「ハイQ」で、邱永漢さんにいろいろな質問が
寄せられています。質問も面白いし、
それに対するQさんの答えも面白いので
私はこのコーナーを見るのを楽しみにしています。

このコーナーで紹介される質問のなかで
一番多いのは中国株の銘柄選びや
持ち株の点検、整理に関する
ものではないでしょうか。

次から次に中国株を買嘔吐する初心者が現れ、
「これから中国株を買おうと思いますが、
どういう株を選んだらいいですか」と質問します。
それに対して邱さんはまず、
「自分で考え、自分で銘柄を選んでください」
と次のように、自主選択の原則を伝えます。
「どんな銘柄を買うかについて
私に聞くと、あなたは一生
人に聞いて株をやることになるから
自分で勉強して選んでください。
自分でやれば間違ったら自分のせいですけど、
人に聞いて間違えると、人を恨まなきゃならなくなります。
ですからどうかご自分で考えて下さい。」(第1100回)

と同時に、邱さんは投資の先輩として
株を選ぶ場合の要領を伝えます。
「私が株について書く場合も、
どの株が良いかということよりも、
今どんな産業に陽が当たっており、
どのようにお金が動いているか、
ということを重視します。

株の高い安いにこだわるよりも、
その株がお金の通り道にいるか
どうかを見極めることが大切です。」(124回)

お金がどんどん入ってきて
売上げも利益も着実に増えるような
成長株を選ぶのがいいという
アドバイスです。

加えてきちんと配当してくれる株を
選びましょうともおっしゃいます
「また、買った株がすぐに値上がりしないでも、
配当収入がきちんとあって、
定期預金の利息よりも有利であれば、
我慢して持ち続けることができますから、
その点も考慮に入れておくことをおすすめします。」(124回)

日本の国内でお金を回す場合と比べて
中国株を手に入れたら高い配当に
めぐり合えるチャンスに出会えますので
これも銘柄を選ぶときの重要なポイントです。

お金の通り道にある株であること、
また配当収入のある株であること
この二つが株を選ぶ場合の目の
つけどころだと邱さんはおっしゃいます。

先日、NHKテレビを見ていましたら、
上海に「洋山深水港」という名のコンテナ港が
完成したことが伝えられました。

新しい港湾は上海から見て南の海上に浮かぶ島、
「小洋山」に建設されており、そこには
コンテナがギッシリと積み上げられ、
コンテナー・クレーンもところ狭しと並んでいます。

この島は上海市街地と「東海大橋」という名の
長い橋で結ばれるとのことです。
後で調べたらこの橋の長さは31キロで、
横浜ベイブリッジが約1キロなので、
その31倍になるわけですから、
上海の一大新名所になるのが必定で、
いずれ、この橋を車で走りたいと
思ったことでした。

2,003年に中国は輸出、輸入の合計で、
イギリス、フランス、日本を抜き、米国とドイツに次ぐ
世界第三位の貿易大国になりました。

その中国国内で、コンテナ扱い数が
いちばん多いのが上海で
深セン、青島、天津、寧波が
その次に並んでいます。

世界で見ても、上海のコンテナ取り扱い数は
香港、シンガポールにつぎ3番目です。
でも、貿易が増え続け、現状の体制では
対応できたないぞという見通しから、
今回、水深の深い海上に新しい港湾を
誕生させたのでしょう。

このような動きをみると、コンテナを造る仕事、
コンテナを揚げ下ろしするクレーンを造る仕事、
またコンテナを船で運ぶ仕事、そして港湾のなかで
コンテナの荷卸を行う仕事が増えているという傾向は
益々高まるようだとの印象をうけます。
改めてコンテナ関連の株は買いだ
と感じたことでした。

今年夏、北京に行き、空港でタクシーに
乗りましたが、埃っぽい感じの中古車で、
東京ではそんな風体のタクシーに
お目にかかることはないのでビックリしました。

北京で働いている友人によれば、
これから北京市内で動いている中古車の
タクシーはすべて天津に移動させ、
北京市内を走るタクシーは新車に変えていく
ことになっていると教えられました。

実際、北京滞在中、市内で京劇を見て
宿舎に帰るときに乗ったタクシーは、
新品で空港で乗ったタクシーとは
雲泥の差で、このような形で北京市内の
タクシーも変っていくのだろうと思ったことでした。

こうして中国の各地で新しい自動車が
増えていくのだろうと思いますが、
2、3歩先に自動車大国になった日本で
生活してきた人は、ホンダやトヨタといった
自動車メーカーが、経済発展を導く
牽引車的役割を果たしたことを知っています。

ですから、中国株を選ぶにあたって
きっと中国でもホンダやトヨタやのような
会社が生まれるだろうと考え、
外国人が買える自動車株として、
広州本田を傘下に持つ「デンウエイ」の株を
株を人が多いと思います。

ところが、実際に「デンウエイ」買ってみると、
株価は下がるばかりで、中国では
マイカーブームが起こりつつあり
自動車メーカーの業績はあがり、
株価も高騰するだろうと読んだのに
期待に反した動きにで、これは一体
どういうことだろうと首をかしげている人が
多いと思います。

そうした人たちに対し、邱永漢さんは
「中国には自動車会社がたくさんあって、
競争が厳しく、どの会社が
ホンダやトヨタのようになるかは
まだわからないのです」
とコメントされています。

そうしたコメントを受け、「デンウエイ」の株を
買われた方々はどう対応なさっているでしょうか。
期待に背く動きにシビレをきらして、
別の株に乗り換る人もおられるでしょうが、
「まあしょうがない、気長に待つしなかないか」と
あきらめ顔の人が多いのではないでしょうか。

株はこちらの思うような具合には
なかなか動いてくれないものですね。

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