国立故宮博物院からバスで
MRTの「士林駅」に着きましたが、
時間は12時を過ぎており、
博物院の中を歩き回ったこと関係し、
おなかが空いていました。

そこで、バリッとしたレストランに
行く代わりに手軽に軽食をとるこおtにしました。
ちょうど、士林駅前には、手軽な
食堂がずらりと並んでいました。

ある店の店頭をのぞくと、
“お好み焼き”のようなものを
焼いているのが目に付き、
それに引かれて店の中に入りました。

店頭で焼いている“お好み焼き”風のものを注文したら、
焼いたものが紙に包まれて出てきました。
とてもシンプルで、関西のお好み焼きのように
色々具を入れるとか、醤油を塗るとかすれば
味が豊富になり、より美味しくなるのではないかと思いましたが、
友人たちはこのままがいいですよとのことでした。

そののお店で氷なども食べ
リフレッシュしたあと、MTRで士林駅から
台北駅経由で、市政府駅に向かいました。

電車のなかで、私の傍に座った
年配の男性が親しそうに私の方に
笑顔を送ってくれます。

私も笑顔で応じると、
男性は学生の頃、東京の拓殖大学に
留学したと話しかけてきました。

「遊んでばかりで勉強は全くしませんでした」
と男性は、当時のことを振り返りました。
男性は、東京から台湾に一旦もどり、
インドネシアで働き、
アメリカでも働きましたと語りました。

いまは第一線を退いている風でしたが、
私は、台湾の人たちは、政情が不安定な分だけ、
仕事を求めて、自分の判断で地球のあちこちに
出かけるみたいだという印象をもちました。

そして、国境をまたいで動き回る行動力という点で、
われわれ日本人は台湾の人たちのには
太刀打ちできないのではないかとも思いました。

電車が中山北路駅に着くと、男性は
「台湾の旅をお楽しみください」
と言って、電車を降りていきました。