ベトナム株がこれまでどのような推移をたどり、
今はどういう局面にあるのかを見ましょう。

前回見たようにベトナムの証券市場は
2000年から取引を開始しましたが、
全体の株価の推移を示すものは
ベトナムVN指数とよばれています。

2000年7月28日を基準日とし、
その日の時価総額を100として
算出されています。
さてこのVN指数の動きのなかで
これまで二つの山をつくられてきました。

1つ目の山は2001年です。

ホーチミン取引所が開設されてから
1年たってからのことですが、
上場会社が2つしかないところに
ベトナム人も外国人も買いに走り、
指数は急ピッチで上昇し
571.4ポイントまで上がりました。
その後ベトナム政府が市場を冷やす対策を講じ
指数は急落しました。

二つ目の山は2006年です。

いま書いたように指数は
2001年に急落しその後長く低迷を続け
2003年10月に130.9ポイントにまで
下がりました。
この年の11月に外国投資家枠が
20%から30%に拡大されるとか
外国投資家が参入するとか
ファンドの設定が続くなどで
指数は上昇トレンドに転換しました。

そして2005年9月に
外国投資家枠が30%から49%にまで拡大され
また2006年1月に大型株のビナミルクが
上場して時価総額が倍増し、指数は
300ポイント前半から600ポイント台まで急騰しました。

そのあと、調整局面に入り、
10月30日時点で指数は512.4になっています。
ベトナム株の指数は山谷を経験しながら、
開設時から6年たったいま、5倍になっているわけです。