人それぞれ、自分が興味をもっている
作家とか実業家をお持ちだと思います。

興味を持つと言うことは
自分もそういう人のような存在になりたい
近づきたいということだと思います。

私は40歳代後半の頃、
学びの対象として邱永漢さんを選びました。

邱さんの文章を読み始めたのは
35,6歳の頃のことで、財産を増やす
方法をおいせていただきました。

投資向けの不動産を買ったし、
株式投資もするようになりました。
が、年をとっていくにつれ
後半の人生をどう生きていけばいいか
という意識が高まってきました。

そういうとき、学ぶべき先輩として
その存在が大きく感じるように
なったのが邱さんでした。

自分の周囲は、若いときは元気は良くても
年をとるにつて、だんだん魅力がなくなる
人がほとんどです。

その点、邱さんはお年をめされても、
守備範囲をひろげ、充実した時間を
過ごしておられます。

そんな邱さんに接近したい
と思ってはじめた一つは
邱さんの足跡を丹念に追うことです。
いつの間にか、邱さんの足跡を集めた
邱永漢年譜ができました。

邱さんの活動舞台は、
台湾、香港、東京、北京、上海、
成都、雲南省、寧夏回教自治区と
まことに多岐にわたります。

どの場所でも邱さんは
一生懸命生きておられますが、
その存在感を内外に示したのが東京です。

私は台湾、香港、北京、上海でも
邱さんの足跡を追ってきましたが、
日本の首都、東京で邱さんは
どう生きてこられたか、その実感を深めるが、
9月12日に行う“邱永漢文学の東京散歩”です。

幸い、名古屋や大阪の友人たちが
参加してくださることになりました。
一緒に邱さんゆかりの地をめぐって、
私たちの自身の活力を高めたいと思っています。