名古屋でのアジア株セミナーに
参加された方からメールをいただきました。

「多角的的なものの見方を紹介していただき
移り変わる時代のなかで取り残されないよう
どんどん先を見ていかないといけないと感じました。
いつまでも同じ釣り場では、魚はいませんね。」

いただいて、昔読んだ邱先生の文章を思い出しました。
「女を誘うのもお金儲けをするのも、
よく魚釣りにたとえられる。
事実、魚釣りにたとえたら、わかりやすい面がある。
川釣りにせよ、海釣りにせよ、魚釣りをする人は、
経験的にどこに行けばよく釣れるかを知っている。
そこで、釣りに行くときはいつもよくつれそうなところへ行こうとするし、
したがって、いつも行くところは大体、きまってしまう
ところが、長い間いい漁場だと思っていたところで、
突然、魚が釣れなくなることがある。」。

「しかし、ある場所に位置している人が不漁になったのは、
魚が海から消えてなくなったからではない。
いままで通り路だったところを魚が通らなくなっただけのことで、
魚は別のところを通るようになったのである。
だから、新しい魚の通り路をさがして漁場を移せばよいのだが、
何十年も一つの漁場にかよいなれた人は
どうしても同じ漁場で釣ろうとする。
昔に比べて、魚の食いつきがさっぱりだから、
『世の中だんだん悪くなって行く』
という思想にとりつかれてしまうのである。」
(出典 邱永漢『朝は夜より賢い』)