私が上海B株にナンピン買いを
かけたのは、平成10年ごろのことですが、
それから、2,3年たった平成12、13年の頃、
上海のB株が目に見えて
値をあげるようになりました。

中国の人たちもB株が買えるように
なったという政府の発表が
きっかけになってのことですが、
下がりに下がっていた株が、
どこかで値を上げる機を
うかがっていたのかもしれません。

このときは、B株はどの株も一斉に
値を上げ、B株を持ち合わせていた人は、
誰もがいい気分を味わったと思いますが
たまたま、私は、その2,3年前に
株価が下がる場面で、ナンピン買いを
していましたので、その効果が
現れてきました。

ある日、自分の持ち株の時価を
計算したところ、株を買うのに
投じたお金の5倍になっていたのです。
こうした場に出会って、
ナンピン買いというもは、
株が値を戻す場面で、
大きな効果を発揮するものだ
ということを知りました。

頭を打つと、なにかしっかりした
よりどころを求めるようになります。
私はNEC株が3分の1に下げたところで
株について勉強することの必要を感じ、
邱さんが株について書いた本を
集めて、読むようになりました。

その過程で株が買値を下げたとき、
その時点でその株を買い増し
株の購入に要した平均コストを
下げるという、ナンピン買いの
知恵を知りました。

ただ、日本の会社の株は株価が高く、
3分の1に下げたといっても
かなりのお金が必要で、
そのお金をひねりだすことができず、
仕入れた新知恵を活用できませんでした。

新知識を活用する場面は、
中国の会社の株を買うようになってから
起こって来ました。
平成8年に中国の会社の株を買ったのですが、
自分の期待と全く反対の方に動き
10分の1にまで下がってしまいました。
そのときにナンピンの知恵が頭に浮かびました。

ご存知の通り、中国の会社の株は
日本人の金銭感覚からすると、
ずいぶん安いです。その安い株が
さらに安くなっているのです。
手元にあったお金で、
ナンピン買いすることができました。
値を下げた株を買い、
また値を下げると、買う、
という行動をくりかえしました。

人は痛い目にあうと
何とか状況を打開する道がないかと、
考えるようになります。

私の場合でいえば、NECの株を買い、
買値の3分の1まで値を下げたところで
初めて株と向き合うようになりました。

その頃、邱永漢さんがお書きになった
『株の目 事業の目』という本を読み、
「株は安いときに買うものです」と書かれていて、
目が覚める思いがしたと前に買きましたが、
これがきっかけになって、邱さんが株について
お書きになっている本で手に入るものは
すべて集めて勉強するようになりました。

その過程で知ったことの一つが
株が値を下げたとき、
その時点でまたその株を買い、
その株の購入に要したコストの平均を
下げるという手があるということです。

いわゆるナンピン買いです。
こういう場面では、株のことはできれば、
忘れたいと思っていますので、その株を
買い増すいうようなことは、思いつきませんが
いずれ値を戻すことがあると考えるなら、
これはなかなかの妙案です。

さて仕入れた知恵は
さっそく活用したいものですが、
株を買い増すお金が
財布の中になければ、
仕入れた知恵も活用できません。

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