2月5日から
「邱さんの株のヒストリー勉強会」
というセミナーを始めます。

このセミナーでは
邱さんが株について書いた文章を
読みついでいくことで、邱さんが
どのようなかたちで株にタッチしてきたか
のヒストリーを勉強することにしています。

邱さんが株を始めてお買いになってから
約50年くらいの年月がたっていましが、
これまで株についてお書きになった文章を
掲載する著作は約60冊です。

もっとも本の最初から最後まで
すべて株の話が続いているという
本は次の12冊です。

(1)「投資家読本」(S36.6.10)
(2)「会社拝見」(S36.7.30)
(3)「もうかりまっか」(S36.9.15)
(4)「これが成長株だ」(S36.11.20)
(5)「株の体験」( S45.12.25)
(6)「株の発想」(S47.2.15」)
(7)「邱永漢の株入門」(S58.12.5)
(8)「株が本命」(S63.8.20)
(9)「株は魔術師」(H1.2.20)
(10)「株の原則」(H08.01.30. )
(11)「中国株の基礎知識」(H15.11.27)
(12)「損をして覚える株式投資」(H17.12.2)

これらのうち(1)「投資家読本」と
(3)「もうかりまっか」は併合されて
「私の株式投資必勝法」として、また
(5)「株の体験」(6)「株の発想」
(7)「邱永漢の株入門」、(8)「株が本命」
の各作品は「邱永漢のベストセラーズ50巻」
の中で再販されましたので、私たちも
いま、これらの本を読むことができます。

以上の12冊の著作のほか、
邱さんが折々の時点で株について
書いた文章を掲載する著作が
50冊くらいあります。

たとえば、「ハイハイQさんQさんデス」
で連載した作品がまとまる都度、本が
出版させていますが、これらの本のなかには
株についての文章が掲載されています。
このような形の本が結構あるのです。

これらの本にまで目を通せば、
邱さんが日本の経済が発展していく過程で
株にどうタッチしてきたのかわかります。

書く気になれば、
「邱永漢さんの株式投資物語」
といった本が書けると思います。

60冊と聞くと、ちょっと多いなあ
という感じがしますが、
皆さんご承知の通り邱さんは難しい話も
わかりやすい言葉で書いてくれる作家ですから、
株に関心を持ち、勉強しよういう向上心がある人なら、
比較的短い時間のなかで読み終えることができると思います。

ちなみに、60冊とはどんな本のことをさしているのか
知りたいと思われるかたは、ご一報ください。
本のリストをお送りします。

最近は新聞を見てもテレビを見ても
中国の話で一杯です。
中国が経済発展を続け、
金持ち国になりそうな動きにあり、
どんどん変化しているからです。

会社も個人も中国とかかわることで
チャンスをつかみたいと考え、
会社は中国に進出していますし、
個人も中国株を買ったりしています。

こうした中国の経済発展をいち早く予見し、
また中国株の有望性を誰よりも早く
推奨したのは邱永漢さんです。

邱さんは中国は変化すると見て、
ご自身、中国で事業の展開を考えられたのが、
平成3年で、また平成5年には
「中国株は前途洋々」とお書きになりました。

中国大陸で活動する人たちが
もう貧しいのはイヤ、自分たちも
金持ちになりたいと考えるようになり、
もともと中国人はもともとよく働くので
いずれ、工業化によって、
付加価値の生産が盛んになり、
富の増殖が始まると見たからです。

アジアにおいて、資源がなくても
工業化を盛んにすることで、
豊かになれることを示したのは日本です。

邱さんはこの日本が経済発展する現場に立会い、
また日本をお手本にして台湾が経済発展を
続ける現場にも立ち会ってきています。

そして経済が発展する過程で
個人も会社の株を手に入れることで
財産を増やすことができることを実践され、
折々の体験を著作の中にお書きになっています。

それらの文章を読みつないでいけば、
日本が金持ちになっていく過程がわかるし
「損をしないで株と付き合える要領」
を身につけることができると思います。

そう思って「株の原則通信セミナー」を通して
交流のうまれた一人の友人に
「邱さんの株式投資のヒストリーを勉強しませんか」
と呼びかけたところ「勉強したいです」と
応じてくださいました。

そこで来る2月5日(日)から
一回目のセミナーをひらきます。
ご関心のある方はご参加ください。
このセミナーについては
受講料といったものはありません。

執筆者:戸田敦也(2006年01月24日)

雪の降りしきる一昨日の夕方
邱永漢さんが主宰する「Q氏に一笑」の会が
渋谷、表参道のフランス料理店で開かれ、
私もお招きいただき、久しぶりに邱さんの
面白い話を楽しませせていただきました。

「Q氏に一笑」とは「九死に一生」をもじった言葉です。
この会は昨年から始まるものですが、
もとは、邱さんが、雑誌や新聞に文章を連載していた頃、
邱さんの「担当番」をしている人たちを一年に1回、
年末に招いて食事を提供した「邱番会」の流れを汲むものです。

雑誌や新聞への連載の土俵を降りたあとも、
年末の食事会を楽しみにしている人がいて、
そうしたジャーナルの人たちと、
3年前から始まった「ハイハイQさんQさんデス」の
連載者の人たちを招いて開かれているのが
「Q氏に一笑」の夕べです。

私も昨年まで「ハイQ」で連載していましたので
その関係で、お招きいただいたのですが、
会の始まる前に邱さんのスピーチがありました。

最近、邱さんはおしゃれに凝っておられると伺っていましたが
フロック・コートとでもいうのでしょうか、
かっこいいいいでたちで、マイクの前におたちになり
話されたことの1つは、最近「成熟化」ということの意味が
わかったとのことでした。

私が最近書き続けていることに関係したお話なので
聞き耳を立てたのですが、邱さんがおっしゃったのは

「不景気になって、皆、財布の紐を締めてきたが、
節約疲れがでてきて、特に年配者は節約しても、
結局は税務署に召し上げられるだけなので、
『おじん』がおしゃれにうつつを抜かすようになっています。

自分もその方面の分厚い雑誌を読むようになっていて、
昨日、雲南から帰ってきたばかりですが、
デパートにでかけました。
こういう現象は、いまの日本における
『成熟化』の動きだと思います」

ということでした。

邱さんは前からおしゃれに気を配ってこられていますが
昨日のフロック・コートとお話は秀逸でした。
料理もおいしくて、私はとても満ち足りた
しあわせな気分にさせていただきました。

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