私の持ち株も随分値を下げていますが、
「下げた時は株数を増やすチャンス」と考え、
私はいま中国株とベトナム株を買っています。

最近も中国とベトナムの現地を訪れ、
ここは自分が向かう方向として
間違っていないと私は考えています。

と同時に自分がいま持っている銘柄や
あるいはこれから買おうとしている銘柄に
誤りがないかどうかの点検も必要です。

この点で、最近、再読した邱永漢さんの
『株は魔術師』に次のように書かれていました。

「何が一番たよりになる指標なのだろうか。
どこを見たら、株価はどちらに動くか、
わかるのであろうか。
私はそれは
『現在地点から見て、
次の社会が必要としているものは何か』
『社会に現に起こっている矛盾を
解決するのに必要なものは何か』
『人々が喜んでお金を払ってくれる対象は何か』
『お金と人が動いていく位置にある業種と銘柄は何か』
といったことにつきるのではないかと思う。」

この文章は、邱さんの
銘柄選びの要領を凝集していると思います。

昔、邱さんが書かれた『株の発想』にも
こうした考え方が書かれていたと記憶しています。

また5年前ののコラムでも
中国の成長株選びについて
次のように書かれていました。
「成長株であるかどうかを
判断する前に真先に考えることは、
それは社会が必要とするものであるかどうか、
そして、需要はかなりのスケールで
長期にわたってふえるものであるかどうかです。」
(「成長株買いは子育て同様辛抱が必要です」2006年11月19日)

昔もいまも、邱さんが活用されている
「それは社会が必要とするものであるかどうか」

という銘柄選びの原則、これは私たちも
銘柄選びの尺度として
借用したら良い
不変の尺度だと思います。