10月10日(土)と11月8日(日)、
丸の内に再現された赤レンガの三菱一号館を訪ね、
企画展「一丁倫敦と丸の内スタイル」を見、そのあと
三菱ビルの前から出ている皇居一周バスに乗ります。
続いて、丸ビル36階の福臨門で食事し、
その次に上野池之端にある
旧岩崎邸庭園を訪れます。
旧岩崎邸庭園を訪れるのは
この庭園内の洋館と撞球(ビリヤード)室は
赤レンガの三菱一号館を設計した
ジョサイア・コンドル(東大建築科の初代教授)
が設計したものだからです。

旧岩崎邸は、上野の不忍池(そのばずのいけ)
に面した不忍通りの湯島4丁目と池之端1丁目に
またがる小高いところに建つ洋館です。

この洋館は三菱創業者・岩崎彌太郎(やたろう)の長男
岩崎久彌(=いわさきひさや )がジョサイア・コンドルに
設計させた建物です。

赤レンガの三菱一号館は再建されたものですが、
旧岩崎邸は創建当初の姿をそのまま伝えるものなので
一見の価値があると思います。
ちなみにこの岩崎邸横の「無縁坂」は、
森鴎外の『雁』(がん)の舞台にもなったところです。

「無縁坂」を散歩することを日課にしていた
東大医学部の学生、「岡田」青年
無縁坂に囲われていた「お玉」という
女性のはかない恋を描いた作品です。

また森鴎外の娘さんの
森茉莉さんのエッセイには、
小さかった頃父や母に連れられて
あちこちに出かけた時の話が
出てきますが、彼女が出かけたところが
今回訪れる「岩崎さんのお庭」です。

このように、旧岩崎邸庭園は
ビジネス街の丸の内とはまた違った形で
明治の時代味わわせてくれる所です。