私の家を訪ねてきてくれた小学6年生に
聞きました。

「いま私立のA中学校に入ることをめざして
勉強しているということですが、入る可能性は
どのくらいですか」
「合格する確率は10%です。」

「私立のB中学校も受験する予定と
お父さんから聞きましたが、可能性は
どうですか」
「合格の確率は40%です。」

「いずれも合格することは
容易ではないということですね。
当面の課題から目をそらすという
わけではありませんが、
東工大に合格するという大きな目標を
達成するには、別段私立の学校に行く
必要はないと思います。、
公立の学校でしっかり勉強して
東工大に入学している人もいますよ」

この説明に対して
少年から反論がありました。
「でも私立の中学校に進むために
これまで塾に通って勉強してきたので、
私立の中学校に行きたいです。
B中学校のほかに、C中学校とか
D 中学校も受けたいと思っています」

それを聞いていたパパさんが
「学校を受けるのにはお金が
かかるんだから、どの学校を
受けるかはある程度絞らないとね」
と口を挟みました。

この応答を受けて、
受験目的の塾に通えば、
私立の学校に行くことに固執するように
なるのだろうけど、私はそいうことより
もっと大切なことがあることを
伝える必要があると感じました。
私立の中学校に行くか、行かないより
もっと大事なことがあることを伝える
必要があると感じました。