ヤオハンが倒産し、
ヤオハンをテナントとして台湾で進めていた
大規模商業施設が頓挫し、邱永漢先生は立ち往生されました。

その時、奥様は先生に
『もとに戻ったと考えればいい。
私の財産をもとにしたら、なんとか生活は続けられる』
と激励されたのだそうです。

この時の話を邱先生は『鮮度のある人生』という本で
詳しく書かれていますが、奥様から直にうかがうと、
当時の大変さまた奥様のお優しい激励が
ピンチ最中の邱先生の心を癒されたであろうことが
伝わっています。

奥様は「私はお金はなくても幸せな人生を送ることができます。
心の平穏が一番大切だと考えているんです」
と語られました。

この人生観と比べると、邱永漢先生は
いつも難しい目標、課題を設定し、その達成に向けて
猛然と突き進んでいくタイプであったと思われます。

ご夫婦の人生観が違っていたために、
先生も大いに救われた面があるのではと
思いました。

私は、邱先生のエネルギッシュな生き方に
元気づけられた邱ファンの一人ですが、
奥様の人生観にも深く打たれました。