前々回のコラムでふれましたが
齋藤孝さんは「上達の普遍的な論理」について
基礎的な3つの力を技にして活用しながら、
自分のスタイルを作り上げていくということだと
述べておられます。

そして齋藤さんは「スタイル」について
次のように書いておられます。
「自分の得意技を自分で認識し、
それをトータルにコーディネートしていく。
その原理、工夫を支えるのがスタイルという概念である。
自分のスタイルを練り上げていくこと。

このことは、単に何かが上手になること以上に、
人生において重要な意味を持つ。
上達の秘訣は、スタイルに対する意識を育てることである。

自分のスタイルを実感できると、
自分の生を肯定できやすくなる。

自分の得意技を磨き、自分の得意技を磨き、
自分のトータルなスタイルを表現できることによって、
自分の存在感を十分に味わうことができる。

『上達の秘訣』は、この生の充実感を味わうための
いわば梯子(はしご)である。」
(『「できる人」はどこが違うのか」)

含蓄の深い文章ですね。
実際に得意技を磨いてから再読したら、
の言葉の意味をより深く理解できるのではないかと
思うような文章ですが、私たちも得意技を磨いて
ここに述べられている「自分のスタイル」を
作り上げたいものですね。