ベトナム北部で生産活動を続けている
日本の企業にHOYAがあります。
HOYAは2004年に
ハノイのタンロン工業団地(第1)に
HOYAガラス・ディスク・ベトナムを設立し、
翌年からガラスメモリー基板
(ハードディスク駆動装置《HDD》用ガラス基板)
の生産をはじめました。
ガラスメモリー基板は
パソコン(PC)、カーナビゲーション、
デジタルビデオカメラなどに
幅広く使用されているものです。
同社はタイ工場とフィリピン工場でも
ガラスメモリー基板の生産を行っていますが
良質な工場用水や質の高い労働力が確保できる
との判断からベトナムへの進出を決定したものです。
そして、HOYAは今年7月、
ベトナム北部フンイエン省第2タンロン工業団地に
HOYA GLASS DISK VIETNAM Ⅱ LTD.
(ホーヤ・グラス・ディスク・ベトナム・ツー・リミテッド)
を設立し、ハードディスク駆動装置(HDD)用
ガラスメモリー基板の第2工場を設立し
2011年春に完成させることを発表しました。
HOYAはHDD用ガラス基板の分野で
世界シェアの半分以上を占めていますが、
パソコン、デジタル家電、ゲーム機向けの
需要が世界的に拡大しているためのもので
同社のそれまで操業経験から
「ベトナムが増産にふさわしい国」
と判断したものです。
同社はガラスメモリー基板の生産拠点を
ベトナム、タイ、フィリピン、中国に
工場をもっていますが、来春以降は
ベトナムの工場2カ所で全社の4割以上を
生産することになるとのことです。
ちなみに、HOYAはベトナムでは
南部のビンズオン省にある
ベトナム・シンガポール第2工業団地に
HOYAレンズ・ベトナムを設立し、
高級メガネレンズを生産しています。
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