パリに来てから5日たった
6月19日の朝を、熱のある状態で
迎えることになりました。

この日は、帰国するのですが、
飛行機が出るのは夕方なので、
それまで間、長女のアドバイスで
クリスタルメーカー、バカラ社の
美術館であるバカラ美術館
を訪ねることにしていました。

また、この美術館を見終わっても
なお時間があるようであれば
ホテルの近くにあるモンパルナスタワー
56階の展望台に登り、セーヌ川を望む
眺望を楽しむことにしていました。

妻はこの予定を楽しみにしていたのですが、
私が熱を出してしまったので、
ベッドで休養するほかなく、
予定はすべてキャンセルです。

妻には申しわけないことをしたと
心のうちでわびましたが、
どうして、こういうことになったのか。
一つ思い当たることがあります。

妻と一緒に旅に出る時、
私はいつも自分たちの身に
万一のことが起こることがありえるので、
そうした場合も子供たちに与える影響を
できるだけ小さくするための対策を講じて
おかねばいけないと考えています。

今回はなぜか、この意識が強く働き、
私は旅行のプランづくりより、
万一の事態発生時の影響減少対策に
時間をとられました。

こういうことは、旅行を控えたような
切羽づまった状態でおこなうのでなく、
日ごろから取り組み、整理しておく必要がある
と反省させられたことでした。