイ省に行くかといいますと、
そこには、日系企業が数多く進出しているからです。
例えば、アマタ工業団地という工業ゾーンでは。
花王とかワコールとか、ワタベウエディングが操業しています。

またビエンホア第2工業団地 というところには
ベトナム富士通が操業を続けています。

こうした日系企業の外観をみるだけでも
勉強になるだろうと考え、訪れることにしたのです。

車で40~60分走れば、ホーチミン市から
ドンナイ省に着くとのことです。
私達を乗せたバスは右手にサイゴン港を見ながら
国道1号線を走りました。

国道1号線はベトナムの首都であるハノイに
つながる道だとのことです。
さて、私達を乗せたバスの反対側には
コンテナを載せて運ぶトラックが
ひっきりなしに走ります。

そうした車とすれちがいながら走るというのも
発展途上国ならではの光景だなと思いなが
私はその風景を楽しみましたが、
道路は渋滞気味で、訪問先の一つであった
アマタ工業団地には予定の時間より
一時間近く遅れてしまいました。

そのため、この工業団地を
管理している人たちからの説明を
受けることができなくなってしまいました。

そこで、私たちはメイン道路の左右に広がる
工場をバスの外から眺めましたが
最新鋭の工場が数多く並び、日系企業も
多く進出していることがわかりました。

ここに来る道中、コンテナを載せて
サイゴン港に向かうトラックが数多く走っていた
理由を理解することができました。

ホーチミン市で証券会社の口座設定の手続きをし、
市内の見所も訪問した翌日の2月12日、
私達はベトナムにおける工業化の実情に接するため
バスに乗ってホーチミン周辺の工業団地を
訪問することにしました。最初に訪ねたのは、タン・トゥアン輸出加工区
(Tan Tuan Export Processing Zone)という
工業団地にある田中酒造という会社です。

ホーチミンのホテルを出てから30、40分してから
この工業団地に近づきました。
多くの男女がバイクに乗って出勤を急いでいます。
その道端には朝食を提供する人たちも見えます。

輸出加工区というのは、
輸出用の商品を生産する外資系企業のために
開発された工業用地です。

外資系の企業にとっては、安い労働力と土地を
使って、低いコストで製品をつくることができ、
ベトナムの政府にとってはこの工業地区を通じて
ベトナムの人たちが働く雇用の場を提供し、
外貨を獲得することができます。

こうした日本とベトナム双方の利益のために
工業団地が開発されたわけですが、
タン・トゥアン輸出加工区に入ると
日系企業の工場が並んでいます。
その1つが田中酒造の工場です。

私達は大きな会議室に通され、
ベトナム人の経営幹部の女性の方から
流暢な日本語で、会社の経緯や内容を
説明を受けました。

この方の説明によれば、
田中酒造は山梨県から進出している会社で、
ベトナム現地で日本米の委託生産を行い、
その米を使って、日本酒や、焼酎、みりんなどをつくり、
製品の多くはアサヒビールやキユーピーなど
日本の会社に輸出されているとのことです。

会議室で説明を受けたあと、
工場に入り、商品製造のプロセスを
詳しく説明いただきましたが、
この工場ではトップからワーカーまで
全てベトナム人で操業されているとのことです。

山梨の本社はこの方達に
全幅の信頼を寄せているのでしょうが、
ベトナム人が会社の経営者としても
また作業者としても優れていることを
実感することができ有益でした。

ベトナムに行って、証券会社を訪れ
そこで証券口座を開こうとすれば、
3時間くらいで手続き終えることができます。

私のベトナムセミナーに参加して、
証券口座をひらかれる方は多かったので、
午前の部と午後の二つの部に分かれて
口座づくりの作業を行っていただきました。

そして午前の部の人は午後、
午後の部の人は午後、ホーチミン市を
代表するいくつかの施設を見て回ることにしました。

ホーチミン市に入って、私たちの目を
ひくものの一つはフランス風の美しい建物です。
この街がかつてフランスの植民地であったことが
思い出されます。
私達はゴチック建築の聖母マリア教会とか、
ルネサンス様式の庁舎や瀟洒な市民劇場や
郵便局を見て回りました。

またベトナムといえばアメリカとの間で
戦争が戦われた地域です。
私たちは1960年代、新聞や雑誌やテレビで
ベトナム戦争を伝える写真や見たり
ニュースを聞いたりしました。
今回、この戦争の様子を伝える博物館を訪れ、
アメリカ軍が使った戦車や大砲、それに
当時の悲惨な様子を伝える写真などを見ました。

このように、この地域はフランスに支配され
その後はアメリカの軍隊などが進駐したところですが、
いまのベトナムの人たちの暮しの一端に触れるため
ホーチミン市最大のベンタン市場を訪れ
ベトナムの人たちの活力に触れることができました。

この半日くらいの旅で、ホーチミン市の代表的な
名所を見て歩き、この街の全体像をつかむことが
できたように思いました。

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