中部大学の副学長、小野桂之介先生らが

ひらいている「ミッション経営研究会」は
東洋経済新報社の後援を受け、
毎年一回、ミッション経営大賞を発表している。


このイベントは2002年に始まったが、

1回の大賞を受けたのは堀場製作所の
創業者、堀場雅夫さんです。
そのときの受賞の言葉が素晴らしい。

「今回、第1回のミッション経営大賞を頂戴いたし
大変に感激しております。本当にありがとうございました。
3
年前にスタートされましたミッション経営研究会も、
回を重ねるごとにたいへん立派な事業を展開されまして、
私どもも敬服いたしております。

この立派な研究会の大賞ということで、
私もこれから、もっともっと頑張らなければならないと思いますが、
私もすでによわい齢は賞味期限を切れております。
しかし命ある限り、日本のために、
あるいは世の中のため人類のために
頑張っていきたいと思っておりますので、
今後も皆様方の一層のご支援をお願いいたします。

 

いま、『目に見える、顔の見える経営』
ということが求められています。
これは、経営者1人ひとりが信念を持ち、価値観を持ち、
しっかりしたフィロソフィーを持って、
有言実行していくということであります。
そして、企業の発展は経済の発展につながり、
経済の発展はその国の発展につながるのではないか
というふうに考えております。

 

特にこの21世紀というのは、
地方主権国家をいかに造るかということが大きな課題だと思います。
それには各ローカル、ローカルが経済的に独立をしなければなりません。
地方交付税をもらいながら独立したというのでは、
まさに親父から小遣いをもらって
息子が一見独立したというようなことであります。

そうではない、ローカルの真の経済自主独立ということが、
ひいては日本の国家をより強く、そして世界の人たちから
尊敬されることになるのではないかと思います。  

    

そういう意味におきましても、
このミッション経営ということが絶対必要になってくると思います。
私自身、ミッション経営がいかに大切かということを最近、強く感じております。
小野先生を中心として、このミッション経営研究会がますます発展され、
そして、それがひいては21世紀のバックボーンになることを信じております。
このたびは本当にありがとうございました。」  (200234日 談)

              

ちなみに前回、紹介した林原健さんは
三回目の大賞を受けています。