私の見るところ、日本のメーカーのうち、

ほとんどすべてと言って良いくらいに各業界の

会社がベトナムに出ていて、

そうしていなにのは鉄鋼会社と化学会社くらいだと

思い、前にそう書いたことがあります。

ですが、前に紹介したとおり、

新日鉄がベトナム現地の鉄鋼会社とジョイントして、

鋼板工場を建てることが決まりました。

では日本の化学メーカーはどうなんだと思い、

調べたら、昨年10月、住友化学が

「ベトナムにおける農薬の直販開始について」

というニュースをリリースしていることがわかりました。

以下にその内容を以下に紹介します。

「住友化学は、

ベトナムにおける農薬事業の一層の拡大を目指すべく、

住友化学シンガポールの子会社である、

住友化学ベトナム社を通じ、

11月1日から当社農薬の

現地特約店への直接販売を開始いたします。

 

直販体制の確立により、

住友化学製品のブランドイメージを統一し、

ベトナムにおける当社農薬の一層の拡販を図ってまいります。

近年、ベトナムでは

目覚しい経済成長とともに農業の近代化が進み、

農薬市場も拡大しています。

その中でも同国は、タイに次ぐ米輸出国であることから、

とりわけ水稲用農薬の需要増加が見込まれています。

当社は水稲分野を含めて多数の製品を取り揃え、

農薬の拡販に努めてまいりましたが、

ベトナムにおいては製品毎に起用している

商社や農薬販売会社が異なり、

市場への当社製品のブランドイメージ浸透の

妨げとなっていました。

こうした状況に対応するため、

これまで農薬の登録・保有のための現地拠点として

機能してきた住友化学ベトナム社に、

農薬を直接販売する組織を設置することといたしました。

このたびの体制強化により、

水稲分野でのトータルソリューションの提供を

可能とする製品ラインアップを生かした

効率的な開発・販売と、

きめ細かな技術サービスの提供を目指していきます。

 

なお、先に当社が資本参加した
ニューファーム社の製品も、

住友化学ベトナム社を通じて販売し、

幅広いニーズに対応する考えです。

住友化学は、

今回のベトナムにおける販売体制の強化などにより、

アジア地域での拡販を図るとともに、

グローバル化を積極的に推進し、

農薬事業の強化・拡大を目指してまいります.。」

 

以上です。日本の化学メーカーも生き残りをかけ、

ベトナムに焦点を合わせて戦力を投入している様子が

よくわかります。