「次の成長株は不足する業種から」

という邱永漢先生の発想が

そのまま本のタイトルになったが

平成23年に刊行された一冊が

『中国、次のテーマは食糧不足』です。

 

この本の冒頭に書かれた「まえがき」

を再読しましょう。

2回にわけて紹介させていただきます。

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もう二年も前のことになりますが、

「もしもしQさんQさんよ」の第32巻目にあたる

この『中国 次のテーマは食糧不足』を執筆している最中は、

リーマン・ブラザーズの破産に端を発した

世界的な金融不安で世界中がひっくりかえるような

大騒ぎになっていたときでした

(二〇〇九年四月九日から二〇〇九年七月二十二日まで)。

 

世界中の株は大下がりに下がるし、

中国株に親しんできた友人たちも

真っ青になった人が少なくありませんでしたが、

私はこれぞ千載一遇のチャンスと考えて

友人たちにも勧め、自分も自分なりにナンピンで買い向かいました。

 

ただ何分にも中国の銀行がこんな場合、

どういう態度に出るのかわかりかねて、

将来性のある会社でも見誤る場合も

あり得ることを考慮に入れて

思いきった態度をとることができませんでした。

 

あとで考えてみると、

大金をつかむ絶好のチャンスを取り逃がしたことになります。

(『中国、次のテーマは食糧不足』.平成23年)

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