ホテルに向かう車のなかで、
私は案内してくれたHISハノイ支店の
男性社員に質問しました。

「失礼ですがお年はいくつですか?」

「32歳です」。

「お父様は戦争で戦われましたか。」

「はい。父はいま68歳ですが、
軍人で22年間、戦争で戦いました」。

68歳と聞いてハッとしました。
私と同じ年齢なのです。

私たちはベトナムの戦争といえば
アメリカとの戦争がすぐ頭に浮かびますが、
19世紀から最近に至るまで
ベトナムは戦争の連続です。

長く中国の属国となっていた
ベトナムは19世紀に入ってから、
100年間、フランスの植民地になります。

第二次大戦で一時占領した日本が撤退しあと
フランスが再植民地化を図りますますが、
ベトナム独立同盟(ベトミン)が全土で蜂起。

ベトナム建国の父、ホー・チ・ミンが、ハノイで

ベトナム民主共和国(北ベトナム)の建国を宣言します。

フランスはこれを認めず、ベトミンとの戦争(インドシナ戦争)
を起こしますがその後、両者は和解し、
北緯17度線で国土が分断されました。

その後、世界は冷戦時代に入り、
社会主義諸国が北ベトナムを支援する一方

資本主義諸国が南ベトナムを支援し、

1960年、南ベトナムの圧制に反対した人々が、
南ベトナムの解放とベトナム民族の統一を目的として、

反アメリカ・反帝国主義を標榜とする組織、

南ベトナム開放民族戦線(ベトコン)を結成し、
南ベトナムが内戦状態になります。

このベトコンを北ベトナムが、
南ベトナムを米国が支援する形でベトナム戦争に突入。

ベトコンが南ベトナムを攻略して、1976年に南北ベトナムが統一され、
現在のベトナム社会主義共和国が誕生します。

これが私たちの記憶にあるベトナムとアメリカの戦争です。

 それ以降のベトナムの戦争は、私たちは
記憶にあまりないのですが、ベトナムはその後も
中国や隣国のカンボジアと戦っています。

私たちを案内してくださった32歳の
ベトナム人男性の父親は年齢からおして、
アメリカとの戦争から戦い続けたのだと思います。

 

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