ロイズ・オブ・ロンドンを見たあと、
私たちはテムズ河に出たいと思い、
南の方向に下りていきました。

先に訪れたイングランド銀行や旧王立取引所
を通り過ごすと、大きな塔があり、
人が集まっています。

何だろうと思って地図で確かめたら、
ロンドン大火災記念塔
(Monument to the Great Fire of London )
で、塔の下まで行きました。
この塔は有名な建物のようで
塔の上から見下ろしている見物客がいました。

あとで知ったことですが、
この塔が記念するロンドン大火
(The Great Fire of London)とは
1666年にロンドンで起こった大火のことです。
1666年といえば、日本は江戸時代で
第4代将軍、徳川家綱の時代です。

このロンドンの大化はパン屋さんのかまどから
火が出、、その火が燃え広がって4日間にわたって
燃え続け、ロンドン市内の家屋のおよそ
85%(13,200戸)が焼失したのだそうです。

そこまで大火災になった原因は
家屋のほとんどが木造で、街路も狭かったためで、
この火災をによって、中世都市ロンドンが焼失し、
以降、木造建築が禁止され、家屋は全て
煉瓦造または石造とされ、また道路の幅員についても
規定されたとのことです。

ちなみに、今回の旅行に
「17世紀、イギリス紳士の生活」
という副題がついた『ピープス氏の秘められた日記』
を持っていきましたが、この本には、
このロンドンの大火災が起こった時のことが
書かれていて、この大火が起こったときののことが
詳しく書かれ、江戸時代のロンドンの人たちの
暮らし向きを理解することができます。