人間は誰でもいままでやってきたことを
そのまま続けていくのが楽でいい
と思うところがあります。
そうした人間の習性を反映して、
会社も変化を嫌うところがあります。

しかし世の中はたえず変化しています。
ですから大企業も中小企業も
世の中の変化に即しながら
生き抜いていくためには、
これまでやってきたことを
変えていく必要があります。

そのための対策の一つが
ニュービジネスを起こすことです。
新しいビジネスを起こすには
先を読まなければなりません。
先を読んで、これからの時代に
迎え入れられることを
探し出すことが必要です。

そのため知らないことを
調べることも必要です。
でも、いくら考え、調べても
考えたり調べたりするだけでは
新しい事業は生まれません。
どこかの時点で
実際にやってみる必要があります。

実際にやっても、
うまくいかないかもしれません。
でも邱永漢さんの著作に
『失敗の中にノウハウあり』
という名の本もあるように、
失敗は重要なヒントを提供してくれます。

ですから、失敗をバネにして、
挑戦し続けることで、
新しいビジネスを創り出す
可能性がひらけてきます。

10月16日、17日の両日、
「新しいビジネス創りの知恵づくり」
セミナーをひらき、ニュービジネス創りの
知恵を勉強します。
関心のある方はご参加ください。

新規事業の企画部門に配属され
新規事業を企画する仕事に従事しても
プランを立てるだけで、
実行に移すまでに至らない人が
少なくありません。

立てたプランを実行に移すには
組織の中での承認が必要で、
実行したくても、その了承が
得られない場合があります。

しかし、組織の承認を得る前のところで
プランを実行しても、失敗しそうだから
プランを実行するのは
やめておこうという心理が働き、
自分で土俵から降りることが
少なくないように思います。

立てたプランを実行しても、
世の人に受け入れそうになく
そのため弱気になり、
やめておこうというのは
人間の自然な感情です。

しかし、戦う前から、失敗することを恐れ
しり込みばかりしていては、
チャンスを手にすることはできないことも
これまた事実です。

日本経済新聞の「私の履歴書」には
実業家の人たちがやってきたことが、
書かれていますが、最初から
うまく行く人はいないようです。
ほぼすべての人といっていいくらい、
ほとんどの人が最初の段階では失敗し、
その失敗に教えられて
打つ手を変え、そうした作業を
なんども繰り返すことで、
ようやく目標地点にたどり着いています。

ですから、新しい事業を
生み出そうと思えば、どこかの時点で、
考えたことを実地で試すことが必要です。

「創業」の仕事が難しいと感じる要因として
「先を読むことを難しいと感じること」と
「失敗する可能性が大きいと感じること」
をあげました。

「創業」を実現しようと思えば、
こういうことを克服する必要があります。
まずは「先を読むこと」です。
方法はいろいろあるでしょう。
普段は、「この先どうなるか」といったことは
考えたことがない人がほとんどでしょうから
自分なりに、将来、どんなことが起こるのか
考え、「先を読むこと」を試してみることです。

また、「先の読める人」について
「先の読み方」を教えてもらうと
いう方法があります。
「先が読める人」といえば
いうまでもありません。
最近の著作でも、
「私はお金儲けの神様というより、
少しばかり先のことが読める思想家です」
と書いておれる邱永漢さんのことです。

幸いに邱さんのいくつかの著書には
「この先はこうなるのではないか」
ということを書いておられる本があります。
たとえば「一番悪い時が一番のチャンス」とか
「ここ掘れワンワン!」といった本には
これからの時代のことにふれた記述があります。

そうした本を手元に引き寄せて、
それらを参考にして、自分なりに将来の姿を
描いてみることです。

そんなことで「先が読めるのか」
と思われる方がおられるかもしれませんが、
私は以前、こういう方法で、
見えない未来を思い描して、
ある事業を起こし、その事業は
いまも稼動しています。

興味を感じられる方はトライしてみてください。

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