ベトナムにずいぶん多くの日本の
会社が進出しています。
日本と同じように台湾や韓国や
タイやシンガポールなどからの進出も
活発ですが、どうして、多くの外国企業が
ベトナムに進出しているのでしょうか。

中国ばかりに一極集中的に投資をしていると
何かが起こったときに危ういというリスクを
軽減しておきたいという考えが
働いているとは思います。

でも根底にはベトナムの人たちは
よく働くということが広く認識されている
からではないでしょうか。

以前、ナイキ社の社外取締役をしていた
大前研一さんはベトナムの人たちの
勤勉性について次のように語っておられます。
「ベトナムの優位性は国民が勤勉であることだ。
この点では中国をしのぐ。
私がかつて社外取締役を務めていたナイキ社では、
ベトナムで大きな委託生産を行っているが、
人材のレベルが高く、製品の質も非常に優れている。

ベトナムの現在の人件費は月45ドルほどで、
月100ドルの中国の半分という水準だが、
非常に勉強熱心で、5ドル程度の給料アップの
インセンティブを与えるだけで、懸命に学び、
英語やパソコン操作を身につけるために
仕事が終わると自転車で塾に通うほどだ。」
(『大前研一の新・産業革命』)

このようにベトナムの人たちが勤勉であることは
多くの人たちによって語られているところです。
そうしたベトナムに日本をはじめ、海外から
資本と進んだ生産技術が運ばれているのですから、
ベトナムのこれからの経済には期待を寄せても
良いように思います。

優れた労働資源のあるとこで
工業化が盛んになり、富の増殖が
図られていくからです。