私が上海B株にナンピン買いを
かけたのは、邱永漢さんが
『一番悪い時が一番のチャンス』
という本を出版された平成10年ごろのことです。

日本では山一證券が
廃業に追い込まれ、
成長の著しい中国でも
金融引き締め政策がとられ
株も激しく値を下げていました。

ほんとうに「悪い時」でした。
でもこういう「悪い時」は、
投資には適した時期ですと、
邱さんはこのタイトルを
決められたのだと思います。

それから、2,3年たった頃に
中国では上海B株が大きく値を上げ、
続いてH株も高くなりましたので
「悪い時」に投資行動を
起こした人は報われました。
「一番悪い時が一番のチャンス」
という指摘が真実をついていたことが
明らかになりました。

さて、上海B株が値を上げ
そのあと、香港H株が値を上げた
平成13,4年ごろから、
中国の会社の株は、全体として、
株価が下がる傾向が続いているので
中国株にお金を投じている人にとっては
いまは「悪い時」です。

でも落ち込むことはありません。
これから先のことに目を向けて
動く人にとっては「悪い時」は
「チャンス」です。

私が上海B株にナンピン買いを
かけたのは、平成10年ごろのことですが、
それから、2,3年たった平成12、13年の頃、
上海のB株が目に見えて
値をあげるようになりました。

中国の人たちもB株が買えるように
なったという政府の発表が
きっかけになってのことですが、
下がりに下がっていた株が、
どこかで値を上げる機を
うかがっていたのかもしれません。

このときは、B株はどの株も一斉に
値を上げ、B株を持ち合わせていた人は、
誰もがいい気分を味わったと思いますが
たまたま、私は、その2,3年前に
株価が下がる場面で、ナンピン買いを
していましたので、その効果が
現れてきました。

ある日、自分の持ち株の時価を
計算したところ、株を買うのに
投じたお金の5倍になっていたのです。
こうした場に出会って、
ナンピン買いというもは、
株が値を戻す場面で、
大きな効果を発揮するものだ
ということを知りました。

頭を打つと、なにかしっかりした
よりどころを求めるようになります。
私はNEC株が3分の1に下げたところで
株について勉強することの必要を感じ、
邱さんが株について書いた本を
集めて、読むようになりました。

その過程で株が買値を下げたとき、
その時点でその株を買い増し
株の購入に要した平均コストを
下げるという、ナンピン買いの
知恵を知りました。

ただ、日本の会社の株は株価が高く、
3分の1に下げたといっても
かなりのお金が必要で、
そのお金をひねりだすことができず、
仕入れた新知恵を活用できませんでした。

新知識を活用する場面は、
中国の会社の株を買うようになってから
起こって来ました。
平成8年に中国の会社の株を買ったのですが、
自分の期待と全く反対の方に動き
10分の1にまで下がってしまいました。
そのときにナンピンの知恵が頭に浮かびました。

ご存知の通り、中国の会社の株は
日本人の金銭感覚からすると、
ずいぶん安いです。その安い株が
さらに安くなっているのです。
手元にあったお金で、
ナンピン買いすることができました。
値を下げた株を買い、
また値を下げると、買う、
という行動をくりかえしました。

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