ベトナム三位の物流会社、サイゴン運輸に

出資した両備ホールディングスの小嶋会長・CEOの

談話紹介の続きです。

 

「先ず、松田社長、松田専務を筆頭とする現地調査団を結成して、

リョービツアーズが視察先に選定したのが何とこのTMS社でした。

また、海外に堪能な我々のパートナーが同行してくれて、

彼の友人の投資会社が同社の株式を保有していたのです。

 

同社を提携先にすることを決め、

松田専務が度々ホーチミン市を訪れ、

交渉した結果、同社のオーナーであるNgoc会長が

『ぜひ、ホーチミン市で会いたい』と熱望され、

私との交渉になりました。

 

会談中に、両備HDとして宮本さんが

駐在員事務所の駐在をしているとお話ししたところ、

Ngoc会長から日本語の分かる社員がいるので、

すぐに日本事業部を作るから、TMS社の本社内に

事務所を設置すれば如何かとご提案をいただきました。

 

アジアでは日本人は『NATO』、

すなわち『No Action Talk Only(口ばかりで行動しない)』

と揶揄されていて、検討するという答えは

ノーということと同義語だということを

ミャンマーで教わっていたので

イエスと即答し、宮本さんに明日の朝一番に

会社の前でCEOを待って、

直ぐに共同で働く態勢を作るように指示しました。

 

翌朝、宮本さんの顔を見て、

さすがにCEOもびっくりしたようでしたが、

これで一気に両備サイドの気持ちが通じたのか、

ちょうど催行予定があった新倉庫の起工式に

来賓として招かれて、皆さんへ紹介して下さいました。」